new relic 未利用者が、パッと見える機能だけでも自前で作ったら幾らかかるのか?
課題(というかストレス)と対策
- new relic入れようとしたら、ドイツもロイツもROI、ROI、ROI !
そんなにいうなら、小一時間で思いつくやりたい事を挙げてみて、もしも自前でやったら幾らかかるのか、これだったら大人しくnew relic使った方がいいんじゃないのぉーっ?って言ってみたい。
ROI?
Return On Investment
投資収益率、投資利益率、投資対効果
${(効果コスト)/(導入コスト)>1}$
これなら 導入した方がお得。
社員数150名位の我が社では絶賛コスト見直し中。
いつでもなんでもこれでお得だと納得してもらえるらしい。
必要な物は組織によって違うが、それぞれ自前でやると幾らかかるのか?
必要そうな物事↓(new relicのスコープ外っぽい物は最初から書かなかったり、打ち消し線ひいたり)
社会的信頼や責任
SRE的仕事
- 快適
- 早い(使いやすい)
- 使える
- 落ちない
- (使いやすい)
- 安全
- 安心感
規程-
手順・フロー、ガバナンス認証・認可、権限管理
- セキュリティ
- 安心感
SLA
- SLO
- SLAを割らないように社内で対策を取る閾値は?そこまであとどれくらい?大胆かつ慎重なリリースやメンテナンスをするために気にする値
- SLI
- 管理するのは何の値?
- どうやって計測・取得
- 管理するのは何の値?
改善するための観測値
インフラ的観測
- リソース
- パフォーマンス
- 構成管理
- 物理(H/W)
- 論理(M/W,S/W)
- EOL/EOS
- その他のVersion管理
設定情報
開発的観測
- パフォーマンス
- ライブラリ管理
納得・得心・安心して日々の対応をするための情報共有
- グラフツール
- レポート
- 通知
何がこれまでどうで、これからどうなるのかの予測値
- グラフ
- レポート
- 通知
観測して改善するために
最低かかるコスト(管理するNW(≒AWSアカウント)が60個の場合)コストが1日稼働で5万円として
↓
イニシャル: 1,475万円
ランニング: 4,148万円/年
加えて、
納期: 完成時期や対応の遅れ: 存在する箇所だけで10ヶ月後 自動化対応完了前の追加案件は開始が遅延する
コストの内訳
(要らないところは削ればいいし、自分だったらもっと安くできるならやればいい)
観測値の共有ツール
・構築
・エクセルでもスプレッドシートでも良いならほぼ無料 1日仕事 10万円
・運用
・データインプット 貼り付け60箇所 0.5万円/月
・仕様変更対応 1万円/月
通知
・特定の値になったらSlackに通知 初期構築 30万円
・宛先変更とか閾値変更とか新しい値の追加とか 運用 10万円/月
レポート
・定期的にまとめて通知 初期構築 30万円
・変更、運用、宛先別とか 5万円/月
構成管理ツール
・クラウド連携 初期構築300万円
・変更、運用とか+サーバ 15万円/月
・仕様変更対応 10万円/月
SLO/SLI
・初期構築 5万円
・ランニング(サーバ) 10万円/月
snmp,クラウドメトリクス、グラフツール
・初期構築 AWS 無料
・見たいものだけみる専用の表示画面
・初期構築 100万円
・運用+サーバ 15万円/月
データ正確性担保のための横断管理(60アカウント)
・運用 180万円/月
↑個別の機能は作れない事もないが、↓連携は無理
それぞれのデータを行き来して関連性の有無を確認するインターフェース 初期構築 1000万円くらい
仕様変更 100万円/月くらい
ざっと、必要なものを挙げてみただけでこれ。
ニーズに合わせて増減してもらって、金額を再度算出してもらったらnew relicの価値がわかるかもしれない。
と、
ここまで作っておいてなんだけれども、
ドイツもロイツも、普段からコメを自宅で作って、自作の玄米味噌を舐めて玄米飯を食うような生活しているのだろうか?
肉も野菜も米もよそから買ってるし、IROIROと買分けて暮らしているよね。
new relicとか外部サービスを自前で用意せずに外から買うのも同じことでは?
それくらい、自前で作った場合に高くなるのが当たり前なので、それを論じる意味がなさそうな気がしてきた。
活用出来なかったら当然のことながら損なのだけれど、活用出来ないのは組織が標準から外れていると思った方が良い。
おしまい。
追記。
###(AWSを利用中の人たちが、「来年何しようか?」「オブザーバビリティを組織に浸透させたいね。」「どんな効果あるかね?」って話したのをメモ。)
new relicを活用したら
- SLOの達成状況がわかる→危ないところ、未達のところがわかる→具体的なSLIから、誰に頼んでどうなったのかわかる→開発者が勝手に改善してくれたではなく、連帯感がある。責任感のある対応ができる。対応の充実度があがる。
- マルチベンダー・マルチクラウド(インターネットエッジはAWS、アプリケーションはサーバレスでGCPのAppEngine等)の構成をする時に、AWS内部のサービスでは、GCPのモニタリングができない→サードパーティ利用
- コストの減らし方には種類があるけれど、DevOpsの開発サイクルをnew relicで見守れば、全て解決が可能になる
- 単純にリソース使用量が少ない→リソースを減らせる(但し、スケーリングは迅速に→ECS・サーバレス)
- リソース使用量が多いが、アプリケーションロジックや処理に問題がある→処理などを変更すればリソースを減らせる
- 構成がそもそも改善可能(スケーリングが遅い、管理ツールが不要等)
- 売り上げは単年・単月の数値 コストカットは未来永劫?サービス継続期間分の支出減 になる 効果は見えないけど大きい
- そもそも無駄な構成を作らない→DevOpsのサイクル 開発中も実運用中もモニタ出来る→負荷を考えて開発が出来る→迷ったらどっちが早さと負荷のバランスが良いか選べる
- 構成管理ができる
- M/WやS/WのVer.管理
設定管理は出来ない- CVE検出
- チームの品質を維持出来る、エンジニアの成長を促す、チームエンジニアリングを加速する→開発効率があがる→開発コストが下がる