まとめ
VirtualBoxとは
Oracle VM VirtualBox (オラクル ブイエム バーチャルボックス)とは、x86ならびにAMD64/Intel64にかかる仮想化ソフトウェアパッケージの一つ。
※ Wikipedia
つまり、ホストOS上で複数のゲストOSを仮想マシンとして実行するためのソフトウェア。VMの実行環境です。
Vagrantとは
仮想機械の提供自体は、VirtualBoxをはじめとする仮想化ソフトウェアが行う。Vagrantは、これらソフトウェアが用意されているのを前提として、仮想機械の設定や立ち上げに特化している。
※ Wikipedia
つまり、色々な種類の仮想マシンの定義、構築、管理を同一の設定ファイルとインターフェースで操作するためのソフトウェア。
目次
詳細
VirtualBoxとは
種類: ハイパーバイザ(仮想マシンモニタ)
提供元: Oracle
主な機能: ホストOS上で複数のゲストOSを仮想マシンとして実行するためのソフトウェア。
用途: 個別の仮想マシンを作成、管理、実行すること。
実現できること
- 複数のOSを同時に実行: 例えば、Windows上でLinuxや他のWindowsを実行。
- テスト環境の構築: 異なるOSでの動作確認や開発テストを実行。
- スナップショット: 仮想マシンの現在の状態を保存し、後でその状態に戻す。
比較対象
- EC2 (AWS)
- GCE (GCP)
- Docker (VMとコンテナは別物だがアプリケーションの実行環境という点では共通のため比較対象に含む)
Vagrantとは
種類: 仮想マシンのプロビジョニングと管理を行うツール。
提供元: HashiCorp
主な機能: 仮想マシンの定義、構築、管理を簡単に行えるようにする。特に開発環境のセットアップを自動化するために使われる。
用途: 仮想環境の構築を自動化し、開発環境の共有を容易にする。
実現できること
- 仮想マシンの自動構築: コマンド一つで仮想マシンを設定、起動、構築。
- 環境の再現性: どの開発者も同じ開発環境を容易に構築できる。
- プロビジョニング: Shellスクリプト、Chef、Puppetなどを使って、仮想マシン上にソフトウェアをインストールし、設定を行う。
比較対象
Vagrant単体で使うことはないため
- Vagrant + VirtualBox(VagrantがデフォルトでVirtualBoxに対応してる)
- Vagrant + EC2(vagrant-aws を利用)
- Vagrant + GCE(vagrant-google を利用)
- Vagrant + Docker
使用例
VirtualBoxのみ使用
- 手動でUbuntu仮想マシンを作成し、OSをインストールし、必要なソフトウェアを手動でインストール。
- 各開発者が自分で設定を行うため、設定がバラバラになる可能性がある。
VirtualBox+Vagrantを使用
- Vagrantfileを作成し、仮想マシンの設定(例えば、OSの種類、メモリサイズ、ネットワーク設定など)とプロビジョニングスクリプト(必要なソフトウェアのインストールや設定)を記述。
- 各開発者は
vagrant up
コマンドを実行するだけで、同じ設定の仮想マシンを立ち上げ、環境を統一。