1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

クラウド初心者のAWS入門(第4回)

Last updated at Posted at 2020-05-16

第4回 パブリックサブネット構築(2/2)

前回の続きです。作成したパブリックサブネットに、インターネットへ接続するための設定を行っていきたいと思います。

今回構築する箇所は下図の通りとなります。

システム構成図_第4回目-4.png

項目も多いため、図中の番号順に進めていきたいと思います。

  • 1a. インターネットゲートウェイの作成
  • 1b. VPCと関連付け
  • 2a. ルートテーブルの作成
  • 2b. パブリックサブネットと関連付け
  • 2c. デフォルトルートの設定

1a. インターネットゲートウェイの作成

まずは、インターネットゲートウェイの作成を行っていきます。
(サブネットをインターネットゲートウェイへ通信できるようにすることで、そのサブネット上のインスタンスはインターネットへ接続できるようになります)

現実世界に例えると、NATゲートウェイを買ってくるイメージかと思います。

「VPCダッシュボード」の左ペイン、から「インターネットゲートウェイ」を選択し、「インターネットゲートウェイの作成」を選択します。

1.png

必須入力項目はないので、デフォルトのまま作成を行います。

2.png

なお、「名前タグ」は、複数ゲートウェイを持たせる際に、識別用として用いるようです。今回は使用しません。

1b. VPCと関連付け

作成したインターネットゲートウェイとVPCの関連付け作業を行います。
現実世界に例えると、買ってきたNATゲートウェイとVPC(スイッチ)を物理的にケーブルで接続するイメージかと思います。

作成したインターネットゲートウェイを選択し(チェックボックスにチェック)、「アクション」、「VPCにアタッチ」の順に選択します。

3.png

その後、ドロップダウンリストから、前回作成したVPCを選んで「アタッチ」を選択します。

4.png

まだインターネットには接続できないので、続いて実際にルータに設定を入れていきます。

2a. ルートテーブルの作成

ルートテーブルは、x.x.x.xからきた通信はy.y.y.yに送信しますよ、というネットワークの設定です。

今回は、パブリックサブネットから、インターネットゲートウェイへ通信を行いますので、ルートテーブルの現状を確認し、必要な設定を実施していきます。

現実世界のルーティングテーブルと同様かと思います。


ルートテーブルの確認


VPCを作成した際、デフォルトでルートテーブルが割り当てられます。
そのルートテーブルが、インターネットゲートウェイ向け通信のルートを持っているかを確認していきます。

まず、作成したVPCに、どのルートテーブルが割り当てられたかを確認するために、「VPCダッシュボード」の左ペインから「ルートテーブル」を選択します。

画面上で「VPC ID」という項目を確認できるかと思います。
この「VPC ID」を知ることで、ルートテーブルに割り当てられているVPCを特定します。

**「VPC ID」は以下にて確認** 6_2.png

続いて、この「VPC ID」をもとに対象のルートテーブルにチェックを入れ、「ルート」タブを選択することでルートテーブルの情報を確認します。

6.png

初期状態なので、送信先「10.0.0.0/16」を「local」に送信する設定しかないかと思います。
そのため、その他の通信はすべて破棄されてしまいます。

例えば、Googleに接続しようとした場合は、通信先「172.217.26.3」となるのですが、該当のアドレスはルートテーブルに登録されていないため、通信は破棄されてしまいます。

そこで、内部通信以外(10.0.0.0/16)のすべての通信(0.0.0.0/0)を、インターネットゲートウェイに送信するルートテーブルに追加をしてあげます。(俗にいうデフォルトゲートウェイの設定)


ルートテーブルの作成


前項で、デフォルトで作成されるルートテーブルには、インターネットゲートウェイ向けの通信が登録されていないことがわかりました。

そこで「ルートテーブルの作成」を選択し、新規にルートテーブルを作成していきます。

7.png

「名前タグ」の入力(任意)と「VPC」を選択します。(VPCは前回作成したもの)

8.png

また、既存のルートテーブルを削除すると内部通信ができなくなるので、理由がなければ残置推奨です。

2b. パブリックサブネットとの関連付け

前項までで、ルートテーブルの枠だけを作成しました。

作成したルートテーブルはどこにも割り当てられていないため、パブリックサブネットに割り当ててあげます。
その後に、前述のデフォルトゲートウェイをルートテーブルに記載してあげます。

まずは、ルートテーブルをパブリックサブネットへ割り当てます。
先ほど作成したルートテーブルにチェックを入れ、「サブネットの関連付け」タブより設定を行います。

9.png

設定画面からサブネットにチェックを入れ、「保存」を選択します。

10.png

2c.デフォルトゲートウェイの設定

最後に、作成したルートテーブルに、デフォルトゲートウェイを設定して完了となります。

「ルートテーブル」より、作成したルートテーブルにチェックを入れ、「ルートの編集」を行います。

11.png

すべての通信(0.0.0.0/0)を、とりあえずインターネットゲートウェイに飛ばしてあげる設定をします。

12_2.png

サブネットに対して、ルートテーブルが設定されました。

12.png

長く、複雑になってしまいましたので以下補足です。
(余計ややこしくなるかも知れませんのでお気をつけください)

補足 実機で考える ![Untitled Diagram-2.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/626270/8de9ed56-329c-b688-df63-196ae8571539.png)

誤っている点がございましたら、コメントをいただけると幸いです。

参考文献

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

後書き

2020年6月14日に記載内容を修正しております。

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?