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Vimチートシート

Last updated at Posted at 2024-09-02

本記事ではvimのデフォルト操作方法について記載するものとする.

Vimとは
高度にカスタマイズ可能なテキストエディタ.Vi IMproved(Viの改良版)の略称で、元々のViエディタを拡張し、多くの機能を追加したものである.コマンドラインインターフェース(CLI)で動作し、効率的なテキスト編集を可能にする。

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ファイル操作コマンドチートシート

ステータスコード

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Vimが使われる場面

Vimは以下のような場面で広く使用されている:

  1. プログラミング: 多くのプログラマーがコード編集に使用する。
  2. サーバー管理: リモートサーバーでのファイル編集に適している。
  3. 設定ファイルの編集: システム設定ファイルの編集によく用いられる。
  4. テキスト処理: 大量のテキストデータの処理や編集に効果的だ。
  5. 論文や文書作成: LaTeXなどと組み合わせて学術論文の作成に使用される。

Vimのモード

Vimには複数のモードがあり、各モードで異なる操作が可能である

  1. ノーマルモード:

    • デフォルトのモードで、様々なコマンドを実行できる
    • カーソル移動、テキスト操作、他のモードへの切り替えが可能だ
  2. 挿入モード:

    • テキストを入力するためのモードである
    • ノーマルモードからiaoなどのキーで入る
  3. ビジュアルモード:

    • テキストを選択するためのモードだ
    • 文字単位、行単位、矩形選択が可能である
  4. コマンドラインモード:

    • 画面下部にコマンドを入力して実行するモードである
    • ファイルの保存、終了、検索、置換などの操作を行う
  5. Ex(イーエックス)モード:

    • 複数のコマンドを連続して実行するためのモード
    • :visualコマンドでノーマルモードに戻る
  6. 置換モード:

    • 既存のテキストを上書きするモードである
    • ノーマルモードからRキーで入る

Vimの全操作

モード切替

ノーマルモードへの切替

  • Esc: 他のモードからノーマルモードに戻る。

挿入モードへの切替

  • i: カーソル位置の前に挿入する。
  • a: カーソル位置の後に挿入する。
  • I: 行頭に挿入する。
  • A: 行末に挿入する。
  • o: カーソル行の下に新しい行を挿入する。
  • O: カーソル行の上に新しい行を挿入する。

ビジュアルモードへの切替

  • v: 文字単位で選択する。
  • V: 行単位で選択する。
  • Ctrl+v: 矩形選択する。

コマンドラインモードへの切替

  • :: コマンドラインモードに入る。

Ex(イーエックス)モードへの切替

  • Q: Exモードに入る。

置換モードへの切替

  • R: 置換モードに入る。

カーソル移動

基本的な移動

  • h: 左に移動する。
  • j: 下に移動する。
  • k: 上に移動する。
  • l: 右に移動する。

単語単位の移動

  • w: 次の単語の先頭に移動する。
  • b: 前の単語の先頭に移動する。
  • e: 現在または次の単語の末尾に移動する。
  • W, B, E: 空白で区切られた単語単位で移動する。

行内の移動

  • 0: 行頭に移動する。
  • ^: 行頭の最初の非空白文字に移動する。
  • $: 行末に移動する。
  • f{char}: 指定した文字{char}まで右に移動する。
  • F{char}: 指定した文字{char}まで左に移動する。
  • t{char}: 指定した文字{char}の手前まで右に移動する。
  • T{char}: 指定した文字{char}の手前まで左に移動する。

ページ単位の移動

  • Ctrl+f: 1画面下にスクロールする。
  • Ctrl+b: 1画面上にスクロールする。
  • Ctrl+d: 半画面下にスクロールする。
  • Ctrl+u: 半画面上にスクロールする。
  • zt: 現在行を画面の最上部に移動する。
  • zz: 現在行を画面の中央に移動する。
  • zb: 現在行を画面の最下部に移動する。

ファイル内の移動

  • gg: ファイルの先頭に移動する。
  • G: ファイルの末尾に移動する。
  • :n: n行目に移動する(nは行番号)。
  • %: 対応する括弧に移動する。

編集操作

削除

  • x: カーソル位置の文字を削除する。
  • X: カーソルの前の文字を削除する。
  • dd: 現在の行を削除する。
  • D: カーソル位置から行末まで削除する。
  • dw: カーソル位置から単語の末尾まで削除する。
  • d$: カーソル位置から行末まで削除する。
  • d^: カーソル位置から行頭まで削除する。
  • d0: カーソル位置から行頭まで削除する。
  • dgg: カーソル位置からファイルの先頭まで削除する。
  • dG: カーソル位置からファイルの末尾まで削除する。

コピー(ヤンク)

  • yy: 現在の行をコピーする。
  • Y: 現在の行をコピーする(yyと同じ)。
  • yw: カーソル位置から単語の末尾までコピーする。
  • y$: カーソル位置から行末までコピーする。
  • y^: カーソル位置から行頭までコピーする。
  • y0: カーソル位置から行頭までコピーする。
  • ygg: カーソル位置からファイルの先頭までコピーする。
  • yG: カーソル位置からファイルの末尾までコピーする。

ペースト

  • p: カーソルの後にペーストする。
  • P: カーソルの前にペーストする。

置換

  • r: カーソル位置の文字を置換する。
  • R: 置換モードに入る。

テキスト整形

  • >>: 現在の行をインデントする。
  • <<: 現在の行のインデントを減らす。
  • ==: 現在の行を自動インデントする。
  • gq: 選択したテキストを整形する。

アンドゥとリドゥ

  • u: 直前の操作を取り消す(アンドゥ)。
  • Ctrl+r: 取り消した操作をやり直す(リドゥ)。

その他の編集操作

  • .: 直前の編集操作を繰り返す。
  • J: 現在の行と次の行を結合する。
  • gJ: 現在の行と次の行を空白なしで結合する。
  • ~: カーソル位置の文字の大文字小文字を切り替える。
  • gU{motion}: 指定した範囲を大文字に変換する。
  • gu{motion}: 指定した範囲を小文字に変換する。

検索と置換

検索

  • /pattern: 前方検索する。
  • ?pattern: 後方検索する。
  • n: 次の検索結果に移動する。
  • N: 前の検索結果に移動する。
  • *: カーソル位置の単語を前方検索する。
  • #: カーソル位置の単語を後方検索する。

置換

  • :s/old/new: 現在の行で最初に見つかった'old'を'new'に置換する。
  • :s/old/new/g: 現在の行のすべての'old'を'new'に置換する。
  • :%s/old/new/g: ファイル全体のすべての'old'を'new'に置換する。
  • :%s/old/new/gc: ファイル全体のすべての'old'を'new'に置換する(確認あり)。

ファイル操作

保存

  • :w: 現在のファイルを保存する。
  • :w filename: 指定したファイル名で保存する。
  • :wa: 開いているすべてのファイルを保存する。

終了

  • :q: Vimを終了する(変更がない場合)。
  • :q!: 変更を破棄してVimを終了する。
  • :wq: 保存してVimを終了する。
  • :x: 保存してVimを終了する(:wqと同じ)。
  • ZZ: 保存してVimを終了する(:xと同じ)。
  • ZQ: 変更を破棄してVimを終了する(:q!と同じ)。

新規ファイル

  • :e filename: 新しいファイルを編集する。
  • :enew: 新しい無名バッファを作成する。

ファイル情報

  • Ctrl+g: 現在のファイル名と状態を表示する。
  • :f: 現在のファイル名と状態を表示する。

ウィンドウ操作

画面分割

  • :sp: 水平方向に画面を分割する。
  • :vsp: 垂直方向に画面を分割する。
  • Ctrl+w s: 水平方向に画面を分割する。
  • Ctrl+w v: 垂直方向に画面を分割する。

ウィンドウ間の移動

  • Ctrl+w h: 左のウィンドウに移動する。
  • Ctrl+w j: 下のウィンドウに移動する。
  • Ctrl+w k: 上のウィンドウに移動する。
  • Ctrl+w l: 右のウィンドウに移動する。
  • Ctrl+w w: 次のウィンドウに移動する。

ウィンドウのサイズ変更

  • Ctrl+w =: すべてのウィンドウの高さと幅を均等にする。
  • Ctrl+w _: 現在のウィンドウの高さを最大化する。
  • Ctrl+w |: 現在のウィンドウの幅を最大化する。
  • Ctrl+w +: 現在のウィンドウの高さを増やす。
  • Ctrl+w -: 現在のウィンドウの高さを減らす。
  • Ctrl+w >: 現在のウィンドウの幅を増やす。
  • Ctrl+w <: 現在のウィンドウの幅を減らす。

タブ操作

  • :tabnew: 新しいタブを開く。
  • :tabc: 現在のタブを閉じる。
  • :tabo: 他のすべてのタブを閉じる。
  • gt: 次のタブに移動する。
  • gT: 前のタブに移動する。

マクロ

マクロの記録

  • q{a-z}: 指定した文字のレジスタにマクロの記録を開始する。
  • q: マクロの記録を終了する。

マクロの再生

  • @{a-z}: 指定したレジスタのマクロを再生する。
  • @@: 最後に実行したマクロを再生する。

4.8 その他の機能

マーク

  • m{a-zA-Z}: 現在の位置にマークを設定する。
  • '{a-zA-Z}: 指定したマークにジャンプする。

レジスタ

  • "{a-z}y: 指定したレジスタにヤンクする。
  • "{a-z}p: 指定したレジスタからペーストする。

折りたたみ

  • zf: 選択範囲を折りたたむ。
  • zo: 折りたたみを開く。
  • zc: 折りたたみを閉じる。

スペリングチェック

  • :set spell: スペリングチェックを有効にする。
  • :set nospell: スペリングチェックを無効にする。
  • ]s: 次のスペルミスに移動する。
  • [s: 前のスペルミスに移動する。
  • z=: スペルミスの修正候補を表示する。

差分モード

  • vimdiff file1 file2: 2つのファイルの差分を表示する。
  • ]c: 次の差分に移動する。
  • [c: 前の差分に移動する。
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