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UiPath Test Suiteのイメージバリデーションテンプレートを作成して見た! #1

Last updated at Posted at 2020-12-23

はじめに

みなさん、こんにちわ!

UiPath Test Suiteは多くの自動テストの専門家が工夫し、組み上げてきた最適なテスト環境をパッケージ化したオールインワンソリューションです!
加えて、もっともお金をかけて開発したGUIテストの自動化ツールだとも言えます!(笑)

今回は、そのUiPath Test Suiteでイメージバリデーションは出来るの?と聞かれることが多くなってきたので、記事を書くことにしました。
UiPath.Testing.Activitiesには入っていませんが、UiPathマーケットプレースのコンポーネントを活用することで、勿論、出来ます!
これを実現するテンプレートをUiPathマーケットプレースに公開しましたので、合わせてご利用ください!

1.概要

UiPath Test Suiteのイメージバリデーションを実現するための、テンプレートです。
このテンプレートは、Webアプリケーション「UiBank」を使用していますので、これをベースにテスト対象のアプリケーション向けにカスタマイズして使用してください。

依存関係
・UiPathTeam.ImageComparison.Activities 2.1.0
1.png

互換性
・UiPath.Studio Pro 20.10.2

2.テンプレート実行手順

(1) Data-Driven Loan.xamlを開きます。

2.png

(2) デザインメニューの「Debug File」>「Run file with data variations」をクリックします。

3.png

(3) 全データを選択し「Run」をクリックします。

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(4) データドリブンでテストが実行されます。

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6.png

(5)ImageDataフォルダにイメージデータファイルが格納されています。

7.png

(6) (2)の手順から再度、実行してください。実行が終了するとOutputパネルに検証結果が全て成功で表示されています。

8.png

(7) Loan Quotes.xlsxを開き、セルのC3の値を10なら3、3なら10に変更して保存します。

9.png

(8) Data-Driven Loan.xamlを選択し、右クリックでメニューを開き、「Remove Test Data」を選択します。

10.png

(9) Data-Driven Loan.xamlを選択し、右クリックでメニューを開き、「AddTest Data」を選択します。

11.png

(10) Variation Fileの「Loan Quotes.xlsx」を再度セットします。

12.png

(11) (2)の手順から再実行してください。実行が終了するとOutputパネルに失敗が1つ表示されます。

13.png

(12) ImageDataフォルダにExpectedImage2_NG.pngが格納されています。

14.png

(13) ExpectedImage2_NG.pngを開きます。

差異のある部分を赤で強調された画像が保存されています。
15.png

3.解説

(1) ファイルの説明

無題.png

(2) Variation File「Loan Quotes.xlsx」の説明

LoanEmail、LoanAmount、LoanTerm、LoanIncome、LoanAgeは、登録データです。
LoanGrantedは登録の結果です。ワークフローではローン承認の結果の分岐で使用しています。
ExpectedImagePathは、期待画像のファイルパスを入れます。
16.png

(3) 検証処理の説明

引き渡されたデータのLoanGrantedがNoの場合は、ローンの承認ができない画面が表示されます。
期待画像と比較する要素の画像をイメージバリデーション機能のサブワークフローに渡して検証します。
※比較する画像はスクリーン全体ではなく、必要な部分に絞った要素にしておくことをお勧めします。
       
17.png

引き渡されたデータのLoanGrantedがYesの場合は、ローンの承認の画面が表示されます。
期待画像と比較する要素の画像をイメージバリデーション機能のサブワークフローに渡して検証します。ただし、ローンIDが動的に生成/表示されるため、この部分は事前にマスクしておきます。
        
18.png

(4) イメージバリデーション機能の説明

期待画像のファイルが見つからない場合は、引き渡されてきた画像データを次回実行時に比較する期待画像として保存します。
初回は保存された期待画像の目視確認は必要ですが、一度、実行すれば期待画像を自動的に取得し保存する便利な仕組みです。期待画像ファイルを削除しておくと、期待画像の取り直しが可能となります。

「Compare Two Image Files Using Threshold」アクティビティで引き渡されてきた画像データと期待画像を比較します。ピクセル単位の比較では、スクリーンショットの1ピクセルの差異で失敗し、検証が安定しないケースが多いため、閾値が指定できる本アクティビティを利用しています。差異部分を強調する画像出力も可能になっています。
※閾値や検証アクティビティでDistortionと比較している値は必要であれば調整してください。

             19.png

まとめ

UiPath.Testing.Activitiesに検証アクティビティはありますが2020.10.2の時点で検証機能は入ってません。ただUiPathマーケットプレースには検証機能の作成で有用なコンポーネントがいくつもあります!
例えば、Webアプリの文字の色やボタンの背景色を検証したりとか、色々(笑)!

今回は、テスト自動化で誰もが実現を検討するイメージバリデーションの対応策をご紹介させて頂きました!

UiPath Test Suiteによるアプリケーションテスト自動化については、下記コラムもご参考に!

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