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OpenStreetMapAdvent Calendar 2023

Day 2

コミュニティマップメーカーの活用事例

Last updated at Posted at 2023-12-02

コミュニティマップメーカーとは

  • 2020年末頃から開発しているコミュニティ向けマップを作るオープンソースなソフトです。
  • コミュニティマップメーカーは「オープンデータ生成のエコシステム構築」が目的です。
  • 「コミュニティ」とはIT以外の地域、アート、まちづくりなど、広範囲を意図しています。
  • 開発当時に考えていたことは以下のスライドに書いているので、読んで頂けたら幸いです。

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オープンデータで作るコミュニティマップのススメ

Googleマイマップとの違いは?

  • 一番の特徴は「OpenStreetMapのデータをベースとして活用」している所だと思います。
  • OpenStreetMapは「地図」をイメージされると思いますが、実はデータベースが本体です。
  • コミュニティマップメーカーは、Overpass APIで施設情報を取得して地図表示しています。
  • そのため、普通の地図アプリと違って、マッピング済みのデータを利用することが出来ます。
  • マッピングがまだならマッピングが必要ですが、書いたデータは他の活動にも使われます。
  • 地図アプリ毎にデータを整備するのは勿体ない。共有出来るものはOpenStreetMapに書く。
  • オープンデータのエコシステムを構築することで、様々な活動を広範囲に支援出来ます。

開発開始から3年近く経過した今は

  • いくつかのコミュニティで活用されています。また、個人的にも作っています。
  • 期間限定や試作品になると正直覚えていないぐらい作った記憶がありますね(苦笑)

実際の活用事例

大阪思い出のこしマップ

  • 大阪市立図書館「思い出のこしプロジェクト」で公開された思い出を読むマップです。
  • 公式サイトでも読めますが、キーワード検索など使い勝手も良くしているつもりです。

大阪思い出のこしマップ

くさつお宝マップ

  • 草津おみやげラボと共同開発した子どもたちがクイズなどを通して街のお宝を見つけるアプリです。

くさつお宝マップ

図書館年表マップ

図書館年表マップ

Open History & Culture Map

  • ウクライナの地図に歴史的な地物が多くマッピングされているのを見て作ったアプリです。
  • ウクライナとロシアの戦争で失われるかは分かりませんが、可視化したいと思い作りました。
  • その後、地図の表示位置を日本国内へ変更し、歴史地物を地図で見るアプリとなりました。

Screenshot 2023-12-02 at 22-31-01 Open History & Culture Map.png

遊具のある公園マップ

  • Google検索しても「全国対応の遊具マップ」が見当たらなかったので開発したアプリです。
  • OpenStreetMapは無駄(?)に遊具の詳細をタグ付けすることが出来るのですよ。ほんとに。
  • 地道に続けて行きたいと思い、「みんなで公園マッププロジェクト」を立ち上げました。

Screenshot 2023-12-02 at 22-38-28 遊具のある公園マップ.png

吹田市内の自習マップ 2023年夏版

  • 大阪府吹田市で自習が出来る場所を地図化したアプリです。Code for Suitaでの公開です。
  • アプリ開発は私ではありません。遊具のある公園マップから分家して開発して頂きました。

吹田市内の自習マップ 2023年夏版

十三アートフェスマップ2023

  • NPO法人淀川アートネット」が毎年11月頃に開催するアートフェスのオンラインマップです。
  • アートフェス期間中に開催される様々なイベント情報を地図上で見られると好評でした。

十三アートフェスマップ2023

他にもあるけど、今年はここまで

  • デモ用、既に終わったイベント用など、いくつか紹介していない地図もあります。
  • コミュニティマップメーカーのGitHubはありますが、最新版では無くて申し訳ない。
  • 2023年12月上旬時点では、「十三アートフェス2023」が最新のコードになっています。
  • たまに本家へソースコードをフィードバックするような開発をしています(苦笑)

みなさんもコミュニティマップメーカーを活用してみませんか?

  • 以下の様なオープンデータのエコシステムを構築したいと思っています。
  • 特に施設や店舗などをプロジェクトやビジネス毎にバラバラに記録するのは勿体ない。
  • OpenStreetMapのデータベースをプラットフォームとして使えばプロジェクト同士が連携するので、バリアフリーマップが求める詳細な情報を共同整備出来る可能性も産まれると思います。
  • 今後もオープンデータを作ることで自分たちが得する仕組みを整備していきたいと思うので、コミュニティマップメーカーに必要な機能やパッチ提供などお待ちしております!

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