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PL/SQLをかじってみた(2)

Last updated at Posted at 2021-09-16

業務で必要になるかもしれないのでPL/SQLについて学んでみました。
今回はPL/SQLでSQL文を記述するにはどうすればいいのかについて学習していきます。

使用した環境

Oracle Live SQL

使用したテーブル

テーブル名:TABLE_SAMPLE

ID (number型) NAME (varchar2(20))
1 AYAKA
2 ISHIDA
3 UNO

SELECT文

SELECT文とはデータを取得するSQL文ですよね。
Javaの場合はコネクションクラスを作って、そのあとステートメントクラスを作って、んで、えっと……あぁ、面倒くさい!!
となりますが、PL/SQLでは上記の処理は一切不要。
ただ結果を受け取るための変数を作るだけでいいんです。
そう、PL/SQLは変数でしかSELECT文を実行した結果を取得できません。
しかもinto句で変数を使わないとダメです。

※失敗例

DECLARE
BEGIN
        SELECT COUNT(*) FROM TABLE_SAMPLE;
END;
ORA-06550: line 3, column 9:
PLS-00428: an INTO clause is expected in this SELECT statement 

※成功例

DECLARE
    --件数を取得するための変数(countはsqlの予約語なので使えない)
    datacount NUMBER ; 
BEGIN
        --into句を利用して件数を取得
        SELECT COUNT(*) into datacount FROM TABLE_SAMPLE; 
        --件数を表示する
        DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(datacount || '件');    
END;
Statement processed.
3件

カーソル

複数行取得したい場合はカーソルを利用します。
カーソルとは複数行ある結果から1行ずつ取り出すことのできるものです。
JavaやC言語のカーソルと同じですね。
具体的な流れは以下の通りです。

  1. カーソルを定義し、実行するSQL文と紐づける
  2. カーソルを開く(開いたカーソルの中にはSQLの結果(結果セット)が入っている)
  3. カーソルから取得したデータを変数に入れる
  4. データがあることを確認する
  5. 変数で何かしら処理を行う
  6. 処理が終了したら、カーソルを閉じる

これをソースにすると以下のようになります。
複数行あるのでLOOP文でグルングルン回します。

DECLARE
    --1.カーソルを定義し、実行するSQL文と紐づける
    --文法:CURSOR カーソル名 IS SQL文
    CURSOR cur IS SELECT * FROM TABLE_SAMPLE;

    --取得する行のレコードを定義する
    TYPE rec IS RECORD(
        id NUMBER,
        name varchar2(20)
    );

    --カーソルからデータを受け取る変数を定義する
    data rec;
BEGIN
    --2.カーソルを開く
    --開いた瞬間1行目のデータが登録される
    OPEN cur;

    LOOP
        --3.カーソルから取得したデータを変数に入れる
        FETCH cur INTO data;

        --5.データがなくなるまで繰り返す
        EXIT WHEN cur%NOTFOUND;

        --4.変数で何かしら処理を行う
        DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ID:'||data.id||' '||'NAME:'||data.name);

    END LOOP;

        --処理が終了したら、カーソルを閉じる
        CLOSE cur;
END;
Statement processed.
ID:1 NAME:AYAKA
ID:2 NAME:ISHIDA
ID:3 NAME:UNO

%TYPEと%ROWTYPE

上記SQLで使用しているTABLE_SAMPLEのレコードのタイプ定義。
これ2つならまだしも大量にカラムがあっても、
以下のように一つ一つ入力しないといけないみたいです。

    TYPE rec IS RECORD(
        id NUMBER,
        name varchar2(20),
        A1 varchar2(20),
        A2 varchar2(20),
        A3 NUMBER,
        A4 varchar2(20),
        A5 varchar2(20),
        A6 varchar2(20),
        A7 varchar2(20),
        A8 varchar2(20),
    );

また、「大改造ということでこのカラムを全部違う種類に変更する!」なんて言われたら面倒くさすぎて卒倒してしまいますよね?
少なくとも、開発時間がこれのために削られてしまいます。
もっとなんか簡単に書けないのか?
そんなあなたにはこちら
%ROWTYPE 
これでテーブルの全てのカラム名やデータ型を書かずに、まとめて以下のように定義するだけで済みます。

  変数名 カーソル名%ROWTYPE;

あんなにあった行が1行だけで済むなんて。
えっ?私は一部の項目だけあればいいんだ。
でも、データ型は変えるためだけにプログラムをいじりたくない?
そんなあなたにはこちら
%TYPE 
これはテーブルの1つの項目を指定できます。

  変数名 テーブル名.項目%TYPE;

便利ですよね。

INSERT/DELETE/UPDATE文

SQL文そのまま使える。
サンプル


DECLARE
    CURSOR cur IS SELECT * FROM TABLE_SAMPLE;
    TYPE rec IS RECORD(
        id NUMBER,
        name varchar2(20)
    );
    data rec;
BEGIN

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('元のデータ');
    OPEN cur;

    LOOP
        FETCH cur INTO data;
        EXIT WHEN cur%NOTFOUND;
        DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ID:'||data.id||' '||'NAME:'||data.name);
    END LOOP;

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('件数:' || cur%ROWCOUNT || '件');

    CLOSE cur;

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('追加処理(INSERT文)');
    INSERT INTO TABLE_SAMPLE (ID,NAME)
    VALUES(1234,'INSERT');

    OPEN cur;
    LOOP
        FETCH cur INTO data;
        EXIT WHEN cur%NOTFOUND;
        DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ID:'||data.id||' '||'NAME:'||data.name);
    END LOOP;

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('件数:' || cur%ROWCOUNT || '件');

    CLOSE cur;

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('更新処理(UPDATE文)');
    UPDATE TABLE_SAMPLE 
       SET NAME = 'KOUSIN'
     WHERE ID = 1234;

    OPEN cur;
    LOOP
        FETCH cur INTO data;
        EXIT WHEN cur%NOTFOUND;
        DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ID:'||data.id||' '||'NAME:'||data.name);
    END LOOP;

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('件数:' || cur%ROWCOUNT || '件');

    CLOSE cur;


    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('削除(DELETE文)');
    DELETE 
      FROM TABLE_SAMPLE 
     WHERE ID = 1234;

    OPEN cur;
    LOOP
        FETCH cur INTO data;
        EXIT WHEN cur%NOTFOUND;
        DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ID:'||data.id||' '||'NAME:'||data.name);
    END LOOP;

    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('件数:' || cur%ROWCOUNT || '件');

    CLOSE cur;

END;

結果

Statement processed.
元のデータ
ID:1 NAME:AYAKA
ID:2 NAME:ISHIDA
ID:3 NAME:UNO
件数:3件
追加処理(INSERT文)
ID:1234 NAME:INSERT
ID:1 NAME:AYAKA
ID:2 NAME:ISHIDA
ID:3 NAME:UNO
件数:4件
更新処理(UPDATE文)
ID:1234 NAME:KOUSIN
ID:1 NAME:AYAKA
ID:2 NAME:ISHIDA
ID:3 NAME:UNO
件数:4件
削除(DELETE文)
ID:1 NAME:AYAKA
ID:2 NAME:ISHIDA
ID:3 NAME:UNO
件数:3

以上

参考にした記事

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ここからはじめようOracle PL/SQL入門

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