[Linux][directory] ディレクトリ一覧

Linux

Last updated at 2025-04-06Posted at 2025-02-02

一覧

ディレクトリ	由来	分割適否	説明
`/`	root		ルートディレクトリ
`/boot`	boot	○	起動（ブート）に必要なファイル - 分割理由: 起動の安定性向上のため
`/home`	home	○	ユーザーのホームディレクトリ - 分割理由: 再インストール時にデータを保持するため
`/tmp`	temporary	○	一時ファイル - 分割理由: 容量の圧迫を防ぐため
`/usr`	user services and routines	○	起動（ブート）に不要なファイル - 分割理由: 大容量になるため分割 - アプリケーションやライブラリ
`/var`	variable	○	ログやキャッシュなどの可変データ - 分割理由: ログ肥大化の影響を防ぐため
`/opt`	optional	△	追加のパッケージ - 分割理由: 大規模環境では推奨
`/srv`	service	△	サービスのデータ - 分割理由: サーバ用途では推奨
`/etc`	etcetera	×	設定ファイルを格納。
`/bin`	binary	×	起動（ブート）に必要な基本コマンド e.g. `ls`, `cp`, `mv`, `cat`
`/sbin`	system binary	×	起動（ブート）に必要なシステム管理用コマンド e.g. `fsck`, `reboot`, `ifconfig`
`/dev`	device	×	デバイスファイルデバイスへのアクセス用
`/proc`	process	×	仮想ファイルシステムデバイスの情報用
`/lib`	library	×	システムライブラリ
`/lib64`	library	×	システムライブラリ（64ビット）
`/media`	medium	×	リムーバブルメディアをマウント
`/mnt`	mount	×	一時的なマウントポイント
`/root`	root	×	`root` ユーザーのホームディレクトリ
`/run`	runtime	×	ランタイムデータ
`/sys`	system	×	カーネルとデバイス情報

詳細

/boot

ディレクトリ	由来	システム	説明
`/boot/efi`	EFI System Partition	UEFI	UEFIシステムパーティション（ESP）をマウントするディレクトリ
`/boot/grub/menu.lst`	menu list	GRUB Legacy	GRUB Legacyの設定ファイル
`/boot/grub/grub.conf`	GRUB configuration	GRUB Legacy	GRUB Legacy の設定ファイル - `/boot/grub/menu.lst` が存在しない場合に使用
`/boot/grub/grub.cfg`	GRUB configuration	GRUB 2	編集不可 GRUB 2の設定ファイル - `/etc/default/grub`や`/etc/grub.d`をの設定を`grub-mkconfig`コマンドに自動生成

/usr

ディレクトリ	由来	説明
`/usr/bin`	binaries	一般ユーザー向けの基本コマンド e.g. `grep`, `vim`, `wget`
`/usr/sbin`	superuser binaries	管理者向けの管理コマンド e.g. `fdisk`, `iptables`, `visudo`
`/usr/lib`	libraries	`/usr/bin`と`/usr/sbin`のコマンdが利用する共有ライブラリ
`/usr/lib64`	64-bit libraries	64ビットアーキテクチャ向けの共有ライブラリ
`/usr/local/bin`	local binaries	ユーザー(ホスト)固有のプログラム - システム標準の `/usr/bin` より優先される
`/usr/local/etc`	local etc (configuration)	ユーザー(ホスト)固有の設定ファイル - システム全体の `/etc` とは区別
`/usr/share/man`	shared manual pages	マニュアルページ（`man` コマンドで閲覧可能）を格納 e.g. `man ls` で `/usr/share/man/man1/ls.1.gz` から情報を取得

/var

ディレクトリ	由来	説明
`/var/log`	variable log	システムやアプリケーションのログファイルを保存 e.g. ls /var/log
`/var/log/messages`	general system messages	システム全体の一般的なログを記録 - システムの起動や停止 - サービスの開始や終了 - 一般的なエラーメッセージなど e.g. `cat /var/log/messages`
`/var/log/dmesg`	diagnostic message	カーネルの起動時のログを記録 - ハードウェア診断メッセージ - システム起動時のデバイス検出 - ドライバのロード情報など e.g. `dmesg`, `cat /var/log/dmesg`

/etc

ディレクトリ	由来	システム	説明
`/etc/default/grub`	default GRUB configuration	GRUB 2	GRUB2の設定ファイル `/boot/grub/grub.cfg` を生成 - 作成: `grub-mkconfig` - 反映: `update-grub`
`/etc/grub.d`	GRUB scripts directory	GRUB 2	GRUB2 の設定スクリプトファイル `/boot/grub/grub.cfg` を生成 - 作成: `grub-mkconfig` - 反映: `update-grub`
`/etc/inittab`	initialization table	SysVinit	編集可システムの初期化設定ファイル
`/etc/rc.sysinit`	runcom system initialization	SysVinit	システム起動時の最初のスクリプト
`/etc/rc[0-6].d`	runcom	SysVinit	システム起動時のランレベル設定ファイル e.g. `/etc/rc1.d/K01bluetooth` - 1文字目: S（Start: サービスを起動） - 1文字目: K（Kill: サービスを停止） - 数字: 実行優先順位 - サービス名: 任意
`/etc/passwd`	password	SysVinit	システムユーザーの情報を保持するファイル - ユーザー名 - パスワード（暗号化されている場合） - UID、GID などを - パーミッション: `-rw-r--r--`
`/etc/systemd/system`	system daemon system-specific configuration	systemd	編集可 - システムのユニット設定ファイル - `/lib/systemd/system`を上書き
/etc/systemd/system/default.target	default target	systemd	システム起動時に読み込まれるデフォルトのターゲットを指すシンボリックリンク - 変更: `ln -s /lib/systemd/system/graphical.target /etc/systemd/system/default.target` - 変更: `systemctl set-default`
`/etc/modprobe.d/[*].conf`	module probe daemon		カーネルモジュールの動作を設定するための設定ファイルを格納するディレクトリ。`modprobe`コマンドが参照し、特定のモジュールのロード・オプションを指定できる。 e.g.`/etc/modprobe.d/myconfig.conf` - `.comf`の拡張子がつく - `blasklist`: ロードしないカーネルモジュールを指定 - `alias`: カーネルモジュールに別名をつける - `options`: カーネルモジュールのデフォルトパラメータを指定 - `install`: カーネルモジュールのロード時に実行されるコマンドを指定する - `remove`: カーネルモジュールのアンロード時に実行されるコマンドを指定する
`/etc/fstab`	file system table		システムが起動時に自動的にマウントするファイルシステムの設定を定義。デバイスのマウントポイントやオプションを管理。
`/etc/udev/rules.d`	udev rules directory	udev	`udev` のルールファイルを格納するディレクトリ。デバイスの自動設定ルールを定義し、特定の条件でデバイスの認識や動作を変更できる。 - ルール適用: `udevadm control --reload-rules`
`/etc/ld.so.conf`	ld.so configuration		動的リンカ（`ld.so`）が共有ライブラリを検索する追加のディレクトリを指定する設定ファイル。
`/etc/ld.so.cache`	ld.so cache		動的リンカ（`ld.so`）が共有ライブラリを高速に検索するためのキャッシュファイル。 - 更新: `ldconfig`コマンドを実行
`/etc/dpkg/dpkg.cfg`		dpkg	dpkgツールの設定ファイル
`/etc/apt/sources.list`		apt	APTツールの設定ファイル

/bin

/sbin

/dev

デバイスファイル（実際のデバイスに対応）を格納するディレクトリ
ハードディスクや端末、プリンターなどのデバイスにアクセスするためのファイルが置かれます
- udevという仕組みによって、デバイスファイルは自動的に作成されます

ディレクトリ	由来	説明
`/dev/hda`	1番目のディスク	（古いIDEディスクの命名方式）
`/dev/hdb`	2番目のディスク	（古いIDEディスクの命名方式）
`/dev/hda1`	1番目のディスクの、1番目のパーティション	（古いIDEディスクの命名方式）
`/dev/hda2`	1番目のディスクの、2番目のパーティション	（古いIDEディスクの命名方式）
`/dev/sda`	1番目のディスク	（新しいSATA、SCSI、NVMeディスクの命名方式）
`/dev/sdb`	2番目のディスク	（新しいSATA、SCSI、NVMeディスクの命名方式）
`/dev/sda1`	1番目のディスクの、1番目のパーティション	（新しいSATA、SCSI、NVMeディスクの命名方式）
`/dev/sda4`	1番目のディスクの、4番目のパーティション=`拡張パーティション` - `MBR`形式の場合、`4`個の基本パーティションを作成できる - `GPT`形式の場合、`128`個の基本パーティションを作成できる	（新しいSATA、SCSI、NVMeディスクの命名方式）
`/dev/sda5`	1番目のディスクの、5番目のパーティション - `MBR`形式の場合、`4`個目の基本パーティション(`/dev/sda4`)内の論理パーティション	（新しいSATA、SCSI、NVMeディスクの命名方式）

/proc

カーネルやシステムの状態に関する仮想ファイルシステムが格納されます
プロセス情報やシステムの統計情報などが含まれます

ディレクトリ	由来	説明	コマンド
`/proc/cmdline`	command line	カーネルが起動時にブートローダから渡されたコマンドラインパラメータ	`cat /proc/cmdline`
`/proc/meminfo`	memory information	メモリの使用状況（空きメモリ、バッファ、キャッシュなど）	`cat /proc/meminfo`
`/proc/modules`	modules information	ロードされているカーネルモジュール	lsmod `cat /proc/modules`
`/proc/interrupts`	irq information	割り込み（Interrupt）の統計情報	`cat /proc/interrupts`
`/proc/ioports`	I/O ports information	接続されているI/Oポートの情報	`cat /proc/ioports`
`/proc/bus/usb`	usb devices information	接続されているUSBデバイスの情報	`lsusb`
`/proc/bus/pci`	pci devices information	接続されているPCIデバイスの情報	`lspci`

/lib

ディレクトリ	由来	システム	説明
`/lib/systemd/system`	system daemon library system configuration	systemd	編集不可システムが提供するデフォルトのユニットファイル `/etc/systemd/system`で上書き

参考リンク

Peripheral Component Interconnect

Ping-t

全体

3643_分割適否

/boot

/usr

/var

/etc

/proc

/lib

3518_/lib

You get articles that match your needs
You can efficiently read back useful information
You can use dark theme

What you can do with signing up