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マウスオーバーでJSONファイルからデータを読み込む:HTMLとJavaScriptによる動的説明表示の実装

Last updated at Posted at 2024-10-27

マウスオーバーで動的に外部 JSON ファイルを読み込みたい

↓ こういうのがしたい。

画面収録-2024-10-27-12.37.22.gif
マウスオーバー時のイメージ(表示される説明文は外部 JSON ファイル)

この記事は HTML と JavaScript を使って CSS で言う hover のように、特定要素をマウスオーバー(mouseover)した際に、同じサイト内にある JSON データを動的に読み込み、その内容をページ内に表示する方法を解説しています。

「外部JSONファイル 動的 マウスオーバー 読み込み」でググってみても、ドンピシャの Qiita 記事がなかったので自分のググラビリティとして。

この記事では、Javascript と JSON のファイルは同じドメイン内に設置されていることを前提としています。

別サイトから(クロスドメインで)JSON データを取得したい場合は、JSONP などを使ってください。JSONPの場合は、話しの大半がセキュリティになるため、この記事では割愛します。

Let's Load JSON File OnMouseOver

具体的には、以下のイメージのように、用語をマウスオーバーすると用語の概要を表示させたいのです。ただし、この時 HTML もしくは Javascript 内には表示内容を埋め込まずに、用語ごとに概要を記載した JSON ファイルを動的に読み込んで欲しいのです。

画面収録-2024-10-27-12.37.22.gif
マウスオーバー時のイメージ(表示される説明文は外部 JSON ファイル)

以下は、HTML 内に <span id="<your_id>" class="dict">ここに用語</span> があった場合、「ここに用語」をマウスオーバーすると <your_id>.json ファイルを動的に読み込み表示する、シンプルなサンプルです。

ディレクトリ構造

$ tree
.
├── about_hash_value.json ... 動的に読み込みたいデータ
├── index.html .............. メインの HTML ファイル
└── yourScript.js ........... 読み込み用のスクリプト

動的に読み込みたいデータ

about_hash_value.json
{
    "description": "<strong><font color=darkorange>ハッシュ値とは「データの情報紋」</font>です。人間の指紋のように、データを特定するために使われる数値です</strong>。ハッシュ値は、データをハッシュ関数を通すことで生成され、データとハッシュ・アルゴリズムが同じであれば必ず同じハッシュ値が生成されます。異なるデータで同じハッシュ値になることもあり、セキュリティ上、なるべく一意のハッシュ値が必要な場合は「暗号学的ハッシュ関数」を使用します。"
}

メインのHTMLファイル

index.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>動的読み込みのサンプル</title>
    <style>
        .dict {
            text-decoration: underline dotted;
        }
    </style>
</head>
<body>
    <div>
        データの<span id="about_hash_value" class="dict">ハッシュ値</span>をキーとして、データベースに登録することで、データの検索を高速化できます。
    </div>
    <div id="show_about"></div>

    <script src="./yourScript.js"></script> <!-- 後述のJavaScriptをここに指定 -->
</body>
</html>

読み込み用のスクリプト

yourScript.js
document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
    // 「dict」クラスを持つ要素を取得
    const terms = document.querySelectorAll('.dict');

    terms.forEach(term => {
        term.addEventListener('mouseover', async () => {
            const termId = term.getAttribute('id');
            const displayElement = document.getElementById('show_about');

            try {
                // JSONファイルのパスを構築
                const response = await fetch(`./${termId}.json`);

                if (!response.ok) {
                    throw new Error('説明ファイルが見つかりません');
                }

                // JSONを取得して解析
                const data = await response.json();

                // 内容を表示
                displayElement.innerHTML = `<p>${data.description}</p>`;
            } catch (error) {
                console.error('エラー:', error);
                displayElement.innerHTML = '<p>説明の読み込みに失敗しました。</p>';
            }
        });

        // マウスアウトで説明をクリア
        term.addEventListener('mouseout', () => {
            const displayElement = document.getElementById('show_about');
            displayElement.innerHTML = '';
        });
    });
});

動作確認

上記を Web サーバー経由で公開し、ブラウザで確認します。

VSCode であればビルトイン Web サーバー経由(プレビュー)や、簡易サーバーを備えてるプログラム言語(例えば PHP や Python など)で確認するのが手っ取り早いと思います。

Python3の簡易Webサーバーで確認する例(この場合 http://localhost:8000/ で確認可)
$ python3 -m http.server 8000
Serving HTTP on :: port 8000 (http://[::]:8000/) ...
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