を視聴して
SE
最近聞かなくなったSEという言葉
「ユーザ要件をシステム要件へコンバートする仕事」
と個人的に位置づけていた職種。
今後、人間が受け持つ領域として、業務寄りのスキルが必要になってくることから、SEの需要が高まると予想されます。
EUC
これも最近聞かなくなった言葉
End User Computingの略
WiKi では
エンドユーザー・コンピューティング(英: end-user computing, EUC)とは、プログラマーや技術者でなくてもアプリケーションを作成できるシステムのことである[1]。EUCは、情報システム部や開発部門の担当者ではない、業務部門のエンドユーザーがシステムの構築や運用管理に携われるようにするための一連のアプローチのことを指す。
と説明しています。
Excel
EUCの代表格
一般企業でも多くの企業が多かれ少なかれ使っているもので、Webエンジニアに比べて、比較にならないほど必要とされている人材。
一番使いやすい、そして効果的なシステムを構築するには、実際に使う人が開発することが理想です。
現在の開発では、業務要件をSEが分析し、開発の専門家が仕様に基づいて開発するという流れ
この流れの中では、多くの分断と変換が生じています。
この変換時にバグや齟齬の発生とともに多くの稼働と時間を使うことになります。
エンジニアにもコミュニケーションスキルが求められるのはこのギャップを埋めるためです。
ここがシームレスになることがEUCの最大の利点です。
自分で業務要件を決め、自分でシステム仕様を決め、自分で実装し、自分で使う。。
コミュニケーションスキルもそれほど要求されず、ドキュメントも最小化できます。
VBA
Excelを自動化するためのプログラム言語
PCが世に出だした頃のプログラミング言語Basicを基にしている言語
おそらく、世界で一番使われているプログラミング言語
面倒な環境構築も不要で、コンパイルも不要
2バイト文字も変数などに使用できるので、日本人には理解しやすいプログラムを書くことができます。
EUCには最適な言語で、最適な組み合わせ
効果
筆者自身も長年IT企業で働いてきて、多くの現場でExcelとVBAによる自動化を進めてきました。
20人日かかっていた毎月のレポート作成を3人日に短縮するなど、貢献度はそれなりに大きかったのではと考えています。
結論
AIが進んで特殊なスキルを必要とするWebエンジニアをはじめとする開発環境が縮小しても、業務に近いスキルの需要は拡大してきます。
そして、多くの企業でEUCが進めば、その効果は膨大なものになります。
その中で、エンジニアが生き残るために業務要件の分析やEUCの推進者として準備することは無駄ではないと考えます。
プログラム言語や開発スキルを磨くことだけが企業の需要に合うとは限りません。
業務を改善し効率化することが企業がエンジニアに求める最終的な要件です。
戦術(テクニック)だけでなく戦略(目的達成)のためのスキルを磨くことも重要です。