はじめに
この記事はMetaQuest3を用いてMR開発をするための基礎の基礎であるUnityの環境構築を行うための手順を記す.
Unityのインストール
まずUnityHubをインストールする.
https://unity.com/ja/download
Unity Hub はすべての Unity プロジェクトとインストールを管理する管理ツール.Hub を使って,Unity エディターの複数のインストールをコンポーネントと一緒に管理することや,新規プロジェクトの作成,既存プロジェクトの起動もできる.
インストールして,UnityHubをひらいたらこのような画面が表示される.(Macでは...Winも同じような感じ)
次にUnityエディタをインストールする.
インストール
を押して,
エディターをインストール
を押して,
用途にあったUnityバージョンをインストール.(今回は推奨バージョンでインストールする)
MetaQuest3でMR開発をするにはAndroid Build Support
と Visual Studio for Mac
が必要なのでチェックを入れて続行する
を押す.その後Unityエディタのインストールが始まる.
新しいプロジェクトの作成
実際にMR開発をするためのプロジェクトを作成する.
新しいプロジェクト
を押す.
3D(Built-in)
を選択して,適当なプロジェクト名(今回はMRtest)と保存先のパスを入力してプロジェクトを作成
を押す.
作成したら自動的にUnityエディタが開く.
次にUnity Asset StoreでMeta All-in-One SDKを取得する.
https://assetstore.unity.com/packages/tools/integration/meta-xr-all-in-one-sdk-269657
Unity Assetとは
ゲームやアプリケーション開発に役立つ様々なデジタル素材の総称.具体的には,3Dモデル,テクスチャ,スプライト,アニメーション,サウンドエフェクト,音楽,スクリプト,シェーダー,プレハブなど,Unityプロジェクトで使用できるあらゆるものが含まれる.Meta All-in-One SDKはMetaQuestを用いて開発するためのAssetである.
マイアセットに追加してUnityエディターでマイアセット内のAssetをインポートする流れである.
UnityIDの作成を求められた場合作成すること
その後,Unityエディターに戻ってWindow-Package Manager
を押す.
Packages: In Project
を選択し,My Assets
を選択する.
Meta XR ALL-in-One SDK
を選択してinstall
を押す.
次にFile
を選択してBuild Settings
を押す.
Android
を選択してSwitch Platform
を押す.
Player Seting...
を選択し,Meta XR
を選択し,’Androidマーク’
を選択し,Fix All
とApply All
を押してさまざまなエラーや問題を修正したものを適用する.
シーン内にカメラを追加する
Projectビュー内でOVRCameraRig(Packages/com.meta.xr.sdk.core/Prefabs/OVRCameraRig.prefab)
を検索し.OVRCameraRig
とOVRSceneManager
()をAssetsにドラッグ&ドロップする.
Search:
がIn Packages
になっているかどうか確認すること
Assetフォルダを開くと以下のようになっている.OVRCameraRig
とOVRSceneManager
が追加されているか確認する.
AssetsとPackagesの違い
"Assets"フォルダはプロジェクト内のコンテンツを管理し,"Packages"フォルダは外部の機能やリソースを追加するための場所."Packages"にあるprefabファイルは編集できないので"Assets"フォルダに入れてからシーンに追加すること.
次に"Assets"フォルダ内のOVRCameraRig
とOVRSceneManager
をhierarchyビューのSampleScene
に追加して,MainCamera
を削除する.必要に応じてOVRCameraRig
の位置を調節する.OVRSceneManager
は変更不要である.
hierarchyビューのOVRCameraRig
を選択してinspectorビューでTarget Devices
のQuest3
にチェックする.
inspectorビューでScene Support
とPassthrough Support
をRequired
にする.
inspectorビューのInsight Passthrough
のEnable Passthrough
にチェックする.
inspectorビューの一番下のAdd Component
を押してOVR Passthrough Layer
を検索して選択する.
inspectorビューのOVR Passthrough Layer
のPlacement
をUnderlay
にする.
次に上部のOculusを選択して,Tools-Building Blocksを選択する.
PassThroughをHierarchyにドラッグ&ドロップする.
以上でMRのセットアップは完了である.
シーンの保存を忘れないでね
試しにUnityエディタのGameObjectから3DObjectを選択してSphereを原点周辺に設置してみる.
これをQuest3上で実行してみると,以下のようになる.
(写真は後日載せます)