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モデルは業務仕切りか実体仕切りか

Last updated at Posted at 2022-03-02

モデル化の2つの方法

システム開発の上流で行うモデル化で、皆さんは仕切りをどこにしていますか?

業務仕切りの例

 受付業務の中に次の実体を包含する
  ガス実体
  電気実体
  通信実体
 サポート業務の中に次の実体を包含する
  ガス実体
  電気実体
  通信実体
 運用業務の中に次の実体を包含する
  ガス実体
  電気実体
  通信実体

実体仕切りの例

 ガス実体の中に次の業務を包含する
  受付業務
  サポート業務
  運用業務
 電気実体の中に次の業務を包含する
  受付業務
  サポート業務
  運用業務
 通信実体の中に次の業務を包含する
  受付業務
  サポート業務
  運用業務

実体の中身

 実体は「データ」と「処理」で構成されますが、データ自体は業務ごとに異なるものではないため
 業務仕切りの場合は、「データ」が業務ごとに重複します。
 反対に実体仕切りの場合は、実体ごとに業務内容は異なるので、重複にはなりません。

実体と業務の普遍性

 データは業務に比べて変化が小さく、業務によって扱い方は変わりますが、本質的な部分はほとんど変化しません。
 業務仕切りの場合は、業務ごとにほぼ同じデータが重複することになります。
 実体仕切りの場合は、実体ごとに扱い方が異なるため、各業務の間の共通性は業務仕切りより小さくなります。

優位性

 業務は社会の変化に影響されやすく不安定です。
 不安定な要素を主とする業務仕切りのモデルは不安定なうえにほぼ同じ実体が重複する非効率なモデルになります。
 その点、実体仕切りは、データを主とするので、本質がベースで変化が小さく、かつ、実体ごとに実体に合わせた異なる業務で構成するので、重複がなくなります。

実体仕切りの本質

 実体を「主」に、業務を「従」とするこのモデルの本質はデータ中心指向やオブジェクト指向に準じたものになり、そのメリットを享受できます。

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