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[Identity-Aware Proxy] Cloud Run で公開したサービスに対して、IAM で定義したユーザのみアクセスを許可する

Last updated at Posted at 2023-02-05

特定メンバーのみ Web アプリにアクセスできる仕組みが欲しいと思い、Identity-Aware Proxy による IAM(Google アカウント)認証を試してみました。
IAM でメンバーを統合管理できる、且つ、IAM 上でロールの付与/削除するだけでメンバーへのアクセス制限ができるので、運用コストも掛からないです。

(最近、仕事で記事を書く機会があり、その際、この記事をストックしたままだったことを思い出したので、これを機に公開)

Identity-Aware Proxy とは

  • 認証機能
  • ユーザとアプリケーション間の通信を仲介する
  • 脱 VPN を実現する手段の一つ
  • IAM と連携してアクセス制御できる
  • 現状、App Engine/Cloud Run/Compute Engine/Kubernetes Engin で公開されたサービスに適用できる

以下は Cloud Run サービスへ適用する際の構成です。※ 公式引用
architecture

Identity-Aware Proxy 適用後のイメージ

公開されたサービスにアクセスすると、Google 認証画面が表示され、
result-01

ログインを試みると、権限が無いメンバーに限りアクセスエラーになります。
result-02

手順

  1. Cloud Run サービスのデプロイ
  2. Load Balancer の作成
  3. Identity-Aware Proxy の設定
  4. IAM の定義

前提として、以下は完了している想定で進めます。

  • 公開するサービス用の静的 IP アドレスの予約
  • 公開するサービス用の DNS の設定(A レコードの追加)

Cloud Run サービスのデプロイ

イメージ Push

gcloud config set project PROJECT_ID
gcloud builds submit --tag=asia.gcr.io/<PROJECT_ID>/<IMAGE_NAME>

デプロイ

gcloud run deploy <SERVICE_NAME> \
   --image=asia.gcr.io/<PROJECT_ID>/<IMAGE_NAME> \
   --port=<PORT> \
   --region=asia-northeast1 \
   --ingress=internal-and-cloud-load-balancing \
   --allow-unauthenticated
  • --port=
    • デフォルトでは 8080 ポートになるので、適宜変更する。
  • --ingress=internal-and-cloud-load-balancing
    • Cloud Run サービスへのネットワークアクセス制限の設定です。Load Balancer を経由して、Cloud Run サービスへのアクセスを許可します。
  • --allow-unauthenticated
    • 未認証アクセスを許可します。これにより、Cloud Run 側でリクエストの認証を行わないようになります。代わりに、Identity-Aware Proxy で認証させます。

Load Balancer の作成

冒頭の構成図の通り、HTTPS Load Balancer を経由させます。

フロントエンドの構成

flow-01
flow-02

以上でフロントエンドの構成は「完了」です。

バックエンドの構成

flow-03
flow-04

以上で Load Balancer の作成は「完了」です。
証明書のステータスが「ACTIVE」になるまで待つ。
flow-05

Identity-Aware Proxy の設定

Identity-Aware Proxy のコンソールに遷移すると、作成した Load Balancer のバックエンドが一覧に表示されるので「IAP」の有効化を行います。
flow-06

IAM の定義

アクセスを許可したいメンバーに対して、「IAP で保護されたウェブアプリ ユーザー」ロールを付与すれば完了です。
flow-07

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