2019年10月に消費税10%が予定されていますが、Androidアプリのアプリ内課金はどうなるのか8%に増税時のことを踏まえてまとめました。
今回の件は問い合わせをして裏を取ったつもりですが、間違っていても責任等はとれません。
(一応課金関係なので)
・GooglePlayConsoleの価格設定画面
〇買い切りアイテムの場合
GooglePlayConsoleの[アプリ内サービス]で[地域別の価格]から日本を選んでGoogleが設定する8%を適応していても、手動で税込み価格を設定していても、増税時に勝手に値上がりすることはありません。
そのため、10%になったら[為替レートを更新]ボタンで10%の税率を適応させるか、手動で数値を入力して更新する必要があります。
しかし、Googleの消費税計算は一桁の数値が切り捨てとも四捨五入とも違うルールなので、手動で入力が良いかと思います。
・為替レート反映例
税抜 → Google税込 (実際の税込)
190 → 200 (205.2)
191 → 210 (206.28)
199 → 210 (214.92)
200 → 220 (216)
210 → 230 (222.6)
220 → 240 (233.2)
290 → 310 (313.2)
300 → 320 (324)
310 → 330 (334.8)
320 → 350 (345.6)
もちろん値上げしないで、そのままの値段でサービスも考えられます。
〇定期購読の場合
こちらも増税時に勝手に値上がりすることはありません。
ですが料金を変更すると問題が起きてしまいます。
それは、[為替レートを更新]ボタンで料金を上げても、手動で数値を入力して更新しても、すでに購入済みの定期購読ユーザーに対して、少なくとも30日間の通知期間が設けられて、同意してもらわないと解約扱いになるということです。(為替レート更新でも同意が必要とのこと)
数円の値上げのために定期購読中のユーザーの同意をとるというのは、そうとうきついですね。
あまり使っていないユーザーは、じゃあこの機会にやめようってなるかと思います。
・対策考察
1.値上げしない
- 利益が減りますが、増税時はそのままにしておく。
- 運営側が泣くパターン。
2.思い切って税込み料金を変更する
- サービスを始めたばかり等ダメージが少ないと判断して、ユーザーにGoogleから送られる値上げ内容に同意してもらう。
- 何か新機能を付けるなどして、値上げを増税前にするのもありかと。
3.定期購読中の人のアイテムと、これから購入する人のアイテムを分ける
- 既存のアイテムは値段を変更せず、ユーザーの購入画面にも表示しない。代わりに新定期購読アイテムを作成して、これからは新料金で買ってもらう。
- 前から買っている人は買い続けている限りお得で、一度何かの都合でやめてしまうと旧料金に戻ることができないので、トラブルの元になる可能性もある。
〇感想
為替ルートの変更に伴い、勝手に料金があがることを期待したけど、駄目みたいですね。
定期購読中の人全員の同意を取るのは不可能でしょうから、定期購読中の人は旧値段で買い続けてもらうしかないかなぁと。
増税時は国民みんなピリつくので、下手な値上げは炎上しかねないため注意が必要。
〇おまけ
事前に値上げ対応してみました。
Google Play Consoleで変更した結果、ほぼ即時反映されました。
あと、有料アプリの値段も勝手には上がらないので、手動で変更する必要があります。
〇URL
・価格やアプリ配布の設定
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/6334373?hl=ja