/etc/passwd
ユーザーアカウント情報を格納するファイル（読み取り可能）
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
daemon:x:1:1:daemon:/usr/sbin:/usr/sbin/nologin
user1:x:1000:1000:User One,,,:/home/user1:/bin/bash
フォーマット
ユーザー名:パスワード(プレースホルダ):UID:GID:コメント(本名など):ホームディレクトリ:ログインシェル
- ユーザ名 ： 一意のユーザ名
- パスワード ： ユーザのパスワード。
- アカウントをロックする場合、フィールドの1文字目に「!」または「*」を追加する
- UID ： ユーザのUID（ユーザID）。UIDはユーザを識別するための一意のID
- GID ： ユーザのプライマリグループのGID（グループID）。GIDはグループを識別するための一意のID
- コメント ： ユーザに関する任意のコメント（省略可）
- ホームディレクトリ ： ユーザのホームディレクトリ
- ログインシェル ： ユーザのログインシェル（ログイン時に使用されるデフォルトのシェル）
/etc/group
グループ情報を格納するファイル（読み取り可能）
root:x:0:
daemon:x:1:
sudo:x:27:user1
users:x:100:
user1:x:1000:
フォーマット
グループ名:パスワード(プレースホルダ):GID:所属ユーザーのカンマ区切りリスト
- グループ名 ： 一意のグループ名
- グループパスワード ： グループのパスワード
- GID ： グループのGID
- グループのメンバーリスト ： グループに所属するメンバー。複数の場合は「,」で区切る
/etc/shadow
ユーザーのパスワードハッシュや有効期限などを含む機密ファイル（rootのみ読み取り可能）
root:$6$abcdefg$longhashvalue...:19328:0:99999:7:::
daemon:*:19328:0:99999:7:::
user1:$6$zyxwvu$anotherlonghash...:19328:0:99999:7:::
フォーマット
ユーザー名:パスワードハッシュ:最終変更日:最短日数:最長日数:警告日数:無効日数:有効期限:予約
- パスワードハッシュ ：
- アカウントをロックする場合、フィールドの1文字目に「!」または「*」を追加する
補足
-
/etc/shadowはセキュリティ上の理由から一般ユーザーでは確認できない -
xはプレースホルダで、実際のパスワードは/etc/shadowに格納される
Ping-t
全般
/etc/passwd
/etc/group
/etc/shadow