本記事で紹介するChatGPT・LangChain関連の技術書たち@本棚
はじめに
2023年は、ChatGPTやLangChainのような大規模言語モデル(LLM)を活用した技術が大きく注目を集めました。これらの技術は、AIの可能性を広げ、多くの分野での応用が期待されています。公式ドキュメントやオンラインリソースと同様に、書籍もこれらの技術を学ぶ上で重要なリソースです。本記事では、ChatGPTやLangChainに関連する技術書を発売日順に紹介します。
ChatGPT・LangChain関連の技術書
1. OpenAI GPT-4/ChatGPT/LangChain 人工知能プログラミング実践入門
- 発売日: 2023/7/4
- 定価: 3,960円
- ページ数: 304
- LangChain率: 中(LangChainとChatGPTの両方に焦点)
説明文引用
本書は、ChatGPT、GPT-4/GPT-3.5の利用方法にとどまらず、「OpenAI API」を使うことでカスタマイズしたAIを独自のシステムに組み込むための方法をステップ・バイ・ステップで解説した1冊です。
また、大規模言語モデル(LLM)では学習されていないデータを参照して、質問応答(チャット)を作成するためのライブラリ「LlamaIndex」、複雑なタスクを実行するアプリケーションを作成するためのライブラリ「LangChain」についても詳細を解説しています。
加えて、現時点では限定公開中の「ChatGPTプラグイン」についても取り上げました。
本書を活用することで、いま大きな話題となっている強力なAIの機能を自社のサービスやアプリケーションの一部として提供することが可能になります。
2. ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか? ――設計からコーディングまでAIの限界を探る
- 発売日: 2023/7/12
- 定価: 3,520円
- ページ数: 336
- LangChain率: 低(主にChatGPTに焦点)
説明文引用
ChatGPTをソフトウェア開発で活用しよう!
対話型人工知能ChatGPTの登場は衝撃でした。本書はインターネット草創期からソフトウェア開発に携わる筆者がプロの目線で、ChatGPTの限界と利用方法を探ります。一般ユーザーレベルでは、パワーポイントやワード、エクセルファイルの自動生成などがChatGPTで簡単にできてしまいますが、ソフトウェア開発でその威力はすさまじく、プロが現場で使用する、UMLのクラス図やシーケンス図などソフトウェア設計にかかわるドキュメントをいとも簡単に生成します。データベースのER図もあっという間に出力します。プログラムコードの誤りも指摘し、さらによりよいコードにリファクタリングまでしてくれます。まさに人知を超えた存在です。でもこれは正しいコードで内容なのでしょうか。筆者の豊富な開発経験でChatGPTを多面的に試し、その有用性をつまびらかにしていきます。道具としてAIを活用するか、それともただ驚くだけか、本書は積極的に人工知能を活用するための手引きになるでしょう。
(こんな方におすすめ)
・生成AIのChatGPTを仕事に生かしたいプログラマ、エンジニア
3. 生成AI・ChatGPTでPythonプログラミング アウトプットを10倍にする!GPT4&GPT3.5対応
- 発売日: 2023/8/2
- 定価: 3,300円
- ページ数: 384
- LangChain率: 高(LangChainに特化)
説明文引用
本書は、生成AI・ChatGPT を代表とする大規模言語モデル(LLM)について解説しています。学んだことをすぐに実践できるよう具体例を数多く掲載しています。
生成AIは「使う人に応じて能力が大きく変わるAI」と言われています。その仕組みや使い方を学ぶことによって、その能力を最大限に引き出すことができるでしょう。特に、生成AIに入力する「プロンプト」と呼ばれるテキストを、ちょっと工夫するだけで生成物の質がぐっと改善します。本書の具体例の通りに入力することで、成果を上げることができます。
また、本書はエンジニアやデザイナーなど、アプリ開発やWebデザインに携わる人が、どのように生成AIを活用できるのか、という点を念頭に書かれています。
本書の対象読者は、生成 AI に興味があり、それらを実用的に活用したいと考えている方々です。特に次のような方に向けて書いています。
・生成AIに興味がある方、学びたいと考えている方
・生成AIを活用したいと考えているエンジニアやデザイナー
・自動でプログラムを生成して作業を自動化したいと思っている方
・生成AIの特徴やメリット・デメリットを具体例で確認したい方
4. ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門
- 発売日: 2023/10/18
- 定価: 3,300円
- ページ数: 280
- LangChain率: 高(LangChainに特化)
説明文引用
ChatGPTのAPIとLangChainで大規模言語モデルをシステムに組み込む知識をステップバイステップで実践できる!
本書は、ChatGPTのAPIとLangChainを使って、大規模言語モデル(LLM)を本番レベルのシステムに組み込むための知識をステップバイステップで学習し、手を動かしながら実践できる書籍です。
生成AIが登場し、APIやフレームワークのエコシステムが充実してきたことによって、これまで機械学習やプログラミングの十分な知識が必要だったことに対してアプリケーション開発者が挑戦しやすくなりました。LLMの性質を活かしたサービスや業務システム構築の基礎を理解し、LLMのモデルやワークフローを抽象化して取り扱ううえで、LangChainというフレームワークが非常に便利です。本書でOpenAI APIやLangChainをしっかり学ぶことで、生成AI関連の知識を体系的にイメージできるようになります。
本書ではまず、OpenAI APIとLangChainについて解説します。ChatGPTのようなしくみを業務システムなどに組み込むためには、単にLLMに1つ入力して1つ出力を得るような実装ではなく、複数のタスクを一連のワークフロー処理として実現する必要があります。また、ChatGPTが知識を持たない専門知識を答えてほしいとか、意図した形式で応答が欲しいなど、実用性を高める必要も出てきます。これらを実現するためのLangChainのつかいかたをわかりやすく解説します。
後半では、ステートレスなOpenAI APIに記憶を持たせたり、必要に応じてWeb検索などを行うエージェント処理、さらにそれらチャット形式の処理を、ステップバイステップでWebアプリやSlackアプリとして実装します。
さらに、LLMアプリを本番稼働させるうえで必要となる、ユーザー体験、セキュリティ、コンプライアンスへの準拠などのためのヒントや注意点も解説します。
(こんな方におすすめ)
・ChatGPTのようなチャットベースのアプリケーション開発を行いたいエンジニア
5. LangChain完全入門 生成AIアプリケーション開発がはかどる大規模言語モデルの操り方
- 発売日: 2023/10/24
- 定価: 3,190円
- ページ数: 256
- LangChain率: 高(LangChainに特化)
説明文引用
言語モデルを自在に操るスキルが身につく
ChatGPTのAPIが公開されて以来、多くの企業やエンジニアが競い合うように独自チャットボットなどのLLMアプリケーションの開発に取り組んでいますが、そんな開発の効率化に欠かせないのがPythonのライブラリであるLangChain(ラングチェーン)です。本書はこのLangChainを用いてアプリケーションを行いながら、LangChainの各機能を丁寧に解説します。
6. ChatGPT API×Pythonで始める対話型AI実装入門(GPT-3.5&GPT-4 対応)
- 発売日: 2023/10/24
- 定価: 2,750円
- ページ数: 256
- LangChain率: 中(LangChainとChatGPTの両方に焦点)
説明文引用
話題の対話型AI「ChatGPT」では、APIと呼ばれる、ChatGPTをアプリケーションに組み込んで利用するためのしくみが公開されています。ChatGPTのAPIを活用することで、ChatGPTを他のアプリケーションと連携でき、ブラウザ版のChatGPTを単独で使うよりも幅広い活用が可能になります。たとえば「音声認識サービスと連携し、会話の音声データを文字起こししてChatGPTで要約する」「Google検索の結果を取得して、ChatGPTでニュース記事を作成する」といった処理ができます。本書では、Pythonの具体的なコードを示しながら、ChatGPT APIを活用したサービスを実装する方法を解説します。ChatGPTの回答を細かく制御できる「パラメータ」の利用方法についても紹介するため、ChatGPTをカスタマイズして使うことが可能になります。
7. Python×APIで動かして学ぶ AI活用プログラミング (単行本)
- 発売日: 2023/10/27
- 定価: 2,860円
- ページ数: 340
- LangChain率: 低(主にPythonとAPIに焦点)
説明文引用
Streamlitで手軽にAI技術を活用!
あなたはAIを使えているのか?
生成AI“ChatGPT”や画像生成AI“DALL・E”などの最近話題のAIを扱うスキルを体験学習!!
データサイエンティスト・マーケッター 必須のスキル!!
本書は、急速に使えるようになってきたAI技術を使用するテクニックを学ぶ書籍です。
ChatGPTや生成AIや画像生成AIなど。昨今は便利なオープンソースや機能が誰でも使えるように公開されています。それらを活用してAIプログラミングを学び、AIプログラミングのスキルを獲得しましょう。
8. AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件
- 発売日: 2023/11/13
- 定価: 2,640円
- ページ数: 184
- LangChain率: なし
説明文引用
■□ 生成AIプログラミングはAITuberで始めるとわかりやすい!
□■ LLMを使って生成したテキストをYouTubeで配信するまで完全ガイド
プログラミングを学んでいる人なら、誰もが気になる生成AI。どのように生成AIを利用して、生成したデータをどのように生かすのか。どのようにアプリケーションに組み込むのか。実例が知りたいですよね。
そこで、AITuberを作ってみるのはいかがでしょう。AITuberは、YouTube配信を行うAIです。その根幹となるのが生成AI。YouTubeの配信に書き込まれたコメントを取得して、それに合う返答を生成する。ここで生成AIを使います。どのようにプログラムから返答を生成するのか、その実例が本書でわかります。AITuberのキャラクターにふさわしい返答を生成するには、どのようにプロンプトを作っていくのか、そのコードの原則がマスターできます。
生成した文字列をどのようにアプリケーションに活用するのか、それもAITuberで実例を学べます。取得したテキストを音声に変換し、配信ソフトを使ってYouTubeで配信する。それに必要なモジュールを作り、配信を実行するためのプログラミングもくわしく解説します。
生成AIプログラミングでは、実際のアプリケーションにどう生成AIを落とし込んでいくのかまで学ぶのがなかなか難しい現状があります。本書ではAITuberを題材にすることで、YouTube配信という目に見えるゴールを目指してアプリケーションを作り込んで行くことができます。
読者限定の配信用画像(静止画)も無償で提供しています。また、YouTube配信に必要なツール類も無償で利用できて使いやすいものを取り上げました。本書に沿ってプログラムやツールをそろえていくことにより、誰でもAIを使ったYouTube配信ができるようになっています。
本書が対象としているのは、Pythonのプログラミングについて入門段階の文法はひと通りマスターしたものの、実際にどうアプリケーションを作ったいいかわからない人や、なかなか自分ではLLM(大規模言語モデル)を活用するプログラムを着想したり、実装したりはできないプログラマーです。できるだけ早く生成AIプログラミングを学んで武器にしたいなら、ぜひ本書はお薦めです!
9. Software Design 2023年12月号
- 発売日: 2023/11/17
- 定価: 1,562円
- ページ数: 192
- LangChain率: 低(幅広い技術を扱います)
説明文引用
[内容紹介]
【第1特集】リリースフローを再確認
開発を加速するCI/CD
生産性と品質を両立させるための鉄則
みなさん、CI/CDできていますか? ……こう尋ねられると、「そんなの、もうとっくにやってるよ」と答える人がいるでしょう。ですが、CI/CDを導入しただけで満足していませんか? 効率的にリリースサイクルを回し、ユーザーに価値を届けるためには、ビルドや、テスト、デプロイ、リリースまでの流れを無駄なく進められるしくみを作る必要があるのです。
本特集では、CI/CDの基本を振り返り、CI、CDそれぞれの設計ポイントを整理します。続いて、プラットフォーム事業におけるCI/CDの実施例を取り上げ、本番環境でCI/CDを効果的に推し進めるコツを紹介します。さらに発展的な取り組みとして、ブランチ戦略の一種、トランクベース開発に触れます。この機会にご自身の環境を振り返ってみてください!
【第2特集】生成AIで自社サービスの幅を広げたい!
ChatGPTを組み込んだサービスを開発する
「食べログ」の事例に学ぶPoC推進の秘訣
ChatGPTをはじめとした生成AIの活用が進んでいます。企業における活用方法の目的は、業務活用と事業活用という2つに大別できます。先行事例として前者を見かけることが多いですが、「自社プロダクトの価値を高めるために生成AIを実装したサービスを開発したい」と考えている企業も少なくないと思います。しかし、事業活用のためには検討しなければならないことがたくさんあり、開発知識だけを持っていてもなかなかうまくいきません。
本特集では、ChatGPTを中心とした生成AIの基本原理から、業務活用の先行事例として「食べログ」における「食べログChatGPTプラグイン」および「食べログAIチャット(β)」の開発・リリースまでの取り組みを紹介します。開発方法はもちろん、リリースまでの社内調整やコスト管理などについても言及しているので、生成AIを組み込んだ機能やサービスの導入を見据えたPoC(Proof of Concept:概念実証)の参考事例としてもご活用ください。
10. 全容解説GPT テキスト生成AIプロダクト構築への第一歩
- 発売日: 2023/12/12
- 定価: 2,750円
- ページ数: 200
- LangChain率: なし
説明文引用
GPT技術・製品の基礎知識を幅広く解説!
大規模言語モデルGPTの全体像を把握できる! ChatGPTの実行例やOpenAI API活用の基本、市場動向も解説。最新情報を加筆、GPT-3.5/4に対応―本書のテーマの1つはGPTの基本的な技術事項、もう1つはGPT拡大期の市場動向です。本書の前半では、GPT登場の背景、発展の経緯、GPT/OpenAI APIの技術要素、ChatGPTやOpenAI APIの基本的な活用方法を解説。後半は、GPTスタートアップの事例、グローバル企業の利用動向を取り上げた後、GPTのリスクと今後の動向を展望。GPT/Open APIを利用する前に押さえておきたい基礎知識を確認できる一冊です。
発売前の技術書
11. エンジニアのためのChatGPT活用入門 AIで作業負担を減らすためのアイデア集
- 発売日: 2023/12/19
- 定価: 2,750円
- ページ数: 304
- LangChain率: NA
説明文引用
本書は、生成AIの一種である「ChatGPTをエンジニアがどのように活用すれば生産性が上がるのか」を追究した一冊です。
システムやアプリの開発において、どのような会話・質問を投げかければ、ChatGPTから有益な回答を導き出せるのか、実際にWebアプリを作りながら、会話・質問(プロンプト)の実例をたくさんご紹介します。
質問の仕方次第によって、迷路に迷い込むこともあるかもしれません。しかし、適切な質問のコツさえつかめれば、ゼロからアプリを完成させることもできるのです。本書では、そのような実践的な事例を紹介しながら、開発に役立つプロンプトを「活用アイデア」として豊富に取り上げています。
開発にChatGPTを活用しようと思い立ったエンジニアの皆さんが、最初に読むと役に立つアイデアが満載の一冊です。
12. 面倒なことはChatGPTにやらせよう
- 発売日: 2024/1/29
- 定価: 2,750円
- ページ数: 320
- LangChain率: NA
説明文引用
待望の「ChatGPT Plus(有料版)」のビジネス活用に特化した書籍がついに刊行。2023年11月のアップデート対応!
もう、ほぼ「魔法」です!
Excel・PowerPointやデータ分析、画像生成など、かんたん雑用丸投げ術で仕事が楽になる!
未来のビジネス必須ツールを今先駆けて使いこなそう!
★日本初、ChatGPT Plus(有料版)のビジネス活用に特化!
★非エンジニアにもらくらく使えるワンランク上の業務効率化!
★サポートサイトにそのまま使えるプロンプトが超充実!
13. 生成AI時代の新プログラミング実践ガイド~PythonでChatGPT APIを使うためのベストプラクティス~
- 発売日: 2024/2/16
- 定価: 3,300円
- ページ数: 352
- LangChain率: NA
説明文引用
大規模な言語モデルを活用したサービスである「ChatGPT」と「GitHub Copilot」の登場は、ITエンジニアの世界に大きな影響を持っています。導入には多くの課題がありますが、これらのサービスをプログラミングに活用することで、より迅速かつ効率的に開発を進める可能性が高まります。
新しい時代のプログラマーやプログラマー志望者にとって、従来のプログラミングスキルに加えて、ChatGPTを使用したプログラミングスキルを習得することは、開発の効率を向上させるための重要なスキルとなります。
そこで、本書ではChatGPTの基本的な概念や仕組みを詳しく解説し、プログラマが使うChatGPTの基本動作やプロンプトエンジニアリングの学習に焦点を当てます。さらに、Microsoftが提供する「GitHub Copilot」を使用したプログラミングの基本から、主要なプログラミング言語であるPythonを使用したChatGPTやGitHub Copilotを組み合わせたソフトウェア開発の実践的な方法を示します。また、OpenAI APIの活用方法や、新登場したGPTsを使い自分好みにカスタマイズする方法、AI開発で現在主流となっているLangChainの使用方法についても詳細に説明します。
この環境に早く適応することは、同時代を生き抜くプログラマにとって不可欠なスキルです。本書を読んで、ChatGPTを活用したプログラミングの第一歩を踏み出そう!
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