この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2022サマーの21日目の記事です。
はじめに
UiPath導入現場で、Studio、Robotのサポート期限が切れている、サポート期間の見方を知らなかったと言ったことも!?プロダクトライフサイクルだけ見ていても駄目なケースもあるので、念のため、知っておきましょう!と言うことで、最近利用が増えてきたAutomation Cloudを想定し、下記3段階の解説です。
①プロダクトライフサイクルを把握しておこう!
②そしてAutomation Cloud-Orchestrator利用時の対応性確保の期間も合わせて把握しておこう!
③あまり認知されていないけどアクティビティにもライフサイクルがあります!
尚、UiPathのドキュメントポータルで、それぞれ掲載ページが違うので、合わせて見て行く必要があります。
前提条件
※2022年7月時点のUiPathドキュメントポータルから見方を解説します。
ドキュメントポータルの掲載は変更されるので、将来を約束するものではありません。
1.プロダクトライフサイクルの見方
まず確認しておきたいのはプロダクトライフサイクルです。
確認する時は下記のページからご覧ください。
例えば、Studio、StudioXのサポート期限の見方です。
プロダクトライフサイクルのページには下記の様にバージョン毎に延長サポート終了日が掲載されています。
2022年7月時点でバージョン2021.4.4はサポート切れの状態です。
2019.10.8も2022年11月11日でサポート終了になります。
サポート対象外のバージョンは下記で確認することが出来ます。ただ更新されるまでタイムラグがあります。
2.Automation Cloudを利用している場合は、こちらもチェック
Automation Cloud-Orchestratorとの対応性が確保されているRobotおよびStudioのバージョンの見方です。
確認する時は下記のページからご覧ください。
直近3バージョンのエンタープライズリリースのRobotおよびStudioとの対応性が確保されています。
直近3バージョンなので下記の赤枠の部分となりますが、プロダクトライフサイクルでサポート対象外のバージョンは、サポートされていませんので、結果、下記のAutomation Cloud接続確保状況の赤○の2つのバージョンしかサポートされていない状況になります。ただ、サポート期限が多少切れたとしても、使っている現場もあり、すぐに接続できなくと言ったことは、今のところはなさそうな感じです。
2-1 バージョンアップのサイクル
前述した通り、Automatuon Cloud利用時は、プロダクトライフサイクルとAutomation Cloud-Orchestratorとの対応性が確保の両方を見る必要があります。これを見ると、ほぼ毎年、バージョンアップが必要ですね。ただ、オンプレ版のOrchestrator利用時と比較し、大がかりなバージョンアップ作業にはならないのと、Studio、Robotのインストールも、昔と比較し、かなり軽減されているので、毎年習慣的にして置くことをお勧めします。最近はクライアントコンポーネントを自動更新する機能も出てますしね。
2-2 Studio、RobotのバージョンをAutomation Cloud-Orchestratorで確認する方法
Automation Cloud-Orchestratorのテナント>マシンでインストールされたバージョンが確認できます。
特定のマシンに接続されている各 Robot のバージョンをすべて確認するには、「インストール済みのバージョンとログを表示」を選択すれば確認できます。
2-3 バージョンアップによる既存プロセスへの影響
Studio、Robotをバージョンアップすると既存で使っているプロセスに影響するか?と言うことも気になると思います。Studio、Robotのソフト自体は変更となりますが、プロセス(ワークフロー)で利用しているアクティビティは、そのまま使われるので、基本的に、そのまま動作します。ただ絶対ではないため、念のために動作確認ぐらいは実施しておくことをお勧めします。また、ごく希に、バージョンアップしたStudio、Robotのデグレなどもあります。
2-4 アクティビティのバージョンアップの必要性
Studio、Robotをバージョンアップするとアクティビティもバージョンアップする必要はあるのか?と言うことも気になると思いますが、そのままにして置きたければ、バージョンアップは不要です。Studio、Robotのバージョンを変更しても、動作に影響を及ぼすケースは希だと思いますが、アクティビティのバージョンを変更すると影響の可能性がぐっと上がるので再テストが必要になってきます。では、バージョンアップを、いつまでもしなくて良いのか?となりますあ、実は一応、アクティビティにもサポート期間あるのです。
3.アクティビティライフサイクル
それでは、最後に、めっちゃわかりにくいアクティビティのサポート期間の見方を続けて解説します(笑)
確認する時は下記のページからご覧ください。
簡潔に言うと、アクティビティパッケージの一覧(下図の下の表)のタイトルに記載のプロダクトバージョンが、プロダクトライフサイクルでサポート期間中であれば、一覧に記載のアクティビティバージョンもサポート期間中と言う見方をします。すべてのアクティビティパッケージはセマンティックバージョニング形式 (メジャー.マイナー.パッチ) を採用しています。
アクティビティについては、サポート切れでも支障がない限りは使ってるケースは多そう。でも、まあ一応、そう言うこと(笑)
終わりに
サポート期間は大事なので、広く認知頂くために、どこで、どこまで確認しておく必要があるのか、具体的な見方を、ご紹介させて頂きました!