VMWare (vmdk)を使ってMikanOSのUEFIブートをする方法

「ゼロからのOS自作入門」の第１章にあるhello.efiをqemuではなくVMWareのディスクで起動する方法です。もっと簡単な方法ある気がしますが。

全体のステップ

1. ループバックデバイス準備
2. GPTでパーティションの作成
3. パーティションのフォーマット
4. efiファイルのコピー
5. ループバックデバイスをvmdkに変換
6. VMWareにディスクを追加して起動

vmdkファイルの作成はLinux(VM)上で行い、それをMac上の別のテスト用VMに追加して起動するというシナリオです。
Linux上のコマンドがない場合は頑張って探してインストールして下さい。

ループバックデバイス準備

100MBのファイルを用意して、ループバックデバイスの作成

$ dd if=/dev/zero of=disk.img bs=100M count=1      # 100MBのファイル作成
$ sudo losetup -fP disk.img                        # ループバックデバイスの作成
$ sudo losetup -a                                  # デバイス名表示
/dev/loop0: [2051]:657184 (/develop/MikanOS/disk.img)

GPTでパーティションの作成

EFIはGPTしか対応しないっぽいのでMBRではなくGPTでパーティションを作成。fdisk利用。

$ sudo fdisk /dev/loop0

Welcome to fdisk (util-linux 2.37).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.

Device does not contain a recognized partition table.
Created a new DOS disklabel with disk identifier 0x00cf080e.

Command (m for help): g　　　　　　<------GPTパーティションテーブルの作成
Created a new GPT disklabel (GUID: 7CD727F0-6839-4648-AEF1-81227F22DAAE).

Command (m for help): n          <------ディスク全体を使ってパーティション作成
Partition number (1-128, default 1):
First sector (2048-204766, default 2048):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-204766, default 204766):

Created a new partition 1 of type 'Linux filesystem' and of size 99 MiB.

Command (m for help): t　　　　　　<------パーティションタイプを"EFI System"に変更
Selected partition 1
Partition type or alias (type L to list all): 1
Changed type of partition 'Linux filesystem' to 'EFI System'

Command (m for help): w          <------変更を書き込んで終了
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

パーティションタイプはvfat32がいいのかと思ったけど、タイプのリストに見つけられなかった。GPTでは指定できない？EFI Systemも基本同じっぽいのでとりあえずそれを指定。

パーティションのフォーマット

今作ったパーティションをvfat32でフォーマット

sudo mkfs.vfat -F 32 /dev/loop0p1

efiファイルのコピー

フォーマットしたパーティションを適当なディレクトリにマウントしてhello.efiをコピー。「ゼロからのOS自作入門」第１章 エミュレータでのやり方、の部分とほぼ同じです。

$ sudo mount -t vfat /dev/loop0p1 /mnt
$ sudo mkdir -p /mnt/EFI/BOOT
$ sudo cp hello.efi /mnt/EFI/BOOT/BOOTX64.EFI
$ sudo umount /mnt

/mntやhello.efiは適当に読み替えてください。

ループバックデバイスをvmdkに変換

$ sudo losetup -d /dev/loop0                    # ループバックデバイスを削除して
$ qemu-img convert -O vmdk disk.img disk.vmdk   # vmdkに変換

VMWareにディスクを追加して起動

出来上がったdisk.vmdkをMacにコピー。そのファイルを使って新規でVM作成

Other 64-bitを選択して

Firmware TypeでUEFIを選択

先程コピーしてきたvmdkファイルを指定して

VMを作成後、起動して"Hello, world!"がでれば成功