「null」ではなく「nul」である。要するに空の出力先である。コマンドのリダイレクト先をnulにすることで、コマンド実行時に標準で出力されるメッセージを抑止することが可能。標準のメッセージが邪魔になる場合などにnulを使用する。また、空のファイルを出力する際にも使用できる。
test.bat
rem 空のテキストファイルを出力
type nul > "out.txt"
rem 標準のメッセージ出力を抑止
mkdir "OutputFolder" > nul
move "out.txt" "OutputFolder" > nul
timeout /nobreak 10 > nul
rem エラーメッセージも抑止
del "OutputFolder¥out_2.txt" > nul 2>&1
rem 「続行するには何かキーを押してください . . . 」以外のメッセージでpauseさせる
echo キーを押すと終了します。
pause > nul
delコマンドでは少し書き方を変えているが、ファイルが存在せず空振りに終わった場合などに出力されるエラーメッセージの出力も抑止している。delコマンドの前にファイルの存在チェックをかけても良いが、処理が冗長となる場合などにはこの書き方でも良いかもしれない。