2021年春のネットワークスペシャリストの問題に、分断されたエリアにOSPFを設定するという問題があったので、気になって検証がてら。
今回もCisco Packet Tracerを使っていきます。
##Router0の設定
interface GigabitEthernet0/0
ip address 1.1.1.1 255.255.255.252
interface GigabitEthernet0/2
ip address 192.168.0.1 255.255.255.0
router ospf 1
network 1.1.1.1 0.0.0.0 area 0
network 192.168.0.1 0.0.0.0 area 1
##Router1の設定
interface GigabitEthernet0/0
ip address 1.1.1.2 255.255.255.252
interface GigabitEthernet0/1
ip address 2.2.2.2 255.255.255.252
router ospf 1
network 1.1.1.2 0.0.0.0 area 0
network 2.2.2.2 0.0.0.0 area 0
##Router2の設定
interface GigabitEthernet0/1
ip address 2.2.2.1 255.255.255.252
interface GigabitEthernet0/2
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
router ospf 1
network 2.2.2.1 0.0.0.0 area 0
network 192.168.1.1 0.0.0.0 area 1
結果としては分断されたエリアでもPC0とPC1間で問題なく通信ができた。
各ルータでsh ip route
を実行すると、PC0からPC1へ通信するにはOSPFで学習した経路を使用する事が解る。
各ルータでsh ip ospf database
を実行すると、ルーターLSA(タイプ1)でArea 0内にルータが3台、Area 1内にルータが1台ある事が解る。
余談ですが、昔上司が全社ネットワークを3つのハブに対して20以上のスポーク&AWSのクラウドがぶら下がるハブメッシュのVPNを組んで、全て静的ルーティングを設定していたのですが、OSPF使えば楽なのに。。。と当時は思ったり。
でもヤマハのルータでダイナミックVPNしてたのもあり、Ciscoのような検証用エミュレータも無いし、ただでさえ複雑なネットワークだったしで(NTTの営業の人に世間話がてら話したらドン引きされたw)、結局は単純だけど冗長な静的ルーティングで正解だったのかも(;^ω^)