TL;DR
背景
Tableau Desktop Associate Certificated の勉強を進めていくうちに、Tableauには6種類のフィルタがあることがわかりました。
しかし、これらのフィルタがどのような目的をもって利用されるかわからなかったので、自分なりに簡易的にまとめてみました。
6つのフィルタについて
Tableauには以下の6つのフィルタが存在します。
- データ抽出フィルタ
- データソースフィルタ
- コンテキストフィルタ
- ディメンションフィルタ
- メジャーフィルタ
- 表計算フィルタ
1. データ抽出フィルタについて
優先度が一番高いこのフィルタは、主にデータソース(csvファイルやデータベースのデータ)をTableauに取り込んだ後に処理を行うフィルタになります。
データ抽出フィルタでかけたデータは、その後のグラフ作成時のフィールド全体に影響するため、シートにデータを読み込む前にフィルタをしておくことでパフォーマンスを向上させることができます。
またここで前処理したデータは、Tableau Serverに抽出データ(.hyper形式)として保存することもできます。
2. データソースフィルタ
データ抽出フィルタとの違いは、フィルタをかけてしまう前の実験用途として利用ができるということです。なので、Tableau上で利用するデータには影響がありません。
役割としてはデータ抽出フィルタ前の試行錯誤的な意味合いがあるわけです。
3. コンテキストフィルタ
(公式ヘルプより引用: コンテキスト フィルターでビューのパフォーマンスを改善する)
コンテキストフィルタとは、グラフを作成する際に、利用するデータを該当するフィルタに通るものだけに制限するためのフィルタになります。
主にワークシート上で利用するデータのサイズを小さくするために利用されます。
4. 5. ディメンション & メジャー フィルタ
(公式ヘルプより引用: ビューからのデータのフィルター)
これはTableau上におけるフィールドそれぞれに対するフィルタになります。このフィルタを操作する際にはフィルターシェルフへフィールドをドラッグすることで適用できます。
6. 表計算フィルタ
作成したグラフに対して、インタラクティブにフィルタかけることができます。
値の表示・非表示、グラフ範囲の制限などに用いられます。
まとめ
データ抽出フィルタ
データをグラフで可視化する前にデータ量を削減するためのフィルタ
データソースフィルタ
データ抽出フィルタの前に安全に試行錯誤をするためのフィルタ
コンテキストフィルタ
利用することが予め決まっている場合に、利用するデータを該当するフィルタに通るものだけに制限するためのフィルタ
ディメンションフィルタ
ディメンションフィールドに対してかけることができるフィルタ
メジャーフィルタ
メジャーフィールドに対してかけることができるフィルタ
表計算フィルタ
作成したグラフに対して値やグラフを調整するためにかけることができるフィルタ