はじめに
仕事でJP1を使用した作業を任されることが増えたため、簡単にJP1についてまとめてみました。
JP1ってなに?
JP1は、1994年に発売された日立製作所が開発した、企業のITシステムの稼働監視、業務自動化、IT資産管理、およびインフラ管理などを統合的に行うITシステム運用管理ソフトウェアです。
サーバーやネットワーク機器を複数台利用しているとそれぞれ運用・メンテナンスをするためには、各機器の状況確認やログの参照を行わなければなりません。
しかし、JP1を使用すれば1台のモニターで全ての機器を管理することができるようになります。
JP1の機能
JP1は、システムの全体を動かす「オートメーション」、システムを止めない「モニタリング」、IT資産管理とセキュリティリスクに対応する「コンプライアンス」の3つの分野でサービスを提供していて、それぞれの機能ごとに組み合わせて利用し効率的な運用を実現することが可能です。
JP1/Automatic Job Management System(AJS)について
JP1/Automatic Job Management System(AJS)はJP1の製品の中でもっとも有名なサービスの1つであり、同業他社製品(Zabbix、Hinemos等)が数多くおりますが、その中でも国内シェア率約26%とトップクラスのシェア率となっているジョブスケジューラーでもあります。AJSはジョブを視覚的に確認することが可能で、カレンダーを確認しながら実行の登録を行うことが可能です。
AJSの特徴は様々な業務を自動化することができる点です。日次・週次・月次などをカレンダー上で登録することや複数の拠点のサーバーを接続し業務フローを自動化 することが可能となります。また、ユーザーの環境によって様々なシステムとの連携が可能であることも特徴です。
たとえ複雑なジョブから構成されているジョブネットであっても、当日実行分のジョブのみジョブネットモニタ画面で表示させることが 可能でジョブの進行状況を把握でき、ジョブの実行保留・再実行・強制終了などの操作も実行することができる点も特徴のひとつです。
JP1技術者資格認定について
JP1にも、JP1技術者資格認定という株式会社日立製作所が認定する資格制度があります。「JP1認定エンジニア」「JP1認定プロフェッショナル」「JP1認定コンサルタント」 の3つがあり、それぞれで難易度が異なります。
自分が近々受けようと思っているJP1認定エンジニアはJP1の全般を理解しており、運用に必要なテクニカルスキルを習得したエンジニアを認定しているものとなっています。
まとめ
今回は、JP1について簡単にまとめました。まだまだJP1の機能を完璧に使いこなせてはいないので、今後も業務・自己学習を通して学んでいけたらと思います。