たびたび話題になってる気がしますが以下のようなポストが流れてきました。
これについてのみなさんの反応や自分でも思ったことがあったのでポエムとして記事にしてみました。特に未経験からエンジニアを目指してる人なんかはご家庭を持ちながら日々がむしゃらにがんばられている人も多いんじゃないかなと思いあんまり無茶しないでねという気持ちも込めて書きました。
子供がいるとどうなるのか
こんなこと言うまでもないと思いますが子供ができると今までコード書いていた時間が嘘のようにまったく取れなくなります。わたしの場合、9ヶ月になる子供が1人いて現在育休中です。だいたい、朝の7時前後には起き出してあとは永遠とひっくり返っては泣いて、頭をぶつけては泣いてを繰り返しています。昼寝は2-3回しますがだいたい30分から1時間程度です。子供が昼寝している間はたまった家事をやって、家事がなければパソコンいじりますが30分ではたいしたことはできません。エンジニアの方であればわかると思いますができればまとまった時間が欲しいのです。2時間まとまってやるのと30分を小分けに4回では全然違うのです。
夕方になると離乳食を食べ、お風呂に入り、ご就寝されます。そのあと、大人だけで晩ごはんを食べ、少しTV観たりしたら洗い物をしたりするとだいたい20時と21時くらいです。24時に寝るとすればここから3-4時間程度は自分の時間としてコードを書く時間がとれます。普通に週5フルタイムで働いてるパパママエンジニアもたぶんこのくらいは確保できるでしょう。
しかし、子供がいると決めなきゃいけないことが山ほどあるので落ち着いて妻と話す時間はこの自由時間帯しかなく、いろいろ話し合ったりして終わってしまうことも多いです。
それでもコード書く時間を確保したければ寝る時間を削るしかないですが、寝る時間を削ると結局次の日に引きずるので体力的にきついというか常に眠いです。うちの子は一回寝たらよく寝てくれる方だと思いますがそれでも朝までに2回くらいは起きるので妻はずっと寝不足です。そこにわたしまで寝不足だともういろいろまわらなくなるのです。
人によってコンテキンストが違いすぎる
で、上記のような状態はあくまでわたしの家の事情です。子供が2人いるお家もあるでしょうし、双子のご家庭もあるでしょうし、年齢も新生児だったり小学生や中学生のお子さんのお家もあるでしょうし、家族のサポートがあったりなかったりとまったく同じような条件の家はないのです。
育児系の話全般に言えるとわたしは思っているのですが自分の家でうまくいったこと・いかなかったことが他人の家で同じように当てはまることは少ないということです。「うちはこれしたらうまくいったよー」とかそれはあなたのお子さんはうまくいったんでしょうがウチの子もうまくいくとは限らないんですよ。
ちょっと本題とずれますが育児系の話は正解がなく、正しい情報を探し出すとキリがなくて、ネットの情報なんかは参考程度にしておかないと育児情報沼にはまってしまう気さえします。
何が言いたいかと言うと勉強できるかどうかなんて家庭の事情によるので議論したところで無駄だなということです。無駄は言い過ぎかもしれませんが自分ができたからみんなできるはずだみたいに聞こえる意見もあったのでそれはわからないよなーということが言いたかったです。
「勉強」というワード
そもそも勉強
という単語がネガティブワードに聞こえるんじゃないかなと思ってます。なんか嫌々やってるものみたいな。本当に勉強と思って日々キャッチアップしている人もいるでしょうし、個人開発やOSSをやってる人たちはそれを勉強だなんて思ってないでしょうし、仕事していくなかで必要だからやってるだけだという人たちもいるでしょう。
好きでやってる人たちからしたらそれをやりたくもないのにやんなきゃいけないことみたいに言われてる気がしてあんまりいい気分がしないんじゃないかなと思いました。少なくともわたしは勉強
という言葉はなんかしっくりこないしあんまり使わないようにしてます。じゃあいつも何やってるの?と聞かれたら技術のキャッチアップ
と答えておきましょう。わたしは妻に今日も勉強するの?と聞かれたら「うん勉強するよ」と答えます。(キャッチアップとか言っても伝わらないのであきらめました。)
「勉強」をしないといけないのか
そもそもエンジニアは「一生勉強しないといけないのか?」ということについての意見もけっこうありました。これはたぶん数百回と擦った話だと思いますが勉強する派としなくても良い派がいるようです。
たぶんする派のひとからすると意味がわかんないんだと思いますが勉強しないでエンジニアをやってる人も世の中にはいるんだと思います。わたしも昔の職場でプライベートでコード書いてるのはわたしだけだった時があります。
個人的にはせっかくエンジニアになったのに最新技術やトレンドの技術をキャッチアップしないのはもったいないというかつまらなくないのかなとは思いますし、業務的に知識のアップデートをしないでキツくないのかなと思います。特にキャッチアップしなくても日常の業務に影響がないのであれば別にお勉強しなくても問題ないのかなとは思います。
仕事の中で完結させろという意見
子供がいたらキャッチアップする時間を捻出するのは難しいので業務内でキャッチアップして成長するという意見もありました。なるほどなと思ったんですが業務内では学べないことというのがあるんじゃないかなと思ったりもします。
例えば、kubernetesクラスターを構築するみたいなタスクが業務でまわってくればそれはkubernetesのキャッチアップを業務内でするのはありなのかもしれませんが、DBのパフォーマンスチューニングについてもっと詳しくなりたいからといって業務内にDBについてのキャッチアップするのはさすがにできないなと思います。
やんなくてもタスクはこなせるけどエンジニアとしてやっといた方がいいようなことってけっこうたくさんあると思っていて、そういう一般教養的なことは業務外のプライベートな時間をつかわないとできないなと思ったりします。
加えて、今なら生成AI系の技術やブロックチェーンのような興味・関心でやりたいこと、OSSや個人開発みたいな趣味的な活動はどうしても業務外じゃないとできないことだなと思います。
メリハリをつけないとずっと勉強してることになる
これはわたしの事例ですが勉強する時間が取れないのでスキマ時間は全てプログラミングに当ててる時期がありました。例えば、技術的なpodcastを聴きながら子供を見たりとか、技術書を読みながらミルクあげたりとか、子供が起きてる時間以外は部屋にこもってコード書いたりとか。
自分でも思ったのですがここまでやると何で子供と一緒にいるのかもよくわからなくなって、妻からの印象もめちゃくちゃ悪くて家庭環境がギスギスしたことがあります。
これは単にわたしが器用ではないのでうまくできなかっただけでもっとうまくできる人はたぶんいると思います。ただ、こういう事態にもなるのであんまりコード書くことにこだわりすぎると家族を置いてけぼりにしてしまう可能性があるかもしれません。
家庭持ちで未経験からエンジニアを目指してる人たち
たまにXで家庭持ちで未経験からエンジニアを目指してる人たちが病んでるというのを目にすることがあります。これまでに述べたようにお子さんがいるなかで技術をキャッチアップするのはとてもとても難しいことです。
でも未経験からエンジニアになるのは並大抵の努力では叶いません。ChatGPTやCopilotのおかげでかなり学びやすくなったとしても簡単なことではないでしょう。
わたし自身未経験から転職しましたが、最初は大変すぎてよく家庭崩壊しなかったなと思います。当時子供はいませんでしたが子供がいたらエンジニアになれてないかもしれません。
家庭持ちでエンジニアを未経験から目指す人というのはとても真面目で責任感があり、きっと家族を支えなければならないと思って無茶をしてしまう人がいるかもしれません。家族がいるため逃げ場もないですし。
家庭がいてもエンジニアには気合でたぶんなれます。なれますがそれはきっと家族の協力が不可欠でどうか家族とよくコミュニケーションをとって気長に頑張ってください。
余裕がない生活は家族みんなのメンタルに作用します。
おわりに
子供ができるとコードを書く時間が激減する一方で今までのようにコードを書き続けたいという気持ちがあり悩まれるパパママエンジニアは多いのではないでしょうか。少なくともわたしは少し悩みました。
子供ができてできなくなったことも多いですが、それ以上に子供から得られるものは多いです。コードが書けないことでイライラするのではなく家族といるときは家族で過ごすことを大切にし、限りある時間を全力で死守しプログラミングをずっと楽しみながら成長していきたいなと思います。
というか睡眠時間を削っても大丈夫なようになりたい。それができれば全部解決するんだ。。
もしこうやって自分の時間確保してるよーというのがあればぜひコメントください!
以上です🐼