はじめに
今回は、JP1業務の中で作業が難しいと感じたJP1/AJS3の仕様と設定方法をまとめていきます。
カレンダー作成・設定
1つ目はJP1業務でよく使用しているカレンダーの設定についてです。
暦に日曜日や祝祭日などの休日があるように,JP1/AJS3の運用日・休業日を定義して運用上のカレンダーを作成することができます。また,業務形態や処理の実行時間などに応じて月初めの日付(月の開始日)を設定したり,1日のスケジュールを計算する基準となる時刻を設定したりできます。
1.カレンダーを作成する際は、viewウィンドウから機能メニューでカレンダー定義を選択します。
※この時、viewウィンドウに機能メニューが表示されていない場合は以下の手順で表示をさせることが可能です。
①【オプション】タブから環境設定を選択
②【起動】タブを選択
③【機能メニューの設定】を選択
④自分の表示させたい項目を選んで、OKボタンを押して設定
⑤設定が完了したら1度JP1/AJS3を閉じて再度起動させる(再起動させないと変更した設定は有効になりません)
2.階層表示:から自分の作成したジョブグループを選択し、編集or右クリックから【カレンダー】選択します。
その際表示されているカレンダーは月間カレンダーで、作業月のものが表示されている状態となります。
年間カレンダーを表示したい場合は表示タブから【年間カレンダー編集】を選択します。
年間カレンダーで編集を行うと、まとめて編集をすることができるため作業効率が上がります。
あとは依頼に合わせてカレンダーの設定を行い保存をして完了です。(Ctrl+Sで保存可能)
短い間隔で起動するジョブネットの設定(10分以下の間隔)
2つ目は短時間間隔起動についてです。
1日のうちにジョブネットを5分間隔・10分間隔などの短い間隔で複数回起動させたい場合は下記の通り設定をすることで起動させることができます。
①ルートジョブネットを作成
②ルートジョブネットを選択し右クリックでスケジュールルールを選択
③下の画像のように、起動条件部分を【設定されていれば使用する】に設定し、回数を無制限、時間を希望の時間に設定する。
※翌日以降も動かしたければ処理サイクル部分の設定を行う
④ルートジョブネットのプロパティが表示されている状態で、編集タブから【起動条件の設定】を選択
⑤ルートジョブネットのツリーの中に"CONDITION(AND)"が作成されるため、その中に実行制御イベントを作成する
(この時に間隔時間の設定ができます)
この設定が終わったらルートジョブネット内に実行したいジョブを追加すれば完了です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回はカレンダー設定と短時間間隔実行についてまとめました。
間隔実行については今回紹介した設定方法のほかにも、スケジュールルールを何個も設定したり、(少し手間ではありますが)開始時刻に合わせてジョブネットを作成したりする方法もあります。
それぞれ設定をするにあたってメリット・デメリットがあり、依頼にあわせて設定方法を変えながら対応を行うことが大切ですので、JP1作業を行う際はこの記事を参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考
JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3導入ガイド / https://itpfdoc.hitachi.co.jp/manuals/3020/30203s0233/AJSF0001.HTM