9
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【Proxmox】WebUI でログインできなくなった【PVE の GUI でパスワードが通らない】

Last updated at Posted at 2022-10-28

Proxmox VE で "Login failed. Please try again"

クラスタを組んでいる PVE(Proxmox VE)の管理画面にブラウザでアクセスすると、ログイン画面は表示されるもパスワードが通らずログインできなくなった

SSH 接続はできるし、passwd で再設定しても WebUI からはログインできない。

Proxmox VE Login Error Login failed. Please try again

TL; DR (今北産業)

  1. クラスターを組んでいた場合、落ちているノード(マシン)がないか確認してください
  2. PVE は、クラスターの Quorum定足数)が足りない場合、GUI(WebUI)からのログインは、できない仕様でどうしようです
  3. 落ちたマシンをすぐに復旧できない場合、定足数を減らしてみるか、クラスターを取り消す必要があります

TS; DR (確認、変更と取り消しの仕方)

まず、WebUI を表示しているマシンに SSH 接続して以下を試します。

定足数の確認
$ pvecm status | grep Expected\ votes
Expected votes:   2

上記の場合、最低限必要なノード数は 2 つということが確認できます。次に、現在の参加数を確認します。

現在の参加数の確認
$ pvecm status | grep Nodes
Nodes:            1

上記の場合、参加中のノード数は 1 つということが確認できます。

この時、単純に pvecm status と打つと、おそらく waiting for quorum ... と表示されていると思います。これは、メイン・ノードを決定するのに必要なノード数が足りていないからです。

このような場合は、定足数を変えるか、クラスターを削除します。

定足数を1に設定する
$ pvecm expected 1

$ # すでに Expected votes 数のノードが参加している場合は
$ # Unable to set expected votes: CS_ERR_INVALID_PARAM エラー
$ # になります。
クラスターを削除する(連携データも消えるので取り扱い注意)
systemctl stop pve-cluster corosync
pmxcfs -l
rm /etc/corosync/*
rm /etc/pve/corosync.conf
killall pmxcfs
systemctl start pve-cluster

上記の「連携データも消える」というのは、クラスター間で分散していたデータが消えるということです。

つまり、落ちているノードが保持していたイメージやデータは消えます(厳密には、このノードからはアクセスできなくなります)。

本来クラスターをやめるときは、すべてのノード間でデータを同期してから止めるのが正しい方法です。そのため、落ちているノードを起動させないと定足数に満たない場合は正常にクラスターを止めることができないということになります。

上記の処理は強制的に「クラスターをなかったことにしている」ので、(定足数に必要なマシンが飛んだなど)よほどの緊急事態でない限り、クラスターを強制削除するのはオススメできません。

まずは、落ちているノードを起動することに注力した方が良いと思います。

参考・関連情報

9
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?