#主旨:
・EVMチャートを使って、実績と心得を書いてみる
・アジャイル開発にも使用されるバーンダウンチャートの場合、どうなるかも書いてみる
#環境:
・マイクロソフトProject365を利用した
・WBSからチャートを出力した
#EVMチャート
・工数を折れ線グラフにしたものである。
・左下(0工数)から右上に向かって上がっていくグラフである。
・工数が以下で構成される:(詳細はググってみてください)
PV(計画値)は計画上の工数のこと
EV(実績値)は実際上の工数のこと
AC(コスト)は実際にタスクを完了するのに投入した人日のこと
進捗状況の見方は以下である:
オンスケジュール:EV、PV、ACがくっついている状態(下の図へ参照)
遅れ:PV(オレンジ)が上に出ている状態、ACを見て分析すると以下のことが推測できる(下の図へ参照)
・EVがACにくっている(あるいは上回っている)場合、生産性が問題なさそうだが、アサイン不足している状態(下の図へ参照)
・EVがACに下回っている場合、課題による生産性が落ちている状態(下の図へ参照)
前倒し:EVがPVに上回っている状態
##心得-メリット:
1.分かりやすさ1:進捗状況が一目で分かること
2.分かりやすさ2:アサイン状況が一目で分かる
3.手軽さ1:ペラ一枚で収まる
4.手軽さ2:マイクロソフトProjectのレポートのテンプレートを生かせば、自動生成が可能
##心得-デメリット:
1.工数についてばれたくはない場合、お客さんに出せないこと
2.先行着手した分のEV工数はチャート図に反映されない
★変更ありきのプロジェクトでは、手間がかかるのでアジャイルティが欠けているように思える。
ウォーターフォール開発であればEVMチャートが王道だと思うだが、
もう一つ、消化したタスクの数をメインとされるバーンダウンチャートはどうなるだろうか。(近年、アジャイル開発ではよく使用されるチャートらしい)
#バーンダウンチャート
・タスクの数を折れ線グラフにしたものである。
・一番左上(総タスク数)から右下(0)に向かって下がっていくグラフである。
・計画残存タスク(計画したタスクの数のこと)と残存タスク(実際に完了したタスクの数のこと)で構成される。
進捗状況の見方は以下である:
オンスケジュール:実績の数=計画の数(下の図へ参照)
遅れ:実績の数>計画の数(下の図へ参照)
前倒し:実績の数<計画の数(下の図へ参照)
##心得-メリット:
1.分かりやすさ1:進捗状況が一目で分かること
2.手軽さ1:ペラ一枚で報告可能
3.手軽さ2:マイクロソフトProjectのレポートのテンプレートを生かせば、自動生成が可能
4.タスクの数で語るチャートなので、工数がばれちゃう心配がない
##心得-デメリット:
・EVMのようにAC分析はできなくなる(情報がEVMよりすくない)
#結論:
両方とも「自動生成が可能」なので、同時に出力したほうがいいと思う。EVMは内部ようで、バーンダウンチャートはお客さん向けにすることができる。
後、チャート出力自体が進捗管理のすべてではないないので、これらの情報を活かして影響・傾向・代替案分析を行うのを役に立つものである。