はじめに
こんにちは!駆け出しエンジニアの皆さん、プログラミング学習は順調ですか?
いざ開発現場に出ると、コードを書くだけでなく、様々なツールを使いこなすことが求められます。
「聞いたことはあるけど、何のためのツールなの?」
「種類が多すぎて、どれを覚えればいいか分からない…」
そんな不安を解消するために、この記事では「これだけは押さえておきたい!」という基本的な開発ツールを厳選してご紹介します。
1. ソースコード管理の必須ツール
開発はチームで行うことがほとんど。誰がいつどこを修正したのかを管理するために、ソースコード管理ツールは絶対に欠かせません。
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Git: 現在、最も広く使われているバージョン管理システムです。まずはGitの基本的なコマンド(
add
,commit
,push
,pull
など)を覚えましょう。 - GitHub / GitLab: Gitのリモートリポジトリ(ソースコードを保管しておく場所)を提供するサービスです。チーム開発ではほぼ確実に利用します。
- GUIクライアント (SourceTree, GitKrakenなど): 黒い画面(CUI)でのGit操作が苦手な方は、こうしたグラフィカルなツールを使うと、視覚的に分かりやすく操作できます。
2. コードを書くためのエディタ / IDE
プログラミングをするための高機能なメモ帳です。どれを使うかによって開発効率が大きく変わります。
- Visual Studio Code (VSCode): 現在、最も人気のあるコードエディタです。拡張機能が豊富で、どんな言語にも対応できるのが強み。迷ったらまずVSCodeを入れておけば間違いありません。
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IDE (統合開発環境): 特定の言語に特化した高機能なエディタです。
- IntelliJ IDEA: Java開発のデファクトスタンダード。
- PyCharm: Python開発で絶大な人気を誇ります。
- Visual Studio: C#や.NET開発で利用されます。
3. コマンド操作の基本!ターミナル・シェル
マウス操作だけでなく、コマンド(命令文)でPCを操作するツールです。
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Windows:
Windows Terminal
やPowerShell
が標準で使えます。 -
Mac/Linux: 標準の
Terminal
を使います。 - WSL (Windows Subsystem for Linux): Windows上でLinux環境を動かすための仕組み。WindowsユーザーでもLinuxコマンドの学習や、Linuxでしか動かないツールを使いたい場合に非常に便利です。
4. 環境構築を楽にするコンテナ・仮想化ツール
「自分のPCでは動いたのに、他の人のPCや本番環境では動かない…」といった環境差異の問題を解決してくれます。
- Docker: コンテナという技術を使って、OSレベルで環境を分離します。軽量で高速に開発環境を構築できるため、現在の開発では必須スキルと言っても過言ではありません。
5. APIの動作確認に便利なツール
Webサービスやアプリを開発する際、サーバーとやり取りするAPIが正しく動くかを確認するために使います。
- Postman: APIのテストを簡単に行えるGUIツールです。API開発の現場では非常によく使われます。
- curl: コマンドラインでAPIをテストするツール。手軽に使えるため、こちらもよく利用されます。
6. 何かと便利な業務補助ツール
-
サクラエディタ: Grep機能や矩形選択などができるメモ帳ソフト。昔はこれを使ってコーディングしていたとか...
直感的なUIで使いやすい(コマンドがたくさんあるので覚えて使うと業務効率が上がります。) - WinMerge: 簡単に差分比較ができるツール。Git diffの差分確認を横に並べて比較できるのが個人的には好みです。
7. 現場に入る前に!確認しておきたい質問リスト
新しい現場に入るとき、以下の点を確認しておくと、スムーズに開発環境を整えることができます。
- OSや開発環境: Windows / Mac? WSLは使う?
- メインのプログラミング言語: Java, Python, JavaScriptなど、何を使っているか?
- フレームワークやビルドツール: React, Spring Boot, Vue.jsなど、主要なものは何か?
- ソース管理: Gitか、それ以外か?
- データベース: MySQL, PostgreSQLなど、何を使っていて、どう接続するか?
- コンテナ技術: Dockerは使うか?
- 社内で指定されているツール: 指定のIDEやVPNソフトはあるか?
まとめ
今回は、駆け出しエンジニアがまず押さえておきたい基本的な開発ツールをご紹介しました。
最初は覚えることが多くて大変かもしれませんが、一つ一つ実際に触ってみるのが上達への一番の近道です。
これらのツールを使いこなし、快適な開発者ライフを送りましょう!応援しています!