1. はじめに
マックではじめてC言語プログラミングする人のために, 簡単なコーディング, コンパイル, 実行の手順を書いてみます.
コーディング自体が初めてでマックユーザーの方は, まず
「アプリケーション」->「ユーティリティ」->「ターミナル」
を開いてみてください.
VSコードはこちら
よかったらこちらもご参照ください.
2. 準備 & ファイル作成
まずは, "pwd"(print working directory=現在作業中のディレクトリ(フォルダ)を表示)コマンドで現在地を確認. '%' の前の"user"はあなたの使っているコンピューターのユーザー名です.
user % pwd
"pwd"とコマンドラインに入力すると、例えば下記のように表示されるはずです。
/Users/ログイン名
ログイン名はあなたの使っているコンピューターのユーザー名です. デスクトップや書類など, 好きな場所に"cd"(change directory=作業するディレクトリの変更)コマンドで移動します.
("user %"のあとの文字をコマンドラインに入力します. "書類", ”デスクトップ”など目当てのディレクトリがすでにあれば, そのフォルダをターミナルにドラッグ&ドロップすることで楽に入力することもできます)
user % cd /Users/ユーザー名/Desktop
↑今回はデスクトップにファイルを入れるディレクトリ(フォルダ)作成します.
次にターミナルを開き, ディレクトリを"mkdir"(make directory)コマンドで作成.
user % mkdir exercise
↑今回はディレクトリ名を"exercise"とします.
ディレクトリが無事作成されたら, そこに"cd"コマンドで移動
user % cd exercise
コードを作成するためのファイルを"touch"コマンドで作成.
今回ファイル名は"print_hello.c"とします.
user % touch print_hello.c
3. コーディング
"print_hello.c"ファイルを開いたら, 以下のコードを書類の中に書いてみましょう.
(基本的に慣れるためには自分で書くことが重要だと思いますが, もし初めてでしんどければコピペでも大丈夫です)
#include <stdio.h>// printf()を使うために必要
int main(void)
{
printf("Hello, World!");
return (0);
}
4. コンパイル
書けたらコンパイルしてみましょう.
コマンドラインに戻り, コンパイルコマンド(gcc)の後にファイル名を入力することでコンパイルします.
user % gcc print_hello.c
gcc(GNU Compiler Collection)はコンパイラー名, コンパイルコマンド名です. このようにコンパイルコマンド名の後にファイル名を置くことでコンパイルされます.
コンパイラは他に"cc", "clang", "tcc"など色々あるようです.
user % clang print_hello.c
5. プログラム実行
コンパイルが成功したら, 同じディレクトリ内に"a.out"というファイルができてるはずです.
同じディレクトリ内に"a.out"があることを確認したら, ターミナルでプログラム実行の命令を出します.
user % ./a.out
最初に書いたコードをコピペしてコンパイルし, プログラム実行をすると, 以下のようにターミナルに出力されるはずです.
Hello, World!
6. 便利なオプション
また, より安全なコンパイルのために, 下記のようにコマンドを入力することをオススメします.
user % gcc -Wall -Wextra -Werror print_hello.c
"-Wall" "-Wextra" "-Werror"はそれぞれコンパイル用のフラグです.
例えば"-Werror"は通常"warning(ウォーニング: 警告)"として表示されるものを"error(エラー)"として扱います.
(ウォーニングの場合はコンパイルできますが, エラーとして扱われるとコンパイルできません. これにより危ないコードをそのままにせず, より安全なコンパイルができるようになります.
ちなみに, 下記のようにコマンド実行すると、コンパイルとプログラム実行が一度にできます。
user % gcc -Wall -Wextra -Werror print_hello.c ; ./a.out
または
user % gcc -Wall -Wextra -Werror print_hello.c && ./a.out