HSP3 の現在地
むかしの「HSP」から情報が更新されていない人は「Windowsのラッパースクリプト言語」という認識のままかもしれません。しかし、2025年現在 HSP は、マルチプラットフォーム開発用のプログラミング言語に進化成長を遂げています。
伝えたい その1 【 Try HSP3Dish 】があります
ブラウザでHSPプログラミングと実行ができる『 Try HSP3Dish 』というモノがあります。
いますぐ使ってみる
注意
Mac の 標準ブラウザ Safari で動作しない場合は Chrome または Firefox ブラウザを使用してください。
HSP3Dish製のWebアプリは ふるいMac(プロセッサが Intel Core i)でうまく動作しない可能性があるとの報告があがっています。ブラウザを Chrome か Firefox で使用すれば、Intel Mac 上でも HSP製Webアプリが動作します
パソコンを持っていなくても、タブレットやスマホだけでもプログラミングが可能になっています。
(現状は「プレイグラウンド」以上、「ブラウザIDE」未満といった感じ)
Svelte や Ruby の Playground のようなモノ
伝えたい その2 【 WebDish 】があります
Windows用HSPとほとんど同じ書式や文法にほんのすこし制限をつけたのが HSP3Dish です。
HSP3Dish でプログラミングすることで、その出来上がったプログラムスクリプトは
・ラズパイ Linux上のHSPでもそのまま実行できる
・付属の変換ツール(HSP3Dish Helper)でC++に変換し、iOSやAndroidで動作させられる
・付属の変換ツール(HSP3Dish Helper)でWebアプリ化できる
そしてこの変換ツールを使わなくても、サイト上の WebDish ページからプログラムスクリプトを送信すると、自動的にWebアプリ化して、しかもそのWebアプリが動作するページまで生成して、そのURLを発行してくれるのです。
いますぐ使ってみる
つまり、パソコンを持っていなくてもプログラミングができるだけでなく、ネットを使ってその作ったプログラム作品を自由に世界へ向けて公開できるサービスなのです。
伝えたい その3 【 ラズパイ Linux 版 HSP3Dish 】があります
これまで普通のひとが「プログラミングがしたい」「プログラミングを学びたい」となった場合、まずは、WindowsマシンかMacのパソコンを購入するというこの二つの選択肢しか現実的にはありませんでした。
しかし、2025年現在では、プログラミング学習の実用がじゅうぶん果たせるレベルの
『 ラズパイ Linux 版 HSP3Dish 』が存在しています。
いますぐ使ってみる
実際に全国で「 ラズパイ + HSP3Dish 」という組み合わせでプログラミング教室やプログラミング講座が行われています。(導入のための予算や機材が小規模で済む良さもあります)
一目でわかるHSP全体図
あれから30年。Windows 95 の頃に登場した国産プログラミング言語 HSP
『 Windows 95 』という製品をおぼえていますか? 1995年に発売したオペレーティングシステム (OS)です。
いまは 2025年だから、あれから 30年の時間が経過しています。
当時のOSやプログラミング言語(およびコンパイラ)は有料で高価で、だれでも気軽にプログラミングが試せるという環境がなかなかありませんでした。
#include "hsp3dish.as
screen 0,320,480
title "タイトル"
*main
redraw 0
color 0,0,32 : boxf
color 255,255,255 : pos 10,24 : mes "こんにちは"
redraw 1
await 33
goto *main
さらにその10年、15年まえにはパソコン(PC8001、PC8801、MZ-2000、X-1、FM-7、MSX)を買うとプログラミング言語が無料で付属してきて、本体を買ってすぐにだれでもプログラミングができるという環境を体験してきた人たちからすると「おお! Windows 95、便利でかっこいいじゃん! でも、気軽にプログラミングできないよ… 」という状況のさなかに、この国産プログラム言語 HSP が登場したことは、当時のプログラミング少年や市井の個人プログラマーにとっては非常にありがたい存在だったのです。
Qiita に 別の記事も書きました