#はじめに
どうもこんにちは、VMware愛好家のいけふちです。
ある時、VMDKファイルを移行先に持って行く機会があり、Cross vCenter vMotion(以下、XVMとする)を用いて移しました。そこでふと、その他の方法だとどのくらい時間がかかるのか気になり、検証を行ってみました。
#検証方法
・約40GBの仮想ゲストを以下の3つの方法で次期側に持って行く。それぞれの作業中は回線に余計な負荷がかからないよう配慮する。
※1)さすがに社内検証環境と作業端末間の回線を負荷ゼロにはしていません。
※2)次期側にVMDKファイルのみを移せばよいが、その他のファイルを含んでいても可とする。
1.VMDKファイルをローカル端末にダウンロードして、次期側のデータストアにアップロードする。
2.仮想ゲストをOVFテンプレートでエクスポートし、次期側でインポートする。
3.XVMで次期側にマイグレーションする。
では実施した結果です。
#1.データストアからダイレクトに移行の場合
ZIP形式でダウンロードするようですね。圧縮率はあまり期待できなさそう...
結果
ダウンロードは50分、アップロードは2時間20分の計3時間10分でした。
#2.OVFテンプレート化→デプロイの場合
OVFはVMware独自の圧縮形式のため、サイズがかなり小さくなっています。
(40GBの仮想ゲストが5.3GB)
エクスポートが16分
インポートも16分でした。
結果
計32分でした。ダイレクト方式と比べると約6分の1の時間で済みそうです。
#3.Cross vCenter vMotionの場合
結果
なんと驚異の約10分でした。これが最速のようですね。
#おわりに
弊社検証環境ではXVMが最速という結果となりました。
ただし現地ではライセンスの都合でXVMが使えない場合もあると思いますので、その際はOVFテンプレート方式を使うとよいと思います。
本記事が、移行案件等で参考になれば幸いです。
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ITdo!/技術情報/いけふち