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Amazon版でもアプリを出したいからQA?

Last updated at Posted at 2019-12-20

1. はじめに

全てを知っているわけではないので憶測にはなりますが、新規アプリをリリースする際に、Amazon版にまで対応し、リリースをすることは少ないんじゃないかと思います。
iOS/Android版をリリースしてから運用フェーズで
「ちょっとAmazonでアプリを出したいんだけどQAしてくれない?」
と後追いでQA依頼され、困った経験から記事にしようと考えました。

同様の経験をされる方もいるはずなので、少しでもQAのお役に立てるよう、基本的なところ中心となりますが参考になればいいなと思います。

2. Amazon版QAについて

まず既にアプリはリリースされてるものとすると、リリース時同等の既存機能のチェックはする必要がないかなと思います。(このあたりはエンジニアさんとすり合わせを行いましょう!)
ですので、今回は下記の箇所をお話できればと思います。
・インストールについて
・課金検証
・その他

2-1. インストールについて

まずAmazon版作業の際、最低限必要なものは下記となります。
【Amazonアカウント】
・Amazonのサイトからアカウント作成を行います。(手順は特に特殊なことはしないので割愛いたします。
・アカウントを端末に紐付けると「XXさんの1台目の端末」等表示されるので、アカウントの共用などは注意が必要です。
・最低でも2アカウント作っておくと便利です。

【Amazon端末】
Kindle端末を用意しましょう。
・Kindle端末は1GB未満の端末があるので、もともとのアプリが低スペックに対応しているかがかなり重要です!
していない場合、16bit対応を入れたり負荷対策を行う作業が発生します。

Amazon版アプリをインストールできる端末は主にKindle端末Android端末です。
なのでAndroidでの確認も必要と思うのでお忘れなく。

▼Amazon版インストールについての注意
< Kindle端末 >
 ・QAを行う開発ビルドは必ずライブアプリテストからダウンロードしてください。
  ※テストの際に新規でテスターに登録された場合は、送られてくるメールからWeb上で利用規約に同意する必要があります。
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  ※アプリについてはリモートインストールも可能です

< Andoroid端末 >
 ・Amazon App Storeアプリをインストールしてください。
  ・ブラウザで「Amazon App Store」と検索すると出てきます。Play Storeからインストールではないので注意が必要です。
 ・Amazon App Storeアプリで「Amazon App Tester」を検索しインストールしてください。
  ・開発環境のアプリを使用する際に、このアプリが入っていないと起動できませんでした。。。

2-2. 課金検証

課金の根幹処理的な部分はそれぞれ異なってくるので、
基本的なことはこちらから確認するのが良いかなと思います。
ここでは実際やってみて、知らなかったこと等記載しようと思います。

・クレジットが紐付いたAmazonアカウントは必要無いが、アカウントに住所登録が必要となります。(請求書がちゃんと届くかどうか)
・課金する際はアプリストアを開きアプリストアライブラリを開いて該当アプリに「アプリテストからダウンロードされてません」のような注意書きがないか確認します。
 ※注意書きが表示されていると、そもそも課金アイテムが表示されない場合があります。
・引き継ぎの際の有償通貨、無償通貨を引き継ぐかどうかの対応は、担当者に確認しましょう。
 ※AndroidとAmazon間は引き継ぐのかとかはしっかり聞いたほうが良いです。
・海外のアイテムリストは韓国語、繁体字の対応がありませんでした。(テスト時:2018/06当時)
・テスト用の課金アイテム設定はくれぐれも本番に出ないように注意しましょう。

2-3. その他

そもそもRAMが1GBの端末に対応していない場合は低スペック端末用の対応が必要になり
Amazon版のみならず、Android版にも影響が及びます。

・AndroidのOS別(対応しているもの)に、全機能を回っての基本挙動確認

影響範囲の確認として、上記対応を実施しました。
QAのみならず、画像系の変更や起動フローの変更など
不具合修正の影響が大きくなる場合、気づくのが遅れることでスケジュールを圧迫するため、早めに確認しておきましょう。

3. 最後に

私が経験した中には、特に大きな障害につながるものはありませんでしたが、
思ったよりも確認することは多く、出したいからホイっと出せるレベルでは無いなと感じました。
QA側でもAmazonアプリの仕組みを理解しつつ、チェックを行えれば品質としてより良くなります。
今回既にアプリがある状態から追加でAmazon版を出した経験で話しましたが、
完全新規でAmazon版を出す際のナレッジはないので、その時はまたTry&Errorしていこうと思います。

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