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【kintone】はじめてのCSVデータを揃えるタスクスケジューラー

Last updated at Posted at 2025-02-07

はじめに

この記事は、はじめてcli-kintoneを利用して、特定のフォルダへCSVファイルを作成する、Windowsユーザーへ向けた記事です。

この記事で目指す内容は以下です。

  • 毎時、kintoneの最新データがCSVへダウンロードされる

この記事は以下の解説をします

  • kintoneのアプリからデータを取得するbatファイルを書く
  • batファイルをタスクスケジューラーに登録する
  • タスクスケジューラーを試験する

この記事で解説する手順を実行すれば、Windows上でkintoneのデータを自動的にCSVとして取得できるようになります。

それでははじめましょう。

kintoneのアプリからデータを取得するbatファイルを書こう

batファイルはコマンドプロンプト(cmd.exe)で実行されるファイルです。
cli-kintoneはkintoneからデータを取得するプログラムで、batファイルから呼び出すことができます。

ファイルを作る

まず、適当なフォルダを作って、ファイルを作成します。テキストファイルで大丈夫です。
image.png

できたら、名前をつけます。"get-kintone.bat"としましょう。
image.png

cli-kintoneを手に入れよう

👆のURLへアクセスします。

スクリーンショット 2025-02-07 155509.png
こんな感じのページになると思います。
そこで、末尾が "win.zip" となっている、ファイルをダウンロードします。

image.png

ダウンロードしたファイルを開くと、"cli-kintone.exe"というファイルがありますね。

これをコピーします。

image.png

先ほど作ったフォルダに貼り付けます。

これで、get-kintone.batとcli-kitnone.exeが並んでいるフォルダができました。

kintoneの設定を取得しよう

kintoneで、CSVに出力したいアプリへ行きます。
アプリへ行ったら、URLの下記の部分を拾います。

スクリーンショット 2025-02-07 161649.png

280ですね。
これは、アプリID という数値です。アプリIDはよく使うので、覚えておいてください。

次に、URLの下記の部分を拾います。

スクリーンショット 2025-02-07 162646.png

xxxxx.cybozu.comですね。
これは、ドメイン という値です。ドメインもよく使うので、覚えておいてください。

そうしたら、歯車マーク⚙から、設定画面を開きます。

スクリーンショット 2025-02-07 161921.png

設定>APIトークン

スクリーンショット 2025-02-07 162038.png

アクセス権をつけてあげます。(閲覧にチェックが入っていれば大丈夫。)

できたら、APIトークンの文字列を拾います。

ここまでで、取得できている値は以下の通りです。

  • アプリID
  • ドメイン
  • APIトークン

get-kintone.batを編集してみよう

先ほど作ったget-kintone.batファイルに戻りましょう。
これを、テキストエディタで開きます。メモ帳でオーケーです。

image.png

できたら、上記のようになるように記述します。

以下をコピーペーストでもOK

cli-kintone.exe record export --base-url https://[example.cybozu.com] --app [アプリID] --api-token [トークン] >タイムカードデータ.csv
pause

">タイムカードデータ.csv"とありますが、">[ファイル名]"で、コマンドが実行された結果(標準出力)をファイル名のファイルに書き出すことを表しています。

ファイル名の部分は、出力したいフォルダと合わせて書くことができますが、今回は同じ場所に出力させるので、そのままファイル名を書いています。

pause は、実行を途中で止める命令です。

で、この文字列の、[example.cybozu.com], [アプリID], [トークン]を書き換えます。

[example.cybozu.com]をドメインに書き換える
[アプリID]をアプリIDに書き換える
[トークン]をAPIトークンに書き換える

例えば、こんな感じです。

image.png

書き換えたら、保存します。この時、「名前をつけて保存」を選んでください

スクリーンショット 2025-02-07 163331.png

👆図の部分が、デフォルトでは"utf-8"になっているはずです。これを"ANSI"に変えてあげてください。

get-kintone.batを実行してみよう

get-kintone.batを ダブルクリック してみましょう。

黒い画面が出て、止まったら、画面を消すと、ファイルができているはずです。
スクリーンショット 2025-02-07 163619.png

これで、kintoneからCSVを取得することができるようになりました。

このCSVファイルを、普通のExcelファイルで開くと、文字化けしてしまいます。
きれいなデータとして開きたい場合は、以下のようにします。

スクリーンショット 2025-02-07 163824.png

Excelを空の状態で開いて、
データ>データの取得~ファイルから>テキストまたはCSV

ここでファイルを選んであげると、Excelにきれいにロードされます。

pauseを除去しよう

ここまで上手に動くようになったら、pauseの文を除去します。
image.png

これでもう一度動かしてみてください。
黒い画面が一瞬出て、すぐに消えるようになりましたね。

タスクスケジューラへ登録しよう

まずはタスクスケジューラーを見つけましょう。
Windowsの左下にある検索窓を開いて、"タスク"などのキーワードで検索します。
image.png

いますね。タスクスケジューラを開きます。
スクリーンショット 2025-02-07 164959.png

基本タスクの作成から、作成画面を開きます。
名前を入れましょう。好きな名前で構いません。

次へを押します。

image.png
毎日

image.png
ここは何も変えない

image.png
プログラムの開始を選ぶ

スクリーンショット 2025-02-07 165802.png

この画面で、get-kintone.batファイルを選んでおきます。
まだ、【開く】を押さないで。図の〇のあたりをクリックします。

スクリーンショット 2025-02-07 165802.png
スクリーンショット 2025-02-07 165712.png

こうなるので、右クリックをして、フォルダのパスをコピー しておきます。

コピーしたら、【開く】を押す。
スクリーンショット 2025-02-07 180026.png

開くを押すと、プログラム(get-kintone.bat)が登録されましたね。
👆の開始(オプション)のところに コピーしたフォルダのパス を設置します。

image.png

こうなる。そうしたら、【次へ>完了】で保存します。

image.png

get-kintoneが作成されました。

作成したタスクの設定を変更しよう

作成したタスクの、設定を変更することができます。
タスクを 右クリック>プロパティ を押します。
image.png

トリガー>編集
スクリーンショット 2025-02-07 180714.png

スクリーンショット 2025-02-07 180831.png

「1時間ごとに1日間、get-kintone.batを実行するタスク」を0時に開始して、1日間隔で繰り返します。

image.png

👆のようになります。

これで設定は完了です。

タスクを実行してみよう

このまま0時まで待てば実行されますが、実際に試してみましょう。

タスクを右クリックします。
image.png

👆で「実行する」をクリック。

クリックすると、何も起きません。

そこで、少し待って、F5ボタンを押下すると、画面が更新されます。

image.png

「この操作を正しく終了しました」と出ていればOKです。

もし実行が終わらない場合、pause文を消し忘れています。確認してみてください。

まとめ

  • cli-kintone(くりきんとん)のダウンロードのしかた
  • batファイル(バッチファイル)を利用したcli-kintoneの呼び出し方
  • タスクスケジューラーへのタスク登録
  • タスクスケジューラーへ登録されたタスクの変更と実行

以上の手順を解説しました。

参考にしたリンクは以下です。

できるようになりましたら、こちら記事も大変参考になります。


この記事は以上です。ありがとうございました。

kintoneのプラグイン開発や研修などを行っています。
お仕事のお話はこちらまで。

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