JavaScriptに集合演算がない…だと…？！

はじめに

JavaScriptやTypeScriptで集合演算をしようと思って調べてみると、ES6以降Setは導入されているものの、これらの演算はbuilt-inで実装されていないようでした。
これっていうイディオムないんかと調べてみても、for文でどうのこうのとか、lodashを使いましょうとか、とてもじゃないですが納得できない…。
自分の中で、まぁこれなら許せるかという書き方について備忘しておきます。

Union(和集合)

const x = new Set([1, 2, 3]);
const y = new Set([2, 3, 4]);
const union = new Set([...x, ...y]); //1, 2, 3, 4

配列としてひっつけて、Setにいれなおしてるだけです。

Intersection(積集合)

const x = new Set([1, 2, 3]);
const y = new Set([2, 3, 4]);
const intersection = new Set([...x].filter(e => (y.has(e)))); //2, 3

配列に倒してfilterして、Setにいれなおす。

Difference(差集合)

const x = new Set([1, 2, 3]);
const y = new Set([2, 3, 4]);
const difference = new Set([...x].filter(e => (!y.has(e)))); //1

積集合とほぼ同じです。filterの条件が積のときと逆です。

Product(直積集合)

const x = new Set([1, 2, 3]);
const y = new Set([2, 3, 4]);
const product = new Set(
    [...x]
        .map(e0 => (y.map(e1 => ([e0, e1]))))
        .reduce((acc, e) => ([...acc, ...e]), []));

mapで組み合わせを作って、reduceでフラット化しています。

おまけ

上記でも使っていますが、ArrayとSetの相互変換です。

const a = new Set([1, 2, 3]) // array to set
const b = [...a] //set to array

さいごに

タプルもないんか…。