IT未経験者のインフラエンジニア転職活動
概要
本記事は、以下の方をターゲットにしています。少しでも、私の実体験が参考になればと思い、投稿しました。
・IT分野に興味がある方。その中でも、エンジニアという職業に興味を持ち、転職を考えている方。
・プログラミングスクールに興味を持っている方。
・IT未経験からエンジニアへ転職のリアルについて知りたい方。
経歴
私の経歴は以下の通りです。
4年制公立大卒(文学部英文学科)→ 2年9ヶ月アルバイト→ 2年10ヶ月正社員(商社営業)
→ インフラエンジニア職内定(活動期間約7ヶ月半)
取得済み資格
ITパスポート
MOS Excel 2016
TOEIC (Reading&Listening) 730
インフラエンジニアに転職するまでの時系列
###2020年12月中旬
次の転職先を決めずに前職を退職。
漠然とIT分野に進みたいと考える。
高い将来性・高収入が狙えるという不純な思考でプログラミングスクールに興味を持つ。
###2021年1月
プログラミングスクールを比較検討・各スクールのカウンセリングの結果、DMMWEBCAMPを選択。
(なぜDMMWEBCAMPにしたのか、それは後述します。)
###2021年2月
DMMWEBCAMPに3月生として4ヶ月間入校することになりました。
受講前は、前職で使用していたExcelを資格としてアピール出来るようにMOSを取得。
TOEICも学生時代に受験した記録の有効期限が切れたため、再受験。
また、プログラミングを学ぶ以前にITの基礎知識を抑えたいと考えていたため、ITパスポートの学習をしました。
###2021年3月(勉強時間 約200h)
DMMWEBCAMP受講。HTML/CSS基礎・Ruby基礎Ruby on Railsにて機能の実装。
正直、1ヶ月目が個人的には一番キツかったです。※キツかった理由も後述します。
###2021年4月(勉強時間 約200h)
1ヶ月目提出課題から発展した応用課題を実施(課題6まで実施後は復習していました)その後、チーム開発にてECサイト(Amazonのような商品の購入サイト)作成。開発チームメンバーには比較的恵まれました。
###2021年5月(勉強時間 約200h)
PF(ポートフォリオ、オリジナルWebアプリケーション)作成。現役エンジニアの方への質問解禁。とても刺激を受けました。
###2021年6月(勉強時間 約180h)
選択した専門技術コース(クラウド教養)にて学習と課題提出をしました。
このあたりから、エンジニアの職種がどんなものがあるのか調査して、インフラエンジニアに絞って転職活動しようと決心しました。
スクールとは別で、SNS経由である企業様がクラウドを活用したサービスを開発するプロジェクトに参加しました。下旬から、転職活動に使用する最終完成版の履歴書・職務経歴書・スキルシートをCA(転職活動をサポート頂くキャリアアシスタント、以下CAのみ記述します)に提出→カウンセリングで伝えた条件(職種や地域)を満たした企業様へ書類を応募頂きました。
###2021年7月
インフラエンジニア志望として転職活動をしました。ほとんどがオンライン面接でした。
(なぜフロント・バックエンドのエンジニアでなく、インフラエンジニアを目指したのかについても後述します)
###2021年8月上旬
転職活動の結果は以下の通りです。
自分が把握していた応募企業6社
(DMM経由4社、スクールサポート外の転職活動によるWantedly[転職サイト]からのプレミアムオファー1社、SNS経由の紹介求人応募1社)
※DMM経由は応募する条件(地域や職種・待遇)を伝えてCAに応募頂いていたため、実際に何社応募したのか応募数が分からない状態です。書類選考通過した会社様のみSlack(コミュニケーションツールアプリ)で通知されます。
書類選考通過5社(Wantedly[転職サイト]からのプレミアムオファー1社は書類審査落ち)
DMM経由1社 一次面接試験不合格
SNS経由の紹介求人応募 一次面接試験前辞退
DMM経由3社内定。熟考の末、1社内定承諾。
(応募した企業様は、全て雇用形態は正社員です。)
以下は時系列ごとにポイントとなる部分にフォーカスして具体的に説明したいと思います。
DMM WEBCAMPにした理由
高い転職成功率+低い離職率
他のプログラミングスクールと比較した際に、どこも高い転職成功率を提示されていました。DMMは、離職率の低さもPRされていて、エンジニアとして安心してキャリアをスタートできるのではないかと思いました。入校後のキャリアサポートでは、企業様が未経験エンジニアに求めているものに関する説明や、今後のエンジニアとして数年先のキャリアを担当CAとカウンセリングするなどありました。振り返ると、各サポートは未経験エンジニアとして必要なマインド形成して、エンジニアとしてのキャリアを具体的にイメージする取り組みが短期〜長期にわたりカバーされていたと思います。
また、DMMの紹介求人枠で転職実現の可能性が高まることも一つの魅力でした。
チーム開発
チーム開発とは、一つのWebアプリケーションを複数人で開発して完成させることです。
コロナ禍の影響もあり、最初から最後までオンラインでチームメンバーと開発しました。
エンジニアはチームで仕事をするため、出来るだけそれに近い環境で学習したいと考えていました。
DMMのカリキュラムにはチーム開発があったため、非常に魅力的でした。
第四次産業革命スキル習得講座認定コース対象
DMMWEBCAMPCOMMIT専門技術コースが経済産業省の第四次産業革命スキル習得講座に認定され、厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度の対象講座に認定されています。条件を満たすことで支払った教育訓練経費の最大70%が教育訓練給付金として支給されます。
(支給限度額:560,000円)
実際に4ヶ月の受講後、修了証が郵送で送られた後にハローワークで申請しました。
1W以内に入金が確認出来ました。(受講料金の50%、就職後に残り20%が手続き可能)
詳細は、以下のURLよりご確認ください。(DMM入校前カウンセリングでも不明点を相談できます。)
https://web-camp.io/commit/
一番キツかったDMM WEBCAMP 1ヶ月目
受講開始月の1ヶ月前にはカリキュラムが配布され事前に学習出来ます。
(DMM運営側からも事前学習を推奨されます)
私自身、入校前は先ほど記載した資格勉強とProgate(プログラミング初学者学習サイト)でHTML+CSSを学習した程度で事前学習は全くしませんでした。そのため、1ヶ月目の最終課題にかなり苦戦しました。何度もメンターさん(カリキュラムや課題についてリアルタイムで質問出来る人)に質問しました。事前学習の有無で、同期の間でも練度に違いが出るため、これから受講される方は私のようにならないことを祈ります。
他の受講生だと、チーム開発やPF期間がキツかったという声も必ずあると思います。
あくまで経験談として、参考程度に留めて頂きますようよろしくお願いします。
####4ヶ月のスクール期間振り返り
4ヶ月のスクール期間を振り返ると、プログラミングのスキルは私よりも優秀な方は多くいらっしゃったと思います。そういった方々は、実際Twitterで拝見している方もいるのですが、私よりも早く内定を頂いている印象です。私自身、インフラエンジニアとして負けずに成長と実績を積み上げることで今後活躍したいと思います。また、スクール生には学習中にリタイアする方もいました。
(私自身、仲良くしていた同期の方が辞退してしまいました。。。)
DMMWEBCAMPでは「自走力」という自ら進んで学習して成長する力が重要であると説明頂きました。私もそれに関しては非常に共感しています。「自走力」をベースに、スクールで学んだこと+αで転職成功に向けて自分自身で考えて取り組んできました。スクールのカリキュラム修了だけでなく、その後も自身の目的に応じたスキルアップが必要不可欠です。現在、プログラミングスクールに興味を持っている方は、私の経験談が何かしらの助けとなれば幸いです。
インフラエンジニアを目指した理由
ITエンジニアとはいっても、多種多様な種類があります。
「エンジニア 種類」で検索すればいろんなエンジニアの職種が出てきます。
一例として、下記のURLからエンジニアの種類の多さをまずは学んで頂けると幸いです。
以下がインフラエンジニアを目指した理由になります。
####高い需要と将来性
私が転職活動を始める際は、コロナ禍による景気の落ち込みに伴いエンジニアの開発案件が減少しているという情報がありました。企業は未経験エンジニアの採用に慎重となり、フロント・バックエンドエンジニアとしての就職がコロナ前よりも厳しい状況であったことは間違いない思います。(ある情報では、フリーランスの方が開発案件減少に伴い会社に戻るケースもあったそうです。)一方で、プログラミングを学びたいという方は多く、プログラミングスクールは繁盛して「スクール卒未経験エンジニア志望」が以前よりもIT市場に増えていると感じています。こうした現状に対し、プログラミングは好きだが本当にこのままプログラマー目指して大丈夫であるのか不安になりました。そんな時、CAの方から不況下にも需要があるインフラエンジニアについて教えて頂きました。経済状況に関わらず、ITインフラは電気やガスのように必要不可欠なため影響を受けにくい一面があり、人材も不足しています。クラウド分野に対する将来性も高く、そこからセキュリティエンジニアなど別のエンジニア職種に展開も可能だと思いました。総合的に考えた結果、インフラエンジニアを目指すことにしました。
※コロナ禍の影響で、各企業様のフロント・バックエンドエンジニア採用意欲は高いとは言い難いですが、きちんとスクールのカリキュラム+αで自己学習して実力が付いていた方は、経済状況に関係なく転職出来ている印象です。私は正直自信がなかったです。
####Iaacによるインフラ需要
インフラエンジニアとして、プログラミングは今後必要なスキルであると考えています。IaaC(Infrastructure as a Code)という言葉があるように、近年はコーディングでインフラ環境を管理することは珍しくないです。私自身、ある企業様とAWS(Amazonが管轄するクラウドサービス)にあるLambda関数をJavascriptというプログラミング言語によるコーディングしてDB(データベース、情報の保管場所)からデータを引っ張る取り組みをしました。この時、スクールで学んだプログラミングの考え方が役に立ったので、点と点が繋がった感じがして嬉しかったです。IaaCに対応出来るインフラエンジニアとして、今後成長したいと思います。
転職活動 対策
####6/22~8/6 活動記録
-6/20週
履歴書・職務経歴書・スキルシートの最終版提出
DMM紹介の書類選考通過1社のエントリーシート提出(課題含み)
※転職活動方法は2パターンCAより説明頂き、私はCAに希望する企業様の条件(勤務地・待遇等)を伝えてマッチした企業様に書類を応募頂くようにしました。書類選考が通過した企業様のみCAから連絡頂き、面接を行います。
-6/27週
面接対策(キャリアサポートにある過去の質問集には答えられるようにする、約100問程)
DMM紹介1社1次オンライン面接実施
-7/4週
キャリアサポート外Wantedlyからのプレミアムオファー1社 カジュアル面談(その後、書類選考で通過せず)
面接対策(この週内で対策は完了、あとはアウトプット出来るように反復練習)
-7/11週
DMM紹介2社1次面接(うち1社直接訪問して面接)
上記のうちオンライン面接したDMM紹介1社1次不合格
(インフラ志望であったが、なぜかPFの作り込みの甘さ数カ所指摘、また資格試験の受験する日にちを明確に答えず学習しているという発言が本気度を感じなかったなど)このように、CA経由で面接のFBを頂けます。
-7/18週
DMM紹介2社1次面接と最終面接(いずれもオンライン)
-7/25週
DMM紹介2社2次面接+適性試験と最終面接(うち1社直接訪問して面接)
-8/1週
DMM紹介1社最終面接
-8/6
内定3社頂きました。 1社内定承諾にて転職活動終了
基本、転職活動でアピールしたのは前職の実績(営業としての具体的な実績を金額で提示)とSNSがきっかけで参加したある企業様によるプロジェクトの活動内容(クラウドのインフラ環境構築)になります。スクール学習内容は転職活動する上での前提条件として考え、それよりも長い期間費やしてきた前職経験や今取り組んでいるインフラ関連の内容を中心にアピールしました。
####質問対策
DMM紹介求人だと、書類選考通過後に求人詳細がメールアドレスの方に送られます。その内容に、過去の傾向から面接のポイントを共有させて頂くことが出来ます。これは非常に助かりました。これまでDMM先輩方が積み重ねた就職活動実績の賜物であると思います。
####キャリアサポート
DMMのキャリアサポートは、比較的非常に満足しています。無事転職が出来たこともそうですが、CAのレスポンスやアクションが早く非常に心強かったです。また、内定を頂けるタイミングをなるべく面接を受けた企業様が全て被るようにスケジューリングすることを意識していたため、CAの方もその意向を汲んで頂き、最終的には内定先を選定する余裕が出来ました。とてもありがたい状況でした。
####内定オファー面談・面接FB
オファー面談
・具体的な業務内容
・チームメンバーについて
・年収
・その他福利厚生等雇用条件の確認
面接FB
・志望理由では、評価の高いAWSインフラ事例を作りたいというお話をしました。そこからインフラをやりたい熱意が伝わったそうです。
・インフラに対する理解があり、またフロント・バックエンドエンジニアでなくインフラに目をつけてくれて嬉しかったとお褒めの言葉を頂きました。
・経歴では、英語を身につけていることから、コツコツ努力できる人材だと判断した。英語文献など調査して、スキルアップして欲しい。
最後に
長文にも関わらず、読んで頂きありがとうございました。
内定面談の際に、未経験であるため不安が大きいことも正直に担当上司に伝えました。
ですが、ある程度IT経験ある人だと、自分のやりたい業務が出来ずに結局モチベーションが下がってしまうことがあるそうです。未経験であればそういった懸念点はないため、まずは日々の業務に取り組んで欲しいとお話頂きました。IT未経験者だからこそ期待できる雇用側メリットの一つのように思いました。
基本はリモートワークでの就業になりますが、まずはLPICやCCNA、基本情報の資格勉強をしながら入社に備えたいと思います。
もっとこうした内容が知りたいなどあれば、ぜひご連絡ください。
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