概要
以前のプロダクト開発で
インシデントレポートとしてCoEの形式を
採用していた。
今後に役立つと思われるので以下まとめます。
自分のために。。。
CoE (Correction of Errors)について
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意味:
CoEは「Correction of Errors」の略で、エラーや不具合、誤りを訂正するための手続きやプロセスを指します。 -
使用される場所:
- 金融・会計: 会計帳簿における過去のエラーや誤計上を訂正するための手続きや記録として使われる。
- IT・ソフトウェア開発: ソフトウェアやシステムに存在するバグや不具合を訂正する過程やその文書化。
- ヘルスケア: 診療や治療に関連するエラーを認識し、それを訂正する行動。
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なぜ必要なのか:
- 信頼性の確保: エラーや誤りを正確に訂正することで、利用者や顧客の信頼を確保・維持する。
- 正確な情報の提供: 誤った情報やデータに基づいた判断を防ぎ、正確な情報で意思決定をサポートする。
- 法的・規制上の要件: 一部の業界では、エラーの訂正やその過程の文書化が法的・規制上必要とされる場合がある。
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利点:
- 誤りの迅速な修正: CoEのプロセスを有効に活用することで、誤りを迅速に特定し修正することが可能となる。
- 学習の促進: 過去のエラーや失敗から学ぶことができ、同じ誤りを繰り返すリスクを低減する。
- 透明性の向上: エラーが発生した際の訂正のプロセスや結果を公開・共有することで、組織の透明性を向上させる。
- 組織文化の育成: エラーを隠蔽するのではなく、公然と取り組むことで、エラーから学び成長する組織文化を育む。
CoEは、エラーや不具合が発生したときにそれを効果的に取り扱い、組織の持続的な成長や改善を促すための重要なプロセスです。
CoEテンプレート
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What happened?
- 概要: 発生した事象やバグの詳細を説明する部分。
- サンプル: 特定の操作を行った際にシステム内で誤ったデータが生成された。
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What was the impact on customers and your business?
- 概要: 事象が顧客やビジネスに及ぼした具体的な影響を述べる部分。
- サンプル: お客様に再度情報提供を求める手間が生じ、一部のユーザーの信頼を失った。
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What was the root cause?
- 概要: 事象の主要な原因や背景を解説する部分。
- サンプル: システム内の特定の関数の処理が不完全であり、その結果としてデータの不整合が生じた。
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What lessons did you learn?
- 概要: 事象を通じて得られた学びや認識を挙げる部分。
- サンプル: システムの核心部分を改修する際は、より詳細なテストを実施する必要がある。
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What corrective actions are you taking?
- 概要: 今後の同様の事象を防ぐための具体的なアクションや改善策を示す部分。
- サンプル: テストの手順や範囲の見直し、コードのリファクタリング、レビュープロセスの強化など。
Appendix
- Amazon Web Services ブログ
correction of error (COE) を開発すべき理由
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/why-you-should-develop-a-correction-of-error-coe/