10
10

More than 3 years have passed since last update.

コーディング用フォント「 Cascadia Code」の紹介

Last updated at Posted at 2019-10-12

VS CodeでMicrosoft社が開発した開発環境向けの等幅フォント「Cascadia Code」を使ってみたところ、Font Liguatureによって===や'>='の表示が非常にわかりやすくなった。特にJavaScriptやTypeScriptなどで頻繁に使用される===と==の違いや、!==と!=の違いを際立たせてくれるので、これらの言語を書く機会がある人は是非とも試してほしい。

Cascadia Code

Cascadia CodeはMicrosoftが開発した開発環境向けの等幅フォントである。Windows Terminalでモダンなルック&フィールを提供する目的で設計した。Windows Terminalの開発コードがCacadiaだったことから、この名称が付けられている。
リガチャー(合字)をサポートし、コードエディタや開発環境向けとしている。ライセンスはOpen Fontライセンスである。

Font Liguature(合字)とは?

Font Ligature(以下、日本語で合字と表記する)とは2つ以上の文字を1つの文字に合体させたもので、記号をわかりやすく表示できる。
特に、プログラミングコードには多くの記号が必要なうえに、頻繁に組み合わせて使用するので、合字を使用できる利点は大きい。例えばJavaScriptでは、2つの値が同じかどうかを比較する等価演算子として、=を2つ並べて次のように記述する。

a == b

しかし、javascriptではややこしいことに、等価演算子==と厳密等価演算子===の2種類の等価演算子があり、間違えやすい。
そこで、1つの意味を1つの文字で表してコード全体の可読性向上を図るのが、合字である。合字を用いると、前述の等価演算子の違いは下記のように記述できる。

image.png

なお、合字はあくまで「フォントの見た目」を変えるだけであり、コードそのものを書き換えるわけではない。合字によってコードが書き換わってしまうことはないので安心してほしい。

Cascadia Codeフォントをインストールする

  1. https://github.com/microsoft/cascadia-code/releases からCascadia.ttfをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたファイルをクリックすると、Fontの表示画面が開くので、その画面にあるインストールボタンをクリックする。

Visual Studio Codeで有効にする

  1. メニューバーのFile > Preferences を選択して設定画面を表示する。
  2. 設定画面左のText Editor > Font を選択する。
  3. Font Familyの欄に'Cascadia Code', Consolas, 'Courier New', monospace と入力する。
  4. Font Ligaturesの欄にチェックを入れて有効にする。
  5. VS Codeを再起動する。
10
10
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
10