2
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

AWS aurora severless 構築からpythonのpandas.DataFrameを取得するまで

Posted at

AWSのAurora Severlessを使いAPIを組もうかと思ったのですが、素人過ぎてデータのやり取りすらままならんかったので、その工程を残しました。
執筆時点 2021/04/17

Aurora severless 構築

  1. AmazonRDSのコンソールを開きます
  2. 「データベースを作成」を開始
    1. データベース作成方法: 標準作成
    2. エンジンのオプション: Amazon Aurora
    3. エディション: MySQL との互換性を持つ Amazon Aurora
    4. キャパシティータイプ:サーバーレス
    5. バージョン:Aurora(MySQL)-5.6.10a
    6. DB クラスター識別子: お好みのDB名(ここではtest-db1)
    7. マスターユーザー名: admin (本番はここもadmin以外にすべきか?)
    8. マスターパスワード: お好きなパスワード
    9. キャパシティの設定: 最小Aurora キャパシティユニット 1, 最大Aurora キャパシティユニット 1
      1. スケーリングの追加設定:「数分間アイドル状態のままの場合コンピューティング性能を一時停止する」にチェック、30分のアイドルで1時停止(開発用につくるため開発時間外の費用を抑えるため)
    10. VPC: デフォルトVPC
    11. サブネットグループ: デフォルトvpc-〇〇
    12. 既存のVPCセキュリティグループ: default
    13. 追加の接続設定:Data APIにチェック
  3. データベースを作成を押す

ここでDataAPIにチェックを入れたのは、Aurora Severlessとの交信にはこのDataAPIが必要になるためです。結構大切なオプションなのに、デフォルトでチェックが入っていないので注意。

Aurora severlessのリソースARNをメモする

  1. AmazonRDSのコンソールを開きます
  2. データベースを開く
  3. 作成したDBをダブルクリック

RDS · AWS Console - Google Chrome 2021-04-17 20.52.png

シークレットの作成

DBにアクセスする際、このシークレットを使ってユーザやパスワードの代わりにするらしい。

  1. Secrets Managerを開く
  2. 「新しいシークレットを保存する」を選択
  3. auroraのために設定した「ユーザ名」「パスワード」を記入
  4. DBインスタンスに先程作成したauroraを選択
  5. 次へ
  6. シークレットの名前や説明を適当につける。今回は名前を「test-db1-admin-secret」とした
  7. 次へ
  8. 自動ローテーションは無効のまま、次へ
  9. シークレットを作成する

Secrets Manager - Google Chrome 2021-04-17 20.56.1.png

シークレットができたら、出来上がったシークレットを開き、シークレットのARNをメモする
Secrets Manager - Google Chrome 2021-04-17 21.04.4.png

データベースに接続してクエリディタを開く

データベースを操作するためのエディタを開きます

  1. AmazonRDSに戻る
  2. 左側「データベース」タブを選択
  3. 作成したauroraDBを選択
  4. 右上「アクション」→「クエリ」を選択
    RDS · AWS Console - Google Chrome 2021-04-17 21.13.png
  5. 以下を確認/入力
    1. データベースインスタンスが作成したものになっていること
    2. データベースユーザ名に「Secrets Manager ARNと接続する」を選択
    3. 前項「シークレットを作成」で作ったシークレットARNを写す
  6. 「データベースに接続」します

RDS · AWS Console - Google Chrome 2021-04-17 21.14.png

データベースにテーブルやデータを追加

作ったままのauroraには何もデータが入っていないので、テスト用のDBとテーブルを作成し、データも追加します。
image.png

  1. とりあえず、デフォルトでエディタに表記されているクエリselect * from information_schema.tables;を実行してみる
    1. この時点ではDBが休止状態に入っている可能性があり、エラーが返ってくるかもしれません。数分経ってからもう一度実行してみましょう。
  2. 実行できたら、DBを追加するためにcreate database mydb;を実行。mydbはDB名なので好みで変更可
    1. show databases;を実行して、dbが作成できていることを確認
  3. データテーブルを追加しますcreate table mydb.sample_data (id int, name varchar(20), dt datetime);を実行。
    1. show tables from mydbで作成できたことを確認
  4. insert into mydb.sample_data (id, name, dt) values (100, 'inten', now());を実行。適当なデータを挿入する。
    1. 自分で複数挿入すると面白いので推奨です。select * from mydb.sample_data;で入力値を確認できます。

僕は最終的に次のようなテーブルを作成しました。
image.png

AWS CLI用にIAMユーザを作成

いよいよpythonを使った接続です。

しかし、このためにはAWS CLI用のユーザの作成を先に済ます必要があります。
AWS CLIは今までコンソールで行っていたことを、ローカルのPCなどの他の環境でも行うためのツールです。
pythonでAWSのサービスに接続する際も間接的にAWS CLIを使ってAWSのサービスとやり取りを行っているようです。
awsコンソールにIAMが必要なように、AWS CLIにもIAMが必要です。

  1. awsコンソールでIAMを開きます
  2. ユーザを追加を選択
    image.png
  3. 「プログラムによるアクセス」にチェックを入れ、ユーザ名を記入する
    IAM Management Console - Google Chrome 2021-04-17 .png
  4. 権限を付与する
    1. 権限はそれぞれ方針があると思います。「AdministratorAccess」あたりを付けるのが楽ですが、注意は必要です。
  5. 確認する
  6. シークレットアクセスキーを保存する
    1. ここで得られるシークレットアクセスキーはこの機会を逃すと二度と取得できません。念の為csvもダウンロードしておきましょう。
      IAM Management Console - Google Chrome 2021-04-17 .png

AWS CLIのインストールと設定

  1. pip install awscli
  2. aws configureを実行。以下のように入力
AWS Access Key ID [None]: [作成したIAMのアクセスキー]
AWS Secret Access Key [None]: [作成したIAMのシークレットアクセスキー]
Default region name [None]: ap-northeast-1
Default output format [None]: json

これでpythonがAWS CLIを使ってauroraと接続するための準備が整いました。

pydataapiを使ってpythonで接続

ここからはpydataapiを使って、ローカル環境からauroraにアクセスしてみましょう。

  1. pip install pydataapi
  2. 次のコードをコピー/編集して、実行する
from pydataapi import DataAPI, Result

database = 'mydb'
resource_arn = 'aurora severlessのリソースARN'
secret_arn = 'aurora severlessのユーザ情報のシークレットARN'
data_api = DataAPI(resource_arn=resource_arn, secret_arn=secret_arn, database=database)
result: Result = data_api.execute('select * from sample_data')
print(result.all())

image.png

きちんと、auroraDBに格納した値が見れたと思います。

data_api_execute.executeの引数のクエリを書き換えればselect以外の命令も実行できます。

pydataapiにはSQLAlchmemyと接続する方法も用意されていますからORMが使いたい方もこれでOK!

ここから先は通常のRDB同様に操作可能です。

また、単にpandas.DataFrameをRDBから読み込みたいだけの場合

from sqlalchemy.engine import create_engine
engine = create_engine(
    'mysql+pydataapi://',
    connect_args={
        'resource_arn': resource_arn,
        'secret_arn': secret_arn,
        'database': database}
)
pd.read_sql("select * from sample_data", engine, parse_dates=['dt'])

image.png

のように、read_sql関数にdataapiとsqlalchemyで作られたコネクションengineを渡すことで簡単にRDBからDataFrameを取得できます。

以上。

2
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?