一覧
| コマンド | 検索対象 | 参照先 |
|---|---|---|
find |
ファイル | 指定したディレクトリ |
locate |
ファイル | 事前に作成されたデータベース（通常 /var/lib/mlocate/mlocate.db） |
which |
実行可能ファイル |
$PATH 環境変数内のディレクトリ |
whereis |
実行可能ファイル、関連ファイル（ライブラリ、マニュアル、ソースコード） | 特定のディレクトリ（/bin, /usr/bin, /usr/share/man など） |
type |
コマンドの種類（シェル組み込み、関数、エイリアス、外部コマンド） |
$PATH 環境変数内のディレクトリ |
findコマンド
# find [検索ディレクトリ] [検索式]
| 検索式 | 英語の由来 | 説明 |
|---|---|---|
| デフォルト |
find はカレントディレクトリ以下でファイルを検索 |
|
-name |
name | ファイル名が指定したパターンに一致するファイルを検索 |
-atime |
access time | 最終アクセス時刻でファイルを検索 |
-mtime |
modification time | 最終更新時刻で変更されたファイルを検索 |
-perm |
permission | 指定したパーミッションを持つファイルを検索 |
-size |
size | ファイルサイズを指定して検索（+ = より大きい, - = より小さい） |
-type |
type | ファイルタイプを指定して検索（f = 通常ファイル, d = ディレクトリなど） |
-user |
user | 所有者が指定したユーザーのファイルを検索 |
-exec |
execute | 検索したファイルに対して指定したコマンドを実行 |
-print |
検索結果を改行で区切って表示（デフォルトで有効） | |
-print0 |
print null-terminated | 検索結果をNULL文字(¥0)で区切って表示（空白や改行を含むファイル名も対応） |
-maxdepth |
maximum depth | 指定した階層まで検索を制限（例：-maxdepth 2 で2階層まで検索） |
-mindepth |
minimum depth | 指定した階層以上の深さから検索（例：-mindepth 2 で2階層目から検索） |
whichコマンド
# which コマンド名
whereisコマンド
$ whereis [オプション] コマンド
| オプション | 英語の由来 | 説明 |
|---|---|---|
| デフォルト | すべてのカテゴリ（バイナリ → ライブラリ → マニュアル → ソースコード）を検索 | |
-b |
binary | バイナリファイル（実行可能ファイル）のみを検索 |
-m |
manual | マニュアルファイル（man ページ）のみを検索 |
-s |
source | ソースコードファイルのみを検索 |
typeコマンド
$ type コマンド
補足
バイナリファイル、ライブラリディレクトリ、マニュアルファイル、ソースコードファイルの違い
| 種類 | 内容 | 格納場所の例 | コマンド例 |
|---|---|---|---|
| バイナリファイル | 実行可能な機械語のプログラム |
/bin, /usr/bin, /sbin
|
whereis -b ls |
| ライブラリディレクトリ | プログラムが利用するライブラリやモジュール |
/usr/lib/, /lib/, /usr/local/lib/
|
- |
| マニュアルファイル |
man で参照できる説明文書 |
/usr/share/man/ |
whereis -m ls / man ls
|
| ソースコードファイル | 人間が読めるプログラムコード | /usr/src/ |
whereis -s ls |
whichとwhereisの違い
# which python
// 出力結果
/usr/bin/python （実行可能ファイルの場所）
# whereis python
// 出力結果
python: /usr/bin/python /usr/lib/python3.8 /usr/share/man/man1/python.1.gz （バイナリ + ライブラリ + マニュアル）