本記事の位置づけ
オンプレのバックアップ前提での情報はちらほら見かけるが、
クラウドネイティブとして、クラウドリソースをバックアップする際のポイントについて、
ネット上にわかりやすい情報がなかったため、個人的な備忘録兼ねて作成する
以下の内容を中心に端的に解説
- クラウドリソースのバックアップ観点での製品概要
- 各製品/機能/特徴
製品概要
Cohesity Cloud Services
- SaaSベースの統合管理プラットフォーム
- Cohesity Heliosという名称と同義(Heliosが旧称?)
- 各管理機能やSaaS・セキュリティメニューを提供
- 後述の各種製品と連携することが可能
- MLドリブンなランサム検知機能有
Cohesity CloudArchive
- Cohesity Data Cloud(クラスタ上)に保存したバックアップデータを、
S3準拠/NFSストレージへアーカイブとして吐き出すことが可能 - リストア時もS3準拠/NFSストレージから元の場所へ転送可能
Cohesity Data Cloud
- 旧称はCohesity DataPlatform(クラウドブームで名称変更した経緯?)
- 提供モデルは以下の二種類存在
- オンプレ/仮想環境/クラウドのいずれかの環境にアプライアンスとして、バックアップ機能/ストレージ機能を持つクラスタ実体をデプロイ(IaaSセルフマネージド)
- CohesityがSaaSとしてバックアップ機能/ストレージ機能を提供するモデル(SaaS)
- 特徴
- Nutanixライクなアーキテクチャ。NestedでCohesityのクラスタを展開するイメージ
- 仮想マシン3台以上でクラスタ構成し、クラスタ内の仮想ディスクにオーバーレイする形で分散ファイルストレージを構成してストレージリソースをプールする
SpanFS
- クラスタで機能する分散ファイルストレージはSpanFSと呼ばれる
- 書き込まれたデータはWORM状態を維持するため常にデータ保護される
- 重複排除や圧縮が働きデータ領域を節約可
Dataprotect Delivered as a service
- 旧称、BaaSと思われる
- Cohesity Data CloudのSaaS提供モデルのことを指す
- CohesityマネージドのAWS/Azure上に存在するクラスタへ直接データバックアップを取得可能
Cohesity FortKnox
- Cohesityマネージドのエアギャップストレージをサービス提供
- 二次バックアップ先として取りうる選択肢
- 実体としては、AWS/Azureいずれかで動作する