状態管理とは
アプリケーションの状態をデ-タとして表示し、そのデータの変更や更新を一元的に管理すること。
(UIの表示に関連するデータ、アプリケーションの動作を制御するデータ 等)
状態管理のメリット
1. アプリケーションの予測可能性の向上
コンポーネント間のデータの受け渡しや、ユーザー操作に対するUIの反応などが、期待通りに動作する。
2. コードの保守性と拡張性の向上
状態に関連するロジックを一箇所にまとめることで、コードの重複を避け、変更の影響範囲を限定する。
3. デバッグの容易さ
状態管理ライブラリやフレームワークは、状態の変更履歴や現在の状態を追跡するためのツールを提供している。これにより、バグの原因特定やデバッグが容易になる。
4. チーム開発での効率性の向上
状態の定義や更新方法が統一されることで、コードの理解が深まり、コミュニケーションのコストが減る。
状態管理のメカニズム
1. データの保持と更新
- 状態の保持:オブジェクトや配列などのデータ構造が使用され、このデータ構造は、アプリケーションの状態を表現する。
- 状態の更新:特定の関数や メソッドを通して行われ、状態の変更を追跡しやすくなり、予期しない副作用を防ぐ。
2. 変数の管理方法
変数の管理方法には、大きく分けて2種類があります。
- ローカルな状態:特定のコンポーネントに属する状態。コンポーネント内でのみ使用され、他のコンポーネントからはアクセスできない。ローカルな状態の管理には、コンポーネント内のデータプロパティや、ReactではuseStateフックなどが使用される。
- グローバルな状態:アプリケーション全体で共有される状態。複数のコンポーネントから参照や更新が行われる状態であり、アプリケーション全体の動作に影響を与える。グローバルな状態の管理には、ReduxやVuexなどの状態管理ライブラリが使用される。