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クラウド初心者のAWS入門(第4回)

Last updated at Posted at 2020-05-16

第4回 パブリックサブネット構築(2/2)

前回の続きです。作成したパブリックサブネットに、インターネットへ接続するための設定を行っていきたいと思います。

今回構築する箇所は下図の通りとなります。

システム構成図_第4回目-4.png

項目も多いため、図中の番号順に進めていきたいと思います。

  • 1a. インターネットゲートウェイの作成
  • 1b. VPCと関連付け
  • 2a. ルートテーブルの作成
  • 2b. パブリックサブネットと関連付け
  • 2c. デフォルトルートの設定

1a. インターネットゲートウェイの作成

まずは、インターネットゲートウェイの作成を行っていきます。
(サブネットをインターネットゲートウェイへ通信できるようにすることで、そのサブネット上のインスタンスはインターネットへ接続できるようになります)

現実世界に例えると、NATゲートウェイを買ってくるイメージかと思います。

「VPCダッシュボード」の左ペイン、から「インターネットゲートウェイ」を選択し、「インターネットゲートウェイの作成」を選択します。

1.png

必須入力項目はないので、デフォルトのまま作成を行います。

2.png

なお、「名前タグ」は、複数ゲートウェイを持たせる際に、識別用として用いるようです。今回は使用しません。

1b. VPCと関連付け

作成したインターネットゲートウェイとVPCの関連付け作業を行います。
現実世界に例えると、買ってきたNATゲートウェイとVPC(スイッチ)を物理的にケーブルで接続するイメージかと思います。

作成したインターネットゲートウェイを選択し(チェックボックスにチェック)、「アクション」、「VPCにアタッチ」の順に選択します。

3.png

その後、ドロップダウンリストから、前回作成したVPCを選んで「アタッチ」を選択します。

4.png

まだインターネットには接続できないので、続いて実際にルータに設定を入れていきます。

2a. ルートテーブルの作成

ルートテーブルは、x.x.x.xからきた通信はy.y.y.yに送信しますよ、というネットワークの設定です。

今回は、パブリックサブネットから、インターネットゲートウェイへ通信を行いますので、ルートテーブルの現状を確認し、必要な設定を実施していきます。

現実世界のルーティングテーブルと同様かと思います。


ルートテーブルの確認


VPCを作成した際、デフォルトでルートテーブルが割り当てられます。
そのルートテーブルが、インターネットゲートウェイ向け通信のルートを持っているかを確認していきます。

まず、作成したVPCに、どのルートテーブルが割り当てられたかを確認するために、「VPCダッシュボード」の左ペインから「ルートテーブル」を選択します。

画面上で「VPC ID」という項目を確認できるかと思います。
この「VPC ID」を知ることで、ルートテーブルに割り当てられているVPCを特定します。


「VPC ID」は以下にて確認
6_2.png

続いて、この「VPC ID」をもとに対象のルートテーブルにチェックを入れ、「ルート」タブを選択することでルートテーブルの情報を確認します。

6.png

初期状態なので、送信先「10.0.0.0/16」を「local」に送信する設定しかないかと思います。
そのため、その他の通信はすべて破棄されてしまいます。

例えば、Googleに接続しようとした場合は、通信先「172.217.26.3」となるのですが、該当のアドレスはルートテーブルに登録されていないため、通信は破棄されてしまいます。

そこで、内部通信以外(10.0.0.0/16)のすべての通信(0.0.0.0/0)を、インターネットゲートウェイに送信するルートテーブルに追加をしてあげます。(俗にいうデフォルトゲートウェイの設定)


ルートテーブルの作成


前項で、デフォルトで作成されるルートテーブルには、インターネットゲートウェイ向けの通信が登録されていないことがわかりました。

そこで「ルートテーブルの作成」を選択し、新規にルートテーブルを作成していきます。

7.png

「名前タグ」の入力(任意)と「VPC」を選択します。(VPCは前回作成したもの)

8.png

また、既存のルートテーブルを削除すると内部通信ができなくなるので、理由がなければ残置推奨です。

2b. パブリックサブネットとの関連付け

前項までで、ルートテーブルの枠だけを作成しました。

作成したルートテーブルはどこにも割り当てられていないため、パブリックサブネットに割り当ててあげます。
その後に、前述のデフォルトゲートウェイをルートテーブルに記載してあげます。

まずは、ルートテーブルをパブリックサブネットへ割り当てます。
先ほど作成したルートテーブルにチェックを入れ、「サブネットの関連付け」タブより設定を行います。

9.png

設定画面からサブネットにチェックを入れ、「保存」を選択します。

10.png

2c.デフォルトゲートウェイの設定

最後に、作成したルートテーブルに、デフォルトゲートウェイを設定して完了となります。

「ルートテーブル」より、作成したルートテーブルにチェックを入れ、「ルートの編集」を行います。

11.png

すべての通信(0.0.0.0/0)を、とりあえずインターネットゲートウェイに飛ばしてあげる設定をします。

12_2.png

サブネットに対して、ルートテーブルが設定されました。

12.png

長く、複雑になってしまいましたので以下補足です。
(余計ややこしくなるかも知れませんのでお気をつけください)


補足 実機で考える
Untitled Diagram-2.png

誤っている点がございましたら、コメントをいただけると幸いです。

参考文献

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

後書き

2020年6月14日に記載内容を修正しております。

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