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Next.jsでのサイト内ページ遷移方法

Last updated at Posted at 2019-02-16

公式ドキュメントの和訳を基本にしています。
https://nextjs.org/docs/#routing

Next.jsは各route(レスポンスを返すべきURL)に他のrouteの一覧を配信しているわけではないので、
クライアントサイドのページは他のページについて何も知りません。
スケーラビリティのため、後続のページは全てlazy-loadされます。

以下、Next.jsにおけるページ遷移の方法です。

next/linkを使う

next/linkはNext.jsについてくるルーティング用のコンポーネントです。<a />をこれでラップすると、クライアントサイドでのページ遷移を起こせます。
ほとんどのサイト内リンクはこれを使うことになるでしょう。

hrefasを渡す

以下の2つのページについて考えます。

// pages/index.js
import Link from 'next/link'

function Home() {
  return (
    <div>
      詳しくは
      <Link href="/about">
        <a>こちら</a>
      </Link>
      をクリックしてください
    </div>
  )
}

export default Home
// pages/about.js
function About() {
  return <p>ほら詳しいでしょう</p>
}

export default About

next/linkは以下のpropsを受け付けます。

  • href : パス+クエリ文字列。唯一の必須props。
  • as : 遷移後ブラウザのURLバーに表示されるパス。
  • passHref : 子コンポーネントにhrefpropsを渡すか。デフォルトはfalse。子が<a>の場合は自動でパスするので、設定不要です。子がオリジナルのコンポーネントの場合(styled-componentsでMyStyledLinkを作っているなど)、trueにすることで href属性が出現し、SEOフレンドリーにできます。
  • prefetch : バックグラウンドでリンク先をプリフェッチするか。デフォルトはtrue。ただしfalseにしてもhover時にはプリフェッチされます。プリフェッチ機能はプロダクションビルドでのみ機能します。
  • replace : 遷移時、historyスタックに遷移先URLを追加する代わりに、現在のURLを置換します。デフォルトはfalse。
  • shallow : データフェッチ(getInitial/getStatic/getServerside props)もページリロードもせずにURLを変えるモード。デフォルトはfalse。該当の/pagesファイルが変わると必ず別ページになるので、クエリを変えるときにしか効果はありません。例えばラーメンの種類を選ぶページで ?ramen_kind=hakata に遷移するなどでしょうか。使ったことがない:angel_tone2:
function Page() {
  const router = useRouter()
  useEffect(() => {
    // 新ラーメンの表示
  }, [router.query.ramen_kind])
  return (
    <Link href="/ramen?ramen_kind=hakata">
      <a>博多ラーメンを選ぶ</a>
    </Link>
  )
} 
  • locale : 多言語対応時、選択中のlocaleを自動的に先頭につける。デフォルトはtrue。

この、next/linkでのクライアントサイドルーティングは、ブラウザの通常のルーティングと同じように動きます。

  1. コンポーネントが取得されます
  2. コンポーネントにgetInitialPropsがあれば、データが取得されます。エラーが発生すれば、_error.jsがレンダリングされます。
  3. 1と2が終わったら、pushStateが実行され、コンポーネントがレンダリングされます。

URLオブジェクトを渡す

next/linkはURLオブジェクトを渡して使うこともでき、その場合オブジェクトは自動的にURL文字列に変換されます。

import Link from 'next/link'

function Home() {
  return (
    <div>
      アザラシについては
      <Link href={{ pathname: '/about', query: { animal: 'seal' } }}>
        <a>こちら</a>
      </Link>
      をクリック
    </div>
  )
}

export default Home

この場合、URL文字列/about?animal=sealが生成されます。Node.jsのURLモジュールで定義されているプロパティは何でも利用できます。

next/routerを使う

クライアントサイドの遷移はnext/routerでも実現できます。
クリック以外のトリガー遷移するときや、遷移のロジックがフクザツなときに使えそうです。

router.push(url, as, options)
import { useRouter } from 'next/router'

function ActiveLink({ children, href }) {
  const router = useRouter()

  const handleClick = (e) => {
    e.preventDefault()
    router.push(href)
  }

  return (
    <a href={href} onClick={handleClick}>
      {children}
    </a>
  )
}

export default ActiveLink

optionsはnext/linkのpropsと似ています。

  • href : パス+クエリ文字列。
  • as : 遷移後ブラウザのURLバーに表示されるパス。
  • options : next/linkと同じ、shallow locale
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