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Shperモジュールのチュートリアル

Last updated at Posted at 2020-02-08

はじめに

この記事はSALOME version 9.3.0 Shaperモジュールのチュートリアルを翻訳したものです。
Shaperは、以前のGemeotryモジュールの代わりとして登場したCADモデラーです。

ShaperモジュールはSALOME version 9.3.0から加わった新しいモジュールであり、新しくリリースされるたびに機能追加、変更が行われておりますので異なるバージョンでは手順が異なる可能性があります。

この練習では、ねじナットの形状を最初から作成する方法について説明します。

ステップ1.スケッチ

この手順では、通常の六角形を作成します。

  • メインメニューで、「Part」>「New part」で新規パーツを作成します。
  • メインメニューで、「Sketch」>「Sketch」を選択して、スケッチの作成を開始します。
  • 「sketch」ダイアログで、「Size of the View」パラメータを250に設定します。
  • ビューでXOY平面を選択します。
  • 「sketch」プロパティパネルの「Set plane view」ボタンをクリックします。

tutorial1_1.png
スケッチ平面XOY

  • メインメニューの「Sketch」>「Line」を選択して線分の作成を開始します。
  • ビュー内の3つの点を1つずつ選択し、最後に最初の点を選択して三角形を作成します。

tutorial1_2.png
三角形を形成する3つの線

  • ビューアー・ツールバーの「Show/Hide trihedron(軸の表示/非表示)」ボタンを使用して、軸を非表示にします。
  • オブジェクトブラウザの「Part set / Constructions」から「Origin(原点)」オブジェクトを選択します。
  • 「Origin(原点)」アイテムの左にある目のアイコンをクリックして、ビューに表示します。
  • ビュー内の「Origin(原点)」と三角形の下の頂点の両方を選択します(複数選択の場合はShiftキーを使用します)。

tutorial1_3.png
「Origin(原点)」と三角形

  • スケッチツールバーの「Coincident(一致)」ボタンを使用して一致拘束を作成します。

tutorial1_4.png
原点に一致する三角形の頂点

  • 軸を表示します。
  • OY軸とビューの三角形の上側の両方を選択します。
  • スケッチツールバーの「Pependicular(直行)」ボタンを使用して直交拘束を作成します。

tutorial1_5.png
OY軸に直行な上三角側

  • 三角形の左側と上側を選択します。
  • スケッチツールバーの「Equal(一致)」ボタンを使用して同一拘束を作成します。
  • 同じ要領で左右を同じ長さにします。

tutorial1_6.png
正三角形

  • 三角形の左側を選択します。
  • プロパティパネルの「Auxiliary(補助)」チェックボックスをオンにし、「Apply(適用)」]ボタンをクリックします。

tutorial1_7.png
線のプロパティパネル

  • 同様に右側を補助にします。
    tutorial1_8.png
    側面は補助

  • スケッチツールバーの「Angular copy(角度複写)」ボタンを使用して、角度複写フィーチャの作成を開始します。

  • プロパティパネルの「Segments(セグメント)」パラメータで三角形の上側を選択します。

  • 回転の中心としてビューの原点を選択します。

  • オブジェクトのTotal Nubmer(総数)を6に設定します。


tutorial1_9.png
角度複写パラメータ

  • Apply(適用)」ボタンをクリックします。

tutorial1_10.png
正六角形

  • 六角形の上側を選択します。
  • スケッチツールバーの「Length(長さ)」ボタンを使用して長さ拘束の作成を開始します。
  • 長さの式を"a=115.4"に設定し、「Enter」を押します。

tutorial1_11.png
完全固定正六角形

  • スケッチの作成を終了するには、スケッチプロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。
    tutorial1_12.png
    終了したスケッチ

  • Part_1/Parametersノードの下に作成されたパラメータaに対応するアイテムを確認します。

tutorial1_13.png
スケッチ操作中に作成されたパラメータ

ステップ2.ポリライン.

  • メインメニューの「Part」>「Parameter」でパラメータ作成を開始します。
  • パラメータ名にh"、パラメータ式に"90"、コメントに「nut height(ナット高さ)」を設定します。

tutorial2_0.png
パラメータ h=90 の作成

  • Apply(適用)」ボタンをクリックしてパラメータの作成を終了します。
  • メインメニューの「Construction」>「Point」から、ポイントx=50,y=0,z=0の作成を開始します。

tutorial2_1.png
ポイント(50, 0, 0)の構築

  • Apply(適用)」ボタンをクリックしてポイントの作成を終了します。
  • 同じ方法でポイント(80, 0, 0)、(112, 0, 13)、(112, 0, 48)、(80, 0, 63)、(80, 0, h)、(50, 0, h)を作成します。
  • オブジェクトブラウザのPart_1/Constructionsノードの下で作成したポイントを選択します。
  • マウスの右ボタンをクリックし、ポップアップ・メニューから「Color1...」アイテムを選択します。
  • 青色を選択して「OK」ボタンをクリックします。

tutorial2_2.png
最初から作成されたポイント

  • メインメニューの「Build(作成)」>「Polyline(ポリライン」を選択して、ポリラインの作成を開始します。
  • 7つの点をすべて選択します(複数選択するにはShiftキーを使用します)。
  • Closed」チェック・ボックスをチェックします。

tutorial2_3.png
7点から閉じたポリラインの作成

  • プロパティパネルの「Apply(適用))」ボタンをクリックします。

tutorial2_4.png
閉じたポリライン

ステップ3.フェイス(面)

  • メインメニューの「Build」>「Face」からFace作成を開始します。
  • オブジェクトブラウザのPart_1/ResultsノードでPolyline_1_1を選択します。

tutorial3_1.png
ポリラインからの面の作成

  • プロパティパネルの「Apply (適用)」ボタンをクリックします。

tutorial3_2.png
フェイス(面)

ステップ4.Revolution(回転)

  • メインメニューから回転の作成を開始「Features(フィーチャー)」>「Revolution(回転)」
  • ステップ3で作成したフェイス(面)をビューで選択します。
  • プロパティパネルの軸入力フィールドをクリックし、ビューでOZ軸を選択します。

tutorial4_1.png
OZを中心とした360度の回転

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。

tutorial4_2.png
フェイス(面)の回転によって作成されたソリッド

ステップ5.Extrusion(押し出し)

  • メインメニューから「Features(フィーチャ)」>「Extrusion(押し出し)」を選択して、押し出しの作成を開始します。
  • ステップ1で作成した六角形を選択します。
  • プロパティパネルの軸入力フィールドをクリックし、ビューでOZ軸を選択します。
  • By bounding planes and offsets option(境界平面とオフセットオプション)」をチェックします。
  • 回転形状の底面をFrom planeとして選択します。
  • 回転シェイプの上面をTo planeとして選択します。

tutorial5_1.png
境界平面によるOZ軸に沿った押し出し

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。 tutorial5_2.png スケッチの押し出しによって作成されたソリッド

ステップ6.Common(共通)

  • メインメニューから「Features」>「Common」を選択して、Commonの作成を開始します。
  • Part_1/Results」ノードの下のオブジェクトブラウザでextrusionとrevolutionを選択します(複数選択するにはShiftキーを使用します)。
    tutorial6_1.png
    *共通の作成:

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。
    tutorial6_2.png
    revolution(回転)とextrusion(押し出し)の共通部分

ステップ7.フィレット

  • メインメニューで「Features」>「Fillet」からフィレット作成を開始します。
  • エッジを選択します。
    tutorial7_1.png
    フィレットのエッジを選択

  • Radius(半径)」パラメータに10を選択します。
    tutorial7_2.png
    半径=10のフィレット

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。
    tutorial7_3.png
    フィレット

ステップ8.ボックス

  • ビューをクリアするには、ビュー内を右クリックして、ポップアップ・メニューの「Hide all」アイテムを選択します。
  • メインメニューで「Primitives」>「Box」からボックス作成を開始します。
  • DX = 10、DY = 120、DZ = 20に設定します。
    tutorial8_1.png
    ボックスの作成

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。
    tutorial8_2.png
    ボックス

ステップ9.Translation(移動)

  • メインメニューでから「Part」>「Translation」を選択して、移動の作成を開始します。
  • プロパティパネルの上部にある「By X,Y and Z dimensions(X、Y、Zの寸法)」オプションでチェックします。
  • ビューのボックスを選択します。
  • DX = -10、DY = 20、DZ = 70と設定します。

tutorial9_1.png
ボックス移動

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。 tutorial9_2.png 移動済みボックス

ステップ10.Angular Copy(角度コピー)

  • メインメニューから「Part」>「Angular Copy」によるAngular Copy(角度コピー)作成を開始します。
  • ビューのボックスを選択します。
  • プロパティパネルの軸入力フィールドをクリックし、ビューでOZ軸を選択します。
  • Nb copiesパラメータを6に設定します。 tutorial10_1.png

OZの周りの角度コピー

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。 tutorial10_2.png コピーしたボックス

ステップ11.カット

  • オブジェクトブラウザでPart_1 / Resultsノードの下のFillet_1_1アイテムを選択します。
  • 結果アイテムの左にある目のアイコンをクリックして、ビューに表示します。
  • メインメニューの「Features(フィーチャ)」>「Cut(カット)」を選択して、カット作成を開始します。
  • ビュー内のフィレットオブジェクトをメインオブジェクトとして選択
  • オブジェクトブラウザでツールオブジェクトとしてangular copy(角度複写)オブジェクトを選択します。
    tutorial11_1.png
    カットの作成

  • プロパティパネルの「Apply(適用)」ボタンをクリックします。

  • 作成した「Cut_1_1」アイテムをオブジェクトブラウザのPart_1/Resultsノードの下で選択します。

  • マウスの右ボタンをクリックし、ポップアップ・メニューから「Color...(色...)」アイテムを選択します。

  • 色(R: 255, G: 214, B: 0)色を設定してOKボタンをクリックします。

tutorial11_2.png
カット

チュートリアルのすべての手順を再現したTUIスクリプトも参照してください。

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