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危険なレバレッジETFは株より安全! 92年分のデータで統計的に検証してみた結果

Last updated at Posted at 2020-06-30

この記事はgithubにコードを含め上げてあります。
https://github.com/IntenF/leveraged_etf

超短い結論

危険だと言われるレバレッジ・インデックスETFは用法用量を守ればオリジナルよりも安全かつ高収益資産!

想定読者

  • 株や投資に興味がある方
  • 統計で株を語りたい方
  • レバレッジETFが気になってる方

はじめに

僕が投資先を選定する上でレバレッジ・インデックスETF(以後レバレッジETF)に出会い。この記事はレバレッジETFが危険と言われるのはどうしても信じられなかったので自分で検証した記事です。

僕は俗にあるレバレッジETFの特性は勘違いによって生まれていると思います。そこで、この記事を通してレバレッジETFの強みと弱みを”統計的”な側面から客観的に見ていただきたいという思いを込めて書いています。ぜひ、この機会にレバレッジETFの世界を一緒に眺めて見ませんか?きっと面白く思えるはずです。ただし、

あくまで投資は自己判断で。

申し訳ありませんが、僕は皆様のお金に責任は持てませんのでご注意ください。信じるも信じないも皆様次第です。

では、サッソク見て行きましょう!!!

背景

昨今の暴落もあり投資が注目を集めてる気がします。しかし、個別株はかなり知識がないと厳しそうです。非証券マンなエンジニアにはそれはきつい。
そこで、何か、簡単に投資できて利回りが良いもの追い求めた結果たどり着いたのが「レバレッジETF」です。
レバレッジETFとは、何か参考となる株価に対してレバレッジ、つまり倍率をかけた株価になるように動く証券です。例えば、日経225の2倍レバレッジETFは日経225の株価の2倍の株価に連動して動きます。

要は、100万円日経225に投資する代わりに2倍レバレッジETFに投資すれば200万円日経225に投資したのと同じような効果を得られるということです。ただし、借金して100万円を200万円にしてるわけじゃないので、仮に日経225が0円になってもレバレッジETFに投資した100万円が0円になるだけで、借金をこさえる心配はありません。

ここだけ聞くと青天井が2倍で下が同じに見えるので最高の証券にも見えるのですが、そんな甘い話じゃないんですね。レバレッジETFには様々な人が様々な立場で話しています。

以下に立場別にいくつかリンクをご紹介します。

リンク先記事補足

否定派はyoutubeの動画が2件になってしまいました。普通のWEB記事にも多かった印象があるんですが、探そうと思うと見つからないもんです。もう1つのサイトもじゃっかん否定的ですが中立的です。どれも指数からの乖離などを説明する典型的な説明をなさっていると思います。
一応言っておくと、両学長さんもダン高橋さんも非常に知己に富んだ情報を発信してくれる方々です。発信者としては両名ともにおすすめできる方です。お二方の動画を上げたのは僕が見て記憶に新しかっただけです。
肯定派に上げたrokohouseさんの記事もどれも良記事です。ぼくと同じで統計的な性質に重きを置くエンジニアの方のようです。実は今書いている記事を書くまで存じ上げなかったのですが、周辺調査をする最中に発見し大体読ませていただきました。正直、rokohouseさんの記事読んでいれば、このQiitaの記事はそこまで差はないと思います。一応差分を作ったつもりではありますが。

僕はレバレッジETFについては肯定派よりだと思います。なぜなら、否定派の説明は数学的に考えて理屈に合わないと思うからです。では、その理屈と僕の納得が行かない理由を見ていきます。

否定派の理由

レバレッジETFは日々の株価の動きにレバレッジをかけているので指数から乖離する

レバレッジの投資商品はいくつもあり、有名所だとFXが上げられると思いますが、レバレッジETFはFXと大きくことなるのが前日比に対してレバレッジをかけていることです。
この仕組の直感的でない(?)ところが原因で、例えば

10年でSP500の株価が100%増加した => SP500のレバレッジ3倍ETFは300%増加した

は成り立ちません。「おいおい日経225の2倍で動くとかさっき自分で説明してたじゃん」と思った方。鋭いです。しかし、「あれは嘘だ」。ただ、同時に近似的には正解なんです。厳密には違うというだけ。

細かいことを言えば、レバレッジETFの増加分は元となる株価の倍数よりも小さかったり大きかったりするのです。
もう一度になりますが、それは、レバレッジETFの価格は元となる株価の1日よりも長い時間に対する価格変動に単純に倍数をかけただけの動きを保証しないからです。

しかし、本当に問題になるほど乖離するのでしょうか?

では株価変動の様子を実例で見ていきましょう。

例えば、2012/4/2-2020/4/2の動きで、SP5001”先物”2は1.81倍に、対してSP500の3倍レバレッジETFであるSPXLは3.47倍です。単純な計算であれば 1+0.81*3 = 3.43倍なので、少し単純計算よりも儲けが多いです。 しかし、まぁ誤差の範囲内でしょう。

このように確かにレバレッジETFは日々の価格に対して”しか”レバレッジをかけていませんが、それってあまり問題ではないんですね。

Qiitaらしく数学的な話をするならこれは高校でならう近似式のお話そのもです。 $r_i << 1$である$r_i$について次の近似式が成り立ちます。

\prod_{i=1}^{N} (1+r_i) \simeq 1 + \sum_{i=1}^{N} r_i

この式が示すのは、「1%上昇、1.5%上昇、0.5%下降した価格はおおよそ2%(=1+1.5-0.5)上昇になるよ」という至って直感的な話です。

つまり、価格変動が1よりも十分に小さいといえる範囲(数%)ならばその変動率を足し算した変化率が全体の変化率とほぼ言えるのです。SP500などの指数は暴落時などを除けば1%以内の動きで収まります。となれば、この近似式が成り立つので長期で見てもそこまで乖離することはないのですね。

まとめると、日々の価格変動にしかレバレッジをかけていないからと行って全体の指数がハチャメチャになるかというとそんなことはなくないということです。近似的には全体でもレバレッジをかけた株価になってくれます。

レンジ相場に弱い

レンジ相場とは上げて戻して上げて戻してとジグザグして全体としては上昇も下降もしない相場のことを言います。

仮にレバレッジETFが元とする指数が「-5%, +5%, -5%, +5%」と動くときは3倍のレバレッジETFは「-15%, +15%, -15%, +15%」となります。両方の最終的な株価の変動率を計算してみると

origin:          0.95 \times 1.05 \times 0.95 \times 1.05 = 0.995
3倍レバレッジETF: 0.85 \times 1.15 \times 0.85 \times 1.15 = 0.956 

とこのように、レンジ相場にも関わらずレバレッジETFの方がより下落幅が大きくなるので、多くの場合、この減少を「レバレッジETFの原価効果」といい、「レバレッジETFはレンジ相場に弱い」と言われています。

たしかに3倍レバレッジETFの方が下がりが大きいし、それは3倍どころではありません。

ここでも数式のモデルを使って見ましょう。レンジ相場を$r$と$-r$の変化率の繰り返しと定義し、$2N$日後の株価を考えるものとします。このとき$r^3 << 1$で無視できるものとします。すると、以下の近似式が成り立つのです。

2N日後の価格の比 = (1+r)^N (1-r)^N = 1 - Nr^2

さきほどの例で言えば\$r = 5%\$なので \$2 \times 0.05^2 = 0.005\$と下落幅ピタリですね。では、レバレッジETFはどうかというと、この変動率\$r\$にレバレッジLをかけるだけなので

2N日後のレバレッジETFの価格の比 = (1+Lr)^N (1-Lr)^N = 1 - N(Lr)^2

単純ですね。ただし、$L$の2乗で効いてくるのがポイントです。先程の例で言うなら、$2 \times (3 \times 0.05)^2 = 0.045$です。下落幅は3倍じゃなくて、9倍だったんですね!。

というように、レンジ相場での下落幅はレバレッジの2乗で効くことがわかりました。恐ろしいですねー。

ただし、思いおこしてほしいのが、$r^2$ってそもそも小さくないか?ということです。
今回は5%の例を上げましたが、日々の動きが5%の指数って結構荒れてます。普通は1%くらいです。
つまり$r^2$自体が結構無視できる程度の変化率なのかなと思います。1万分の1ですからね。

ただし、暴落時のV時回復は別です。今回のコロナ暴落もそうですが、値動きが激しいレンジは$r^2$の効果がでるでしょう。実際、今回のコロナ暴落で米国株はほぼ元の価格に2020/6/27現在で戻っていますが、レバレッジETFはその限りではありません(SP500は2月のピークから-10%程度、対して、3倍レバレッジETFのSPXLは-47%)。この点は注意が必要です。ただ、3月からここまで120日程度あるので、$Nr^2 = 0.1$となり、$9* Nr^2 = 0.9$のはずですが、そこまでの下落ではないので、モデルが単純過ぎた結果なのかモデルほどの酷さはないようです。そもそも、毎日同じ変動率なのは変ですからね。そういうところから来る誤差だと思います。

この項でお伝えしたかったのは、一般に言うレバレッジETFの原価効果は何もレバレッジETFにのみに存在する効果ではなく、レバレッジによって増強される程度は高々$(Lr)^2$であるということです。$r$が小さければほとんど問題になりません。

肯定できる理由

期待値を上げる効果が期待できる

そもそもSP500などに投資する目的って多くが「長期投資すれば”必ず”儲かる」からなんです。このあとちゃんと検証もしますが、たしかにSP500は長期間持つことでほとんど損失することなく利益を得ることができます。

ここで少し話を変えてみましょう。

例えば、ここにお金を入れると必ず2倍に増えてお金がでる装置があったとします。この装置は3回だけ使えるとしましょう。そんな装置があったら、どうします?

僕ならこうします。まず銀行に行ってこの装置の説明をします。そこからありとあらゆる自分の資産を担保に極限までお金を借りて、そのお金を装置に入れます。出てきたお金はもう一度通します。また、もう一度通します。こうすることで例えば、1億円借りられれば大体7億円利益が得られます。やべー。今手元にあるお金が100万円しかなければ、利益は700万円ですから、その差は圧倒的です。

つまりです。必ず儲かる仕組みがあるなら借金をしてでもやるべきなんです。

話を戻します。

SP500に投資するときは「長期投資すれば”必ず”儲かる」から投資するのでした。ここでいう長期投資はよく言うのは20年くらい。この長期投資ができる回数って大体の人にとって3回くらいですかね。

そうです。本質的には先程の装置の例えとそこまで変わりません。お金を入れてからでるまで20年かかるだけです。(そこが1番の問題ですが)

なので、借金をしてでも投資する、レバレッジETFにはそういう意味で合理性があるといえると思います。

ただ、ここまでは定性的な話でした。数式でも見ていきましょう。

数式で検証してみる

ある証券Aの20年後に得られる価格変動率を確率変数$R$とします。 では、そのAの$L$倍のレバレッジETFについてその平均値と分散を考えて見ましょう。しかし、これは簡単ですね。

レバレッジETFの平均値 = L \times E[R]
レバレッジETFの分散 = L^2 \times V[R]

つまり、レバレッジETFは得られる期待値を$L$倍して分散は$L^2$します。例えば、必ず儲かるマシンの話なら$V[R]$はそもそも0なので、期待値を上げる効果だけが作用してお得だった訳です。

しかし、実際の長期投資はそういうわけではありません。期待値を上回る利益の方向にも逆に下回る方向にも分散があります。問題になるのは、もちろん下回る方向の分散です。上回ってくれる分には何も文句がありませんからね。

しかし、こればっかりは何もフォローの仕様がありません。調べてわかったことでもありますが、きちんと損する可能性が生まれてしまうくらいには下方向の分散を大きくしています。SP500に投資している分には必ず儲かるのに、そのレバレッジETFでは、無価値化する場合が出始める程度には危険度が増します

無価値化するというのは想像異常に危険で、半値程度ならそのあと倍以上に上がってくれれば這い上がれるのですが、本当に0になってしまうと何をかけても0なので救いようがないわけです。実はこれを救う方法もあるのですが、あとに書きますね。

危険度の話ばかりフォーカスしましたが、利益の面で強調したいのは期待値や中央値という尺度では明らかにレバレッジを効かせた方が良い利益をもたらすこともわかりました。しっかり式通りの性質があるのですね。

しかも、無価値化すると怖いことを書きましたが、その確率は1%とかそこらです。十分すぎるくらい大きいと個人的には思いますが、繰り返しますが、期待値や中央値はきちんと良くなってます。

実際のところ、否定派の理由として使うなら「無価値化する確率が少なからずあること」ここを十分に指摘するべきだと僕は思います。自分が100個の独立な世界線を生きれる量子的な存在ならいいですけど、そんなんじゃないですからね。1%の確率でも分だら死ぬならやりたくないわけです。

検証

さぁ、なが~いプロローグでしたが、やっと本題の検証です。以上の事前検証からわかるのはレバレッジETFのリスクとメリットを定量的に測ること。これを歴史的なデータから定量的にやることだと考えました。

考察するにあたりある程度前提をご紹介します。

対象

  • SP500
    • 米国の代表的な大型株500社の平均値。米国市場にまんべんなく投資しできる
  • NASDAQ100
    • ナスダックに上場する時価総額上位100社の平均。IT系が多くあり、GAFAなどがその例

どちらも個人的に好きな指数です。おそらく多くの人が知っていて投資したい指数だと思います。
SP500に関しては92年分のデータが手に入ったのでかなり良い統計量が与えられそうです。(大恐慌時の株価も検証に入ります)データのソースはリンクとして貼っておきました。

また、レバレッジETFとして各々の指数の3倍レバレッジETFを想定します。これは実際に存在するSPXLとTQQQに相当します。しかし、SPXLとTQQQはリーマンショック以降に誕生した証券でそれ以前の価格を参照することができず、リーマンショック以降は明らかな株高だったのでレバレッジETFに有利な方向に統計的に偏ります。

そこで、本記事の検証ではSPXLやTQQQのデータはあえて用いずにSP500とNASDAQ100の指数のみから3倍レバレッジETFをシミュレートすることでその代わりをさせることとします。

このとき、シミュレーションの方法はそれぞれの指数の終値前日比に対して3倍を掛けて得られた3倍前日比から累積積を取ることで計算しました。

もしリーマンショック以前にレバレッジETFがあったら

検証の前に株価がどう推移したのかをレバレッジETFと元の指数を並べて見てみましょう。

SP500 NASDAQ100
sp500_price_moving.png nasdaq100_price_moving.png

どちらのデータも始まりの日を価格1として計算し、株価を対数にした片対数グラフにしました。

まず意外だったのは、レバレッジETFは前日比を3倍するという仕組み上元とする指数の前日比が-33%を超えると-100%の下落となり無価値化してしまうとおもったのですが、今回の検証の範囲ではそういう日は一度もなかったようです。

とはいえ、SP500の大恐慌時の暴落はひどかったようで、一時は1/1000にまで価格が下落しています。ほぼ無価値化してますね。
ただ、その後はSP500のレバレッジETFはリーマンショックなどの暴落の影響を受けて1/10の価格になるなどを経験しつつも大方順調に価格を伸ばています。

NASDAQ100の方は大恐慌のときの株価がなかったため、主に.comバブルの影響が強い印象です。.comバブルとリーマンショックを合わせれば価格が1/500程度に下がっています。

このように、レバレッジETFは暴落時に価格をほぼ無価値にしてしまう危険性がつきものだということがわかりました。つまり、暴落手前まで伸ばしてきた資産を暴落でほぼ0にしてしまうのです。これじゃ、いくら利回りが良くてもいつかは破綻します。

しかし、同時に無価値化したあとも元の指数と並びかつ超えることができる程に暴落後の伸びも著しいものがあります。
つまり、やはり利回り自体はいいけれど、いつかは紙くずになる。それがレバレッジETFです。

今買ったETFはn年後どうなってる?

nには1,2,4,5,10,20,30を使いました。
検証方法はまずランダムに投資開始日を決定して、
そこからちょうどn年後の価格の価格を見て何倍になったかを1万回サンプリングすることによって検証しました。
この検証によって、今日買った証券がn年後、何倍になっているかを予想することができます。

その結果は次の箱ひげ図のようになりました。

レバレッジ/指数 SP500 NASDAQ100
レバレッジなし hakohige_sp500.png hakohige_nasdaq100.png
レバレッジあり hakohige_sp500_x3.png hakohige_nasdaq100_x3.png

詳しい結果の表は、紙面上の問題でここに置きました。
具体的な数字にも言及するので適宜こちらも参照ください。
画面広い方はこのページ2枚開いて片方は表を開いてくだされば読みやすいと思います。

とりあえず箱ひげ図を見ると、
レバレッジなしの指数はきれいに時間が経つごとに利益が伸びる性質があるのがわかります。
美しさすら感じます。
面白いの最小値の動きで、年月を大きくすると最初は小さくなりますが、
4年を超えると大きくなります。こんな性質は初めて聞きました。
レバレッジETFはどの年も最小値はほぼ0なので差は感じないですね。
上値や中央値は年月に比例して大きくなってますが、当たり前で面白くはないです。

では、細かい数字も見ていきましょう。
まずはレバレッジETFでない方から

まずSP500もNASDAQ100も安全資産とは言えなさそうだということがわかります。
例えば、SP500は投資期間が20年を超えるまでは1%分位点で半値程度に価格を落としています。
面白いのは、「長期投資すれば”必ず”儲かる」とか先述しましたが、これはほとんどの場合で成り立ちますが、
この結果を見る限り、20年長期保有してもわずか数%ではありますが、元本割れを起こす時期もあったようです。
(おそらく大恐慌)

また、SP500とNASDAQ100を比較すると、NASDAQ100の方が利回りがいいですね。
さらに、損失面でも1年目や2年目はNASDAQ100の方が大きくなりますが、
3年を超えると損失すらも小さくなっています。
最近のIT分野の勢いが味方して、SP500とNASDAQ100の比較では、NASDAQ100の方に軍配が上がりそうです。

では、レバレッジETFはどうでしょうか。

まず、レバレッジETFは、NASDAQ100の20年と30年の投資を除いて、
どのn年後をみても数%になるリスクすなわち、無価値化するリスクを抱えていることがわかります。
nasdaq100の30年後だけ下位1%でも7倍になっていますが、NASDAQ100のデータが50年ほどしかなく、
30年のスパンを見れば.comバブル直前での買いをせずに済むからだと考えられます。
レバレッジETFへ投資するときはこの無価値化リスクを常に考慮する必要がありそうです。

ただし、利益の面でも注目が必要です。
元の指数とレバレッジETFの1年後の中央値を比較すれば、
SP500では9.0%と21.8%で2.5倍程度、NASDAQ100では14.0%と39.6%で、
レバレッジETFの方が利益も大きいことは明らかです。

もっとも夢のある見方をすれば、NISAの投資期間である5年を見ると、
NASDAQ100のレバレッジETFは上位10%で12倍に価格を伸ばしています。
NASDAQ100自体の上位10%が2.5倍であることを踏まえると
その利益はレバレッジを効かせた3倍どころでない利益だとわかります。
NISAの投資枠は年間120万円ですから、120万円投資したとすると、
1400万円を得ることができたという訳です。すごすぎ

また、期待値を見ると、レバレッジETFの方が元の指数に比べて3倍以上の利回りがあることが改めてわかります。

また、それぞれの証券について期待値を見ても同様にレバレッジETFが3倍よりも良い成果をあげていることがわかります。しかし、期待値については上振れの外れ値の影響を強く受ける性質があるので注意が必要です。

ただ、これ見て気づいたのですが、どこかで20年以上SP500を持っていれば損した年はなかったっていうのを聞いた記憶があったんですが、損する日はどこかにはあるみたいですね。5%よりは低い確率みたいですが。おそらく大恐慌あたりでしょうね。

考察

レバレッジETFの危険性は無価値化にある

無価値化はSP500やNASDAQ100に投資しているならばおよそ想定する必要のない危険性です。
無価値化すると、追加投資なしにはその資金が取り返せません。
なので、無価値化はかなり危険です。その危険性がレバレッジETFにはあります。

本記事の検証では、92年間の歴史上では真に0ドルになる無価値化が起こらなかったことがわかりましたが、1000万円が1万円になるとか数十万円になる危険性はことがわかりました。

今回は証券のなかでは比較的安定している指数であるSP500とNASDAQ100のレバレッジETFの結果だけを見ましたが、より動きの激しい指数や株のレバレッジETFはその危険性が高まるのは言うまでもありません。

一例をあげれば、原油の指数のレバレッジETN(ほぼETFと同義)が無価値化したことがつい最近ありました。Bloombergの記事

SP500やNASDAQ100のレバレッジETFがいつこうなるかとは誰も予想できません。レバレッジETFに投資する際は明日にも無価値化する危険性が常にあるということだけは抑える必要があるかと思います。

レバレッジETFは買うな?

「無価値化する危険性があるからレバレッジETFを買うな」というわけではありません。
心づもりを持つ必要があるのと、それを知った上で正しい運用をすべきです。
では具体的にどんな運用かと言うと、すべての投資資産をレバレッジETFで持たなければよいのです。

まず、検証してきた通りレバレッジETFの利回りは確実に元の指数よりも高いです。この良い性質を自分のポートフォリオに生かさない手はないと僕は考えます。

ここで50%の確率で10倍、50%の確率で0倍のお金を返却するスロットがあったとしましょう。
すぐわかるように、このマシンの期待値は5倍なので、回せば回すほど得しそうです。
こんなうまい話は実際にはないでしょう。
では、掛け金をすべてこのマシンに投下し、得られた利益もすべてこのマシンにかけることを繰り返しましょう。
そうすれば利益を最大化できるはずです…。

しかし、これをやってみると、どこかで必ず資産がなくなります。
無限回の試行を行えば必ず0倍の場合を経験するはずだからです。

この例はかなりシンプルな例ですが、レバレッジETFの危険性を理解するのに有効です。
おわかりの通り、このマシンはレバレッジETFの比喩です。1試行が1年間の運用とでも考えると良いと思います。
しかし、ここで終わりではありません。
では、このマシンに投下する資金はかならず現状の資金の1割だとした場合はどうでしょうか?
これなら、仮に0倍で帰って来ても1割の損失で済ませることができます。

では、実験しましょう。
スロットを20回試行するとして、毎度資金の1割だけをスロットに投下します。スロットから得られた利益は資金に追加することとします。この一連の試行を1万回試し、資金の最終的な利回りを見てましょう。
その結果はつぎの図のようになります。

slotmachine_simple.png

結果、下位1%の利回りが5倍、元本割れリスク0.0005%、利回り中央値851倍、利回り期待値214倍となりました。

どうでしょうか?リスクをほぼなくし、利益はしっかりあるのがわかると思います。

実際にはこんな上手いスロットマシーンあるわけないのですし、
そもそも、期待値5倍なので$ 5^{20} =9 \times 10^{12} $が狙えるはずなんてことを考えると利益もしょぼく見えます。
(ただし、1割しか投資しないことを考慮すると利益が $1/10$ なので、
$1.4^{20} = 837$と中央値の値に近いので平均的な利益を取れていることがわかります。)

このように一部を投資に回す資産を保全するやり方は投資の世界では古くから行われる
アセットアロケーションとか資産配分と言われる行為そのものです。

投資的に言うなら「スロットマシーン1割、現金9割の資産配分を行い、毎試行ごとにリバランスした」となります。

資産配分とかリバランスとか、それっぽいこと言ってますが、要はさっきの投資法のことです。

つまり、リスクの高い投資手法にすべてを投資するのではなく、
分散して投資しようという当たり前な話なのです。

資産配分は逆レバレッジ?

この資産配分の話を見るとこれは逆レバレッジではないかと考える方がいらっしゃると思います。
つまり、10投資できたものを5で抑えるのなら0.5倍のレバレッジを証券に掛けたと考えることができるからです。
この捉え方は何も誤りはありません。全くのそのとおりです。

なら、3倍レバレッジETFを0.5のレバレッジ掛けたり、ましては1/3のレバレッジを掛けては、せっかくのレバレッジETFの意味がないじゃないか。

そう思いますよね。

次の項ではそんな疑問を解決しつつ、衝撃の事実を明らかにします。

実はインデックスよりも安全だったレバレッジETF

ここでは新たに毎年リバランスを行った場合のシミュレーションをしてみます。

資産配分には
- 証券を全資産の1/3に保つ場合:パターン1
- 証券を全資産の半分に保つ場合:パターン2

の2つのパターンを試しました。
パターン1のレバレッジETFは実質元のインデックスに全資産を投資するのと等価なはずなので
そこを意識して結果を見てましょう。

それではサッソク結果を見てみましょう。

こちらもデータが多いので結果はこちらに別掲しました。

パターン2は資金の半分なのでレバレッジETFを使った場合は実質1.5倍レバレッジETFになります。
対して、パターン1ではレバレッジETFを使った場合は実質レバレッジが1倍。
つまり、元となる指数の証券を100%の割合で保持するのと同等です。

では、それぞれのパターンについて見ていきましょう。

まず注目すべきはパターン1のレバレッジETFと元となる指数を100%の割合で投資したときの比較でしょう。
言わずもがなですが、後者のデータはすでに前項で検証済みですからそこから持ってきます。紙面と長期投資に注目する都合10年と20年の利回りについて考えます。

sp500 レバレッジETF 1/3投資 期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
10y_sp500_x3 2.201 0.5401 0.8054 0.9923 1.1118 1.2218 1.3478 2.066 2.888 3.094 3.320 3.608 4.197 4.802
20y_sp500_x3 4.992 0.7387 1.7284 2.1186 2.3553 2.5793 2.7674 4.359 6.458 7.147 7.908 8.680 10.714 14.841
sp500 100%投資 期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
10y_sp500 2.060 0.4386 0.6948 0.9467 1.0669 1.1958 1.3045 1.963 2.801 2.891 3.003 3.174 3.738 4.335
20y_sp500 4.407 0.5957 1.5795 1.9868 2.1779 2.2993 2.5176 3.861 5.868 6.318 6.605 7.055 9.620 12.952
nasdaq100 レバレッジETF 1/3投資 期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
10y_nasdaq100_x3 3.830 0.7084 1.1459 1.6277 1.9037 2.1307 2.3540 3.407 4.822 5.176 5.596 6.234 7.822 12.346
20y_nasdaq100_x3 13.927 2.7730 3.8355 4.9315 5.6681 6.3718 7.0286 11.066 18.403 20.679 23.026 27.137 33.082 46.433
nasdaq100 100%投資 期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
10y_nasdaq100 2.917 0.5665 0.7944 1.3786 1.7100 1.9132 2.072 2.690 3.404 3.685 4.057 4.466 5.592 9.468
20y_nasdaq100 8.012 2.4078 3.4372 4.1804 4.3966 4.5713 4.775 6.099 9.579 11.848 13.357 15.047 18.646 26.270

この結果には、一瞬目を疑いました。
レバレッジETFは3倍のレバレッジをかけると言っても
実際にはちょいしたくらいの利回りしか得られないんだろうなーって勝手に思ってたんですが、
実際にはいかなる条件でレバレッジETFで1/3の配分で投資する場合が上回っています

これ簡単に言ってますが、すごいことです。

いかなる投資家はsp500の代わりにその1/3の資産でspxlを買えって言ってるわけですから。
世間の常識からははずれた意見だと思います。
しかも、ぼくの気まぐれで言っているのではなく、データを検証していたら出てきた統計です。

たしかに、検証が誤っている可能性は否定しません。
そのために、検証も行っています。検証
使ったコードはgithubで公開します。
検証自体を校閲してくださる方はぜひご覧いただければと思います。

検証自体の検証として実際の3倍レバレッジETFであるSPXLと比較を行い、乖離していることを認めましたが、今回の検証で用いているレバレッジETFを使う方が利回りが少なく見積もられていたのでプラス方向のバイアスはないかなと思っています。

では、なぜこのような現象が起きたのか理由らしい理由がほしいものです。

ここからは検証したのではなく、あくまで想像、意見の範疇の話ですが

  1. レバレッジETFの順張り特性が功を奏した
  2. 損失が2/3に抑えられ、リーマンショック級の大幅下落を耐えやすかった

1.について、これはROKOHOUSEさんがその記事である
レバレッジETFは、本質的には逆ドルコスト平均法である
で指摘されていた点からの推測です。
レバレッジETFが何故順張りと等価なのかはROKOHOUSEさんの記事を読んで頂くとして、
レバレッジETFには単純に3倍投資を行うこと以外に実は毎日価格変動に対して
順張りしているのと同じことが起こっています。
この順張り性質がSP500などの指数にうまく働き利益を上乗せできた可能性があります。

2.について、リーマンショックなどの金融危機は資産を目減りさせる大きなイベントで、
この目減りを極力さけることができれば逆に危機のあとの高利回りの時期を美味しく過ごすことができます。
レバレッジETFの資産を1/3に抑えたことで、少なくとも株の損失を1/3に抑えつつ、
リバランスをすることで暴落からの上がりを得られたのだと思います。

とはいえ、1/3の割合で投資してしまうと、やはり利回り自体は悪くなります。
ここまで安牌でなくて良いならパターン2の半分を証券にする戦略があります。

sp500レバレッジETF 1/2投資 期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
10y_sp500_x3 3.073 0.2930 0.5618 0.8529 1.0290 1.1862 1.3869 2.650 4.273 4.658 5.204 5.785 7.259 9.111
20y_sp500_x3 9.675 0.4396 1.8110 2.5628 3.0325 3.4099 3.7487 6.731 13.160 15.292 17.581 19.906 25.830 41.197
nasdaqレバレッジETF 1/2投資 期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
10y_nasdaq100_x3 6.414 0.4693 0.9102 1.6903 2.1885 2.5840 2.9451 5.102 8.125 9.012 10.005 11.950 16.229 31.454
20y_nasdaq100_x3 37.045 3.2921 5.4496 7.4397 9.1093 10.5072 11.8788 21.893 46.582 59.136 71.306 88.943 116.855 179.905

この方針だとパターン1に比べてさらに利回りが狙えているのがわかるでしょう。
特にnasdaq100レバレッジETFへ投資したときの利回りは下位20%でも20年後には10倍になっています。
今の100万円は20年後の1000万円だと思って使った方がいいかもしれませんね(笑)。
しかも下の方の確率に目を当てても下位1%で3.2倍は驚くべき数値です。
ただし、sp500のレバレッジETFは下位1%が0.41倍なので、
大恐慌などがデータに含まれていなかっただけである可能性は否めません。
しかし、半値に落ちても良い程度のリスクを許容できるなら、この利回りを狙ってみるのも良いでしょう。

まとめ

用法用量を守って正しくレバレッジETFを使いましょう

レバレッジETFの真実を明らかにするために、本記事は市場のデータ92年分からレバレッジETFの性質を考察してみました。

その結果わかったことは次のようにまとめられます。

  1. レバレッジETFの利回りは中央値、期待値の良い利回り。3倍以上も狙える
  2. レバレッジETFは無価値化する危険性がある

無価値化する危険性を少なくしつつ、利回りが良い性質を活かす方法として資産配分を減らすことも検証してみました。

その結果は、

  1. 無価値化する危険性は排除できた
  2. 全資産の1/3だけレバレッジETF持った場合、元の指数の利回りを1~99%分位点ですべて上回った
  3. 全資産の1/2だけNASDAQ100レバレッジETFを持つと20年利回り10倍が下位20%の利回り

となり、リスクを抑えつつ、ほとんどの確率で利益を確保することに成功しました。

特筆すべきことは2.の性質で今回の検証の中では元のインデックスを持つくらいなら、1/3の資産だけ3倍レバレッジETFに置き換え、残りを現金などの安全資産で持ったほうが利回りが良いことがわかりました。
原因は探っていませんが、レバレッジETFの順張り特性と安全資産を持つことによる損失の最大値を抑える効果が効いたと推測しました。

今所有しようと思っている現物の株式をレバレッジETFで
少なめに持つことは意外にも、むしろ安全だったというお話でした。

最後に: 投資は自己判断で

ただ、ここまで言いましたが、申し訳ありませんが僕は読者の方々の投資に責任は持てません。
なので、こう言わざるを得ないのです。

投資は自己判断で

長文お読みくださり、ありがとうございました!

おまけ データとか検証

検証の検証

検証するにあたって検証に使うデータが誤りでないかを検証したいと思います。

題材は、SP500の3倍レバレッジETFです。
これについて、SP500の日々の価格に3倍を掛けて生成した検証用のデータsp500 x3と
実際に売買されている3倍レバレッジETFSPXLを比較します。

結果は以下のようになりました。

spxl_sp500_x3.png

ほぼ同じでしょうか?

SPXLがリーマンショック辺りに生まれた証券なので、金融緩和以降の経済の影響に偏った結果
ではありますが、まぁよいのかな?という感じです。

次の図はSPXLをsp500 x3で割った値のグラフです。

spxl_div_sp500x3.png

上昇局面ではSPXLがより高くなり、下降局面ではSPXLがより安くなるという感じですかね?
つまり、SPXLの方が若干値動きが激しそうです。

株価は基本上昇局面の方が長いのでズレは検証用データよりもSPXLが上回る方向にいくはずです。

利回りが多いに越したことはないので、まぁ良いと思いました。

気になったのでSPXLの前日比がSP500の前日比に対してどう動いているか見てみると
そのヒストグラムは次のようになりました。

spxl_div_sp500_hist.png

大体3の辺りに集中していますが、2~4倍くらいまでは広く分布してそうです。

完璧ではありませんが、検証自体はできそうといった具合でしょうか?

今買ったETFはn年後どうなってる?データ編

それぞれ数字はn年後に何倍の価格になったかを表しており、行は期待値と分位点を表しています。
例えば、行50%の列10y_nasdaq100_x3の値は
NASDAQ100の3倍レバレッジETFの株価が10年後に取りうる価格の中央値を表しています。

sp500

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500 1.078 0.5638 0.7509 0.8356 0.8804 0.9278 0.9643 1.090 1.199 1.227 1.260 1.301 1.375 1.538
2y_sp500 1.153 0.3674 0.6568 0.7834 0.8717 0.9527 1.0058 1.158 1.325 1.366 1.427 1.498 1.606 1.832
3y_sp500 1.235 0.3026 0.6700 0.7734 0.8724 0.9750 1.0355 1.246 1.431 1.481 1.544 1.648 1.860 2.097
4y_sp500 1.331 0.3514 0.6658 0.8106 0.8874 0.9588 1.0384 1.319 1.577 1.631 1.712 1.832 2.067 2.577
5y_sp500 1.435 0.3931 0.6934 0.8572 0.9257 0.9863 1.0662 1.432 1.718 1.789 1.893 2.073 2.271 2.871
10y_sp500 2.060 0.4386 0.6948 0.9467 1.0669 1.1958 1.3045 1.963 2.801 2.891 3.003 3.174 3.738 4.335
20y_sp500 4.407 0.5957 1.5795 1.9868 2.1779 2.2993 2.5176 3.861 5.868 6.318 6.605 7.055 9.620 12.952
30y_sp500 8.387 2.2489 3.8320 5.1281 5.5091 5.7516 5.9714 7.812 10.354 10.997 11.992 12.877 14.321 17.190

sp500レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500_x3 1.251 0.106460 0.29303 0.4760 0.5823 0.6935 0.8028 1.218 1.601 1.720 1.863 2.028 2.376 3.101
2y_sp500_x3 1.538 0.018108 0.16673 0.3297 0.4988 0.6869 0.8264 1.372 2.032 2.243 2.536 2.927 3.577 4.944
3y_sp500_x3 1.860 0.005544 0.14165 0.2418 0.3918 0.5777 0.8300 1.594 2.422 2.695 3.045 3.712 5.201 7.481
4y_sp500_x3 2.293 0.004120 0.09018 0.2528 0.3817 0.5844 0.7501 1.789 3.000 3.246 3.835 4.774 6.806 11.464
5y_sp500_x3 2.873 0.004548 0.08984 0.2895 0.3885 0.5418 0.7393 2.100 3.707 4.198 4.912 6.331 9.175 15.953
10y_sp500_x3 7.135 0.002072 0.04642 0.2327 0.4746 0.6566 0.8549 3.466 9.756 11.161 13.223 17.077 29.213 46.662
20y_sp500_x3 46.956 0.001775 0.09078 1.7067 2.5770 3.1085 3.6727 9.762 51.752 72.368 102.011 124.492 193.342 440.212
30y_sp500_x3 96.092 0.067518 0.55577 19.6749 25.7939 28.4340 31.2520 51.948 99.526 131.483 174.256 234.949 333.855 683.936

nasdaq100

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100 1.121 0.5297 0.6861 0.7945 0.8716 0.9539 1.007 1.140 1.248 1.279 1.327 1.387 1.487 1.788
2y_nasdaq100 1.247 0.3926 0.6072 0.7967 0.9444 1.0113 1.064 1.257 1.459 1.498 1.552 1.614 1.734 2.161
3y_nasdaq100 1.401 0.4100 0.6063 0.8208 0.9493 1.0660 1.146 1.415 1.644 1.696 1.765 1.899 2.139 2.750
4y_nasdaq100 1.566 0.5087 0.6858 0.7673 0.9508 1.0573 1.141 1.598 1.883 1.964 2.043 2.161 2.443 3.394
5y_nasdaq100 1.773 0.5380 0.7624 0.8488 1.0247 1.1379 1.231 1.774 2.183 2.273 2.385 2.542 2.895 4.449
10y_nasdaq100 2.917 0.5665 0.7944 1.3786 1.7100 1.9132 2.072 2.690 3.404 3.685 4.057 4.466 5.592 9.468
20y_nasdaq100 8.012 2.4078 3.4372 4.1804 4.3966 4.5713 4.775 6.099 9.579 11.848 13.357 15.047 18.646 26.270
30y_nasdaq100 18.176 9.8672 11.3361 12.4800 12.9316 13.4233 13.984 17.375 21.373 23.075 24.988 26.148 27.578 33.035

nasdaq100レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100_x3 1.456 0.07446 0.25198 0.4533 0.5942 0.7916 0.9281 1.396 1.808 1.916 2.092 2.366 2.910 4.662
2y_nasdaq100_x3 1.976 0.01971 0.13298 0.2985 0.6493 0.8404 1.0040 1.736 2.745 2.980 3.254 3.602 4.255 6.180
3y_nasdaq100_x3 2.749 0.01641 0.13813 0.2458 0.3821 0.7058 1.0601 2.309 3.597 4.058 4.631 5.614 7.523 11.122
4y_nasdaq100_x3 3.824 0.02532 0.07105 0.2747 0.3660 0.5151 0.8315 3.099 4.955 5.794 6.658 7.821 10.440 19.162
5y_nasdaq100_x3 5.638 0.03087 0.07664 0.2901 0.4162 0.4888 0.6552 3.628 7.153 8.363 10.081 12.423 16.542 35.259
10y_nasdaq100_x3 21.462 0.01287 0.02866 0.3476 0.6233 1.0567 1.4658 6.519 20.121 25.709 38.014 52.437 75.370 280.698
20y_nasdaq100_x3 300.111 0.35134 0.90600 1.4598 1.7760 2.1269 2.4919 12.315 111.082 455.938 742.902 1008.637 1562.469 3690.858
30y_nasdaq100_x3 173.636 16.12409 20.65573 24.4278 26.8209 29.7726 32.3099 59.536 275.674 353.753 437.428 491.825 591.800 1019.354

実はインデックスよりも安全だったレバレッジETFデータ編

表記は今買ったETFはn年後どうなってる?データ編と同じです。

パターン1:証券を全資産の1/3に保つ場合

sp500

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500 1.027 0.8548 0.9157 0.9449 0.9593 0.9751 0.9877 1.030 1.066 1.076 1.088 1.104 1.127 1.189
2y_sp500 1.051 0.7656 0.8892 0.9394 0.9666 0.9905 1.0093 1.054 1.105 1.119 1.138 1.159 1.188 1.250
3y_sp500 1.077 0.7234 0.8972 0.9364 0.9690 1.0030 1.0240 1.085 1.139 1.153 1.172 1.203 1.257 1.314
4y_sp500 1.107 0.7549 0.8934 0.9486 0.9839 1.0060 1.0333 1.110 1.182 1.197 1.219 1.256 1.318 1.411
5y_sp500 1.135 0.8055 0.9277 0.9698 0.9932 1.0200 1.0436 1.143 1.219 1.237 1.262 1.300 1.351 1.481
10y_sp500 1.293 0.9075 0.9863 1.0312 1.0710 1.1084 1.1418 1.300 1.447 1.467 1.490 1.525 1.605 1.684
20y_sp500 1.700 1.0408 1.2606 1.3329 1.3700 1.4042 1.4564 1.686 1.913 1.959 1.999 2.061 2.280 2.542
30y_sp500 2.221 1.6524 1.8095 1.8915 1.9282 1.9582 1.9879 2.206 2.434 2.490 2.553 2.611 2.709 2.878

sp500レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500_x3 1.088 0.7010 0.7677 0.8297 0.8653 0.9033 0.9392 1.075 1.209 1.245 1.293 1.347 1.458 1.698
2y_sp500_x3 1.172 0.5155 0.6849 0.7905 0.8707 0.9396 0.9872 1.151 1.340 1.398 1.468 1.559 1.708 2.019
3y_sp500_x3 1.266 0.4272 0.6839 0.7888 0.8774 0.9725 1.0371 1.248 1.461 1.521 1.591 1.739 2.008 2.338
4y_sp500_x3 1.368 0.4269 0.6494 0.8012 0.9076 0.9833 1.0694 1.332 1.604 1.678 1.777 1.962 2.261 2.826
5y_sp500_x3 1.490 0.4680 0.7453 0.8490 0.9322 1.0143 1.1064 1.436 1.769 1.862 1.996 2.224 2.565 3.210
10y_sp500_x3 2.201 0.5401 0.8054 0.9923 1.1118 1.2218 1.3478 2.066 2.888 3.094 3.320 3.608 4.197 4.802
20y_sp500_x3 4.992 0.7387 1.7284 2.1186 2.3553 2.5793 2.7674 4.359 6.458 7.147 7.908 8.680 10.714 14.841
30y_sp500_x3 9.999 3.0704 5.2673 5.9851 6.5215 6.9609 7.3648 9.295 12.111 12.934 13.765 14.886 17.026 21.893

nasdaq100

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100 1.041 0.8432 0.8982 0.9320 0.9572 0.9852 1.002 1.047 1.082 1.093 1.109 1.128 1.162 1.265
2y_nasdaq100 1.082 0.7782 0.8738 0.9519 0.9939 1.0129 1.030 1.088 1.148 1.160 1.174 1.194 1.229 1.345
3y_nasdaq100 1.126 0.7810 0.8799 0.9520 1.0048 1.0422 1.068 1.135 1.198 1.212 1.232 1.273 1.334 1.456
4y_nasdaq100 1.175 0.8535 0.9197 0.9624 1.0152 1.0461 1.072 1.191 1.261 1.280 1.299 1.334 1.407 1.595
5y_nasdaq100 1.224 0.8641 0.9525 0.9988 1.0478 1.0777 1.102 1.233 1.328 1.348 1.378 1.417 1.480 1.712
10y_nasdaq100 1.501 0.9221 1.0661 1.2076 1.2900 1.3292 1.363 1.496 1.624 1.655 1.711 1.773 1.914 2.336
20y_nasdaq100 2.257 1.5260 1.7763 1.8534 1.8995 1.9402 1.977 2.182 2.472 2.555 2.649 2.779 3.006 3.448
30y_nasdaq100 3.291 2.6566 2.7797 2.8610 2.9287 2.9925 3.047 3.262 3.518 3.586 3.668 3.755 3.900 4.120

nasdaq100レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100_x3 1.151 0.6922 0.7492 0.8159 0.8631 0.9329 0.9789 1.131 1.271 1.308 1.362 1.449 1.606 2.220
2y_nasdaq100_x3 1.302 0.5250 0.6541 0.8659 0.9768 1.0213 1.0626 1.260 1.545 1.600 1.659 1.738 1.899 2.385
3y_nasdaq100_x3 1.489 0.4705 0.7276 0.8372 0.9900 1.0987 1.1746 1.447 1.735 1.820 1.908 2.067 2.452 3.222
4y_nasdaq100_x3 1.713 0.6427 0.7948 0.8928 0.9995 1.0922 1.1828 1.667 2.047 2.173 2.300 2.566 2.965 3.968
5y_nasdaq100_x3 1.990 0.7020 0.8581 0.9716 1.0931 1.2138 1.3104 1.839 2.439 2.628 2.823 3.110 3.623 5.058
10y_nasdaq100_x3 3.830 0.7084 1.1459 1.6277 1.9037 2.1307 2.3540 3.407 4.822 5.176 5.596 6.234 7.822 12.346
20y_nasdaq100_x3 13.927 2.7730 3.8355 4.9315 5.6681 6.3718 7.0286 11.066 18.403 20.679 23.026 27.137 33.082 46.433
30y_nasdaq100_x3 41.116 12.0265 15.8778 19.7408 22.3053 24.6542 27.0839 36.890 50.743 55.127 60.674 69.004 80.089 100.351

パターン2:証券を全資産の半分に保つ場合

sp500

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500 1.039 0.7767 0.8726 0.9175 0.9394 0.9636 0.9805 1.043 1.099 1.113 1.130 1.151 1.190 1.283
2y_sp500 1.077 0.6589 0.8393 0.9076 0.9510 0.9843 1.0093 1.083 1.159 1.178 1.205 1.235 1.282 1.380
3y_sp500 1.116 0.5897 0.8451 0.8990 0.9467 1.0001 1.0320 1.124 1.211 1.235 1.263 1.310 1.404 1.496
4y_sp500 1.161 0.6768 0.8417 0.9154 0.9647 0.9982 1.0403 1.163 1.275 1.300 1.335 1.390 1.485 1.653
5y_sp500 1.208 0.7033 0.8703 0.9478 0.9843 1.0226 1.0612 1.215 1.341 1.373 1.413 1.478 1.561 1.763
10y_sp500 1.457 0.8325 0.9335 1.0221 1.0811 1.1431 1.1972 1.452 1.720 1.758 1.794 1.855 1.996 2.166
20y_sp500 2.189 0.9974 1.3749 1.5043 1.5678 1.6269 1.7119 2.139 2.603 2.689 2.762 2.877 3.333 3.918
30y_sp500 3.186 1.9656 2.3336 2.5094 2.5854 2.6443 2.6954 3.129 3.649 3.762 3.887 4.034 4.248 4.673

sp500レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500_x3 1.133 0.5580 0.6554 0.7424 0.7951 0.8519 0.9080 1.111 1.310 1.368 1.440 1.541 1.700 2.032
2y_sp500_x3 1.258 0.3321 0.5521 0.6892 0.8035 0.9027 0.9737 1.211 1.504 1.597 1.713 1.867 2.079 2.616
3y_sp500_x3 1.403 0.2472 0.5280 0.6448 0.7661 0.9066 1.0163 1.357 1.694 1.801 1.931 2.163 2.646 3.276
4y_sp500_x3 1.579 0.2749 0.4923 0.6786 0.8343 0.9427 1.0623 1.477 1.939 2.061 2.231 2.549 3.099 4.264
5y_sp500_x3 1.776 0.2707 0.6078 0.7398 0.8458 0.9675 1.1050 1.636 2.199 2.345 2.576 3.026 3.747 5.123
10y_sp500_x3 3.073 0.2930 0.5618 0.8529 1.0290 1.1862 1.3869 2.650 4.273 4.658 5.204 5.785 7.259 9.111
20y_sp500_x3 9.675 0.4396 1.8110 2.5628 3.0325 3.4099 3.7487 6.731 13.160 15.292 17.581 19.906 25.830 41.197
30y_sp500_x3 23.210 2.7401 8.6831 10.9543 12.3603 13.5194 14.5672 19.952 29.193 32.215 35.485 39.637 48.714 65.538

nasdaq100

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100 1.060 0.7668 0.8446 0.8969 0.9384 0.9804 1.003 1.069 1.122 1.137 1.160 1.191 1.250 1.410
2y_nasdaq100 1.123 0.6758 0.8125 0.9265 0.9883 1.0163 1.044 1.129 1.222 1.242 1.263 1.292 1.347 1.554
3y_nasdaq100 1.191 0.6813 0.8106 0.9245 0.9993 1.0553 1.095 1.203 1.302 1.325 1.354 1.415 1.517 1.717
4y_nasdaq100 1.266 0.7695 0.8712 0.9337 1.0129 1.0610 1.101 1.286 1.397 1.430 1.460 1.511 1.643 1.975
5y_nasdaq100 1.350 0.7973 0.9187 0.9810 1.0624 1.1100 1.150 1.357 1.509 1.545 1.600 1.672 1.788 2.269
10y_nasdaq100 1.806 0.8477 1.0473 1.3015 1.4337 1.5064 1.558 1.787 2.013 2.072 2.166 2.288 2.551 3.366
20y_nasdaq100 3.240 1.7915 2.2650 2.4092 2.4800 2.5530 2.617 3.017 3.656 3.907 4.137 4.476 5.008 6.022
30y_nasdaq100 5.454 4.0222 4.2551 4.4312 4.5772 4.7084 4.833 5.353 5.992 6.168 6.384 6.630 6.987 7.489

nasdaq100レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100_x3 1.228 0.5417 0.6329 0.7337 0.7980 0.8989 0.9642 1.194 1.404 1.459 1.560 1.689 1.911 2.911
2y_nasdaq100_x3 1.464 0.3527 0.5156 0.7889 0.9435 1.0136 1.0880 1.382 1.825 1.920 2.026 2.155 2.408 3.186
3y_nasdaq100_x3 1.780 0.2739 0.5765 0.7327 0.9448 1.1082 1.2296 1.689 2.164 2.297 2.478 2.758 3.416 4.686
4y_nasdaq100_x3 2.162 0.4377 0.6589 0.7726 0.9147 1.0821 1.2211 2.032 2.707 2.941 3.176 3.622 4.474 6.213
5y_nasdaq100_x3 2.625 0.4661 0.7210 0.8631 1.0208 1.2017 1.3482 2.307 3.422 3.683 4.067 4.634 5.695 8.486
10y_nasdaq100_x3 6.414 0.4693 0.9102 1.6903 2.1885 2.5840 2.9451 5.102 8.125 9.012 10.005 11.950 16.229 31.454
20y_nasdaq100_x3 37.045 3.2921 5.4496 7.4397 9.1093 10.5072 11.8788 21.893 46.582 59.136 71.306 88.943 116.855 179.905
30y_nasdaq100_x3 130.655 26.3505 38.4571 49.4374 56.4483 62.3648 68.1360 102.902 164.429 185.290 216.292 258.508 315.509 429.848

過去にn年間積立投資していたら統計的にどうだった?

積立投資を想定することには統計的には意味があまりないと思うのですが、実際に投資すると思ったら、
普通は積立だと思うので実際の利回りの想定をしたいときのデータとしては一括投資同様にこちらも載せておきます。
積立は色々ありますが、日割りでドルコスト平均法の積立した場合を想定しています。

ただし、僕もROKOHOUSE様同様に固まった現金のある方は積立よりも一括投資をおすすめします。理由は次の記事が参考になりますドルコスト平均法という残念な宗教

表記は今買ったETFはn年後どうなってる?データ編と同じです。

sp500

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500 1.040 0.7253 0.8571 0.9094 0.9367 0.9577 0.9784 1.048 1.105 1.119 1.137 1.158 1.193 1.289
2y_sp500 1.075 0.6243 0.7888 0.8851 0.9274 0.9633 0.9932 1.090 1.170 1.193 1.220 1.258 1.313 1.418
3y_sp500 1.117 0.5957 0.7680 0.8895 0.9391 0.9830 1.0206 1.138 1.222 1.244 1.277 1.326 1.421 1.526
4y_sp500 1.164 0.5574 0.8126 0.9093 0.9595 1.0034 1.0379 1.169 1.275 1.314 1.359 1.440 1.569 1.680
5y_sp500 1.214 0.7023 0.8141 0.9124 0.9726 1.0153 1.0590 1.212 1.337 1.380 1.436 1.547 1.681 1.859
10y_sp500 1.487 0.7634 0.9259 1.0092 1.0724 1.1240 1.1797 1.465 1.742 1.801 1.880 1.993 2.254 2.611
20y_sp500 2.393 1.1364 1.2364 1.3345 1.4488 1.5605 1.6810 2.265 2.919 3.029 3.124 3.387 4.518 5.335
30y_sp500 3.799 1.8535 2.0653 2.2376 2.4030 2.7422 2.9321 3.521 4.467 4.626 5.024 5.322 6.693 8.487

sp500レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_sp500_x3 1.114 0.3327 0.5657 0.7050 0.7754 0.8368 0.8959 1.126 1.313 1.364 1.423 1.514 1.639 1.940
2y_sp500_x3 1.255 0.2256 0.4630 0.6343 0.7204 0.8098 0.9105 1.243 1.547 1.639 1.746 1.893 2.163 2.637
3y_sp500_x3 1.404 0.1676 0.4175 0.6038 0.7300 0.8219 0.9178 1.372 1.721 1.840 2.006 2.237 2.775 3.578
4y_sp500_x3 1.573 0.2008 0.4181 0.5849 0.7248 0.8796 1.0090 1.457 1.912 2.062 2.293 2.603 3.426 4.472
5y_sp500_x3 1.806 0.2634 0.4248 0.5854 0.7335 0.8830 1.0355 1.567 2.176 2.408 2.674 3.381 4.463 6.057
10y_sp500_x3 3.358 0.2326 0.3681 0.6094 0.8471 0.9950 1.1758 2.541 3.982 4.721 5.619 7.615 10.516 15.860
20y_sp500_x3 13.371 0.7407 1.0031 1.2022 1.4125 1.7832 2.1148 7.033 17.871 22.971 26.275 30.743 47.295 92.905
30y_sp500_x3 35.913 4.2141 5.5394 6.4011 7.1402 7.8958 8.7055 16.992 50.555 57.823 64.323 74.292 110.167 232.610

nasdaq100

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100 1.059 0.6954 0.8128 0.8908 0.9347 0.9719 0.9922 1.072 1.133 1.150 1.174 1.207 1.247 1.382
2y_nasdaq100 1.122 0.6301 0.7396 0.8674 0.9530 0.9993 1.0362 1.135 1.231 1.253 1.278 1.315 1.387 1.563
3y_nasdaq100 1.194 0.5857 0.7065 0.8808 1.0017 1.0571 1.0914 1.205 1.332 1.358 1.381 1.421 1.530 1.852
4y_nasdaq100 1.274 0.6106 0.7929 0.9235 1.0288 1.0837 1.1320 1.271 1.419 1.453 1.484 1.548 1.715 2.159
5y_nasdaq100 1.359 0.6324 0.8440 0.9668 1.0402 1.1059 1.1569 1.347 1.527 1.567 1.614 1.703 1.874 2.497
10y_nasdaq100 1.872 0.7450 1.0700 1.1701 1.2455 1.2917 1.3898 1.796 2.136 2.224 2.337 2.531 3.053 4.567
20y_nasdaq100 3.411 1.4866 1.8387 1.9645 2.0738 2.2455 2.3411 2.927 3.939 4.297 4.697 5.423 6.919 9.722
30y_nasdaq100 5.582 3.1270 3.8158 4.0435 4.2030 4.3809 4.5577 5.393 6.472 6.702 6.878 7.321 7.911 9.442

nasdaq100レバレッジETF

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
1y_nasdaq100_x3 1.210 0.2967 0.5154 0.6728 0.7667 0.8645 0.9336 1.195 1.424 1.497 1.590 1.736 1.917 2.852
2y_nasdaq100_x3 1.458 0.2226 0.4041 0.6174 0.8238 0.9333 1.0457 1.390 1.806 1.909 2.024 2.190 2.497 3.758
3y_nasdaq100_x3 1.753 0.1800 0.3018 0.6077 0.8607 1.0463 1.2034 1.616 2.282 2.442 2.581 2.812 3.210 4.291
4y_nasdaq100_x3 2.173 0.1802 0.3209 0.7211 0.9938 1.1481 1.2862 1.893 2.732 2.926 3.203 3.746 4.635 7.064
5y_nasdaq100_x3 2.648 0.1621 0.3334 0.7410 0.9668 1.1640 1.3486 2.226 3.366 3.566 4.014 4.755 6.125 9.574
10y_nasdaq100_x3 8.060 0.2092 0.5356 0.7270 0.8691 1.0395 1.3014 4.452 9.034 10.209 12.498 15.621 25.118 63.894
20y_nasdaq100_x3 48.390 0.3835 0.7682 1.0097 1.2077 2.1612 2.5868 4.841 61.868 79.907 102.260 138.238 217.258 479.832
30y_nasdaq100_x3 29.975 2.4303 3.4479 3.9492 4.3912 5.0049 5.7404 13.416 42.740 49.774 55.929 71.302 98.558 214.172

リスク小さくなるからと思いがちですが、1%分位点以外の利回りは改善が見られません。
当たり前ですが、最後方の投資は結局買ってすぐ売る想定になってしまい、
そもそも投資期間が十分に保てていないので利益も損益も出ていないが原因ですね。
投資は基本長い方が有利なので、投資期間にばらつきがでるドルコスト平均法は弱くなるわけです。
ただし、実際問題一生分の投資資金を今この瞬間に投資することは不可能なので、
通常は積立投資せざるを得ないのです。

なので、この結果からは証券の性質というよりもより実践的な利回りの想定ができます。
例えば、NISAや積立NISAを行った場合の想定収益です。
NISAはあと3年間だけ使える制度なので、3年間の利回りを見ると収益を想定できます。
積立NISAなら20年間の利回りで想定できます。ただし、レバレッジETFは使うことができません。
他にもレバレッジETFは使えませんが積立NISAの20年の投資期間の利回りなどが計算できるでしょう。

残り3年のNISAで積立したとき

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
3y_sp500 1.110 0.5393 0.7751 0.8863 0.9355 0.9792 1.0125 1.131 1.216 1.236 1.268 1.319 1.413 1.516
3y_sp500_x3 1.370 0.1837 0.4057 0.6030 0.7250 0.8154 0.9170 1.348 1.697 1.808 1.947 2.156 2.606 3.360
3y_nasdaq100 1.180 0.5854 0.7130 0.8685 0.9887 1.0466 1.0858 1.192 1.316 1.341 1.363 1.404 1.487 1.768
3y_nasdaq100_x3 1.719 0.1853 0.3150 0.6382 0.8998 1.0572 1.2116 1.578 2.210 2.367 2.492 2.724 3.077 4.320

やっぱり積立ちゃうと利益は狙いにくくなりますね。その割にレバレッジETFは1割程度に減る確率はあるのでまだ怖いです。

積立NISAで20年積立したとき

期待値 1% 5% 10% 15% 20% 25% 50% 75% 80% 85% 90% 95% 99%
20y_sp500 2.256 1.095 1.201 1.284 1.364 1.471 1.586 2.157 2.798 2.912 2.997 3.179 3.951 4.969
20y_nasdaq100 3.170 1.369 1.680 1.803 1.910 2.111 2.206 2.774 3.717 3.924 4.270 4.936 6.256 9.064

ここまで底堅いと、政府が20年の積立NISAを推奨したい気持ちがわかりますね。

ただ、利回りを考えると積立よりも一括投資すべきでしょう。

仮に一括投資にリスクを感じるのならば、それは資産配分に問題があるということだと思います。


  1. SP500はアメリカの株式の代表的な株価指数です。最近はこれを買っておけって意見がほとんどですね。 

  2. あえて”先物”と書きましたが、SPXLは先物の3倍の値動きを目指すものなので先物を指標に使いました。ただ、先物も現物もめちゃくちゃ値動きが異なるということはないので先物でも現物でも大した差はないです。現物は例示の機関で1.74倍になってました。 

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