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【IQ Bot】フィールド項目のマッピング方法 その1:フローティング

Last updated at Posted at 2021-12-27

はじめに

IQ Botでフィールド項目をマッピングする3つの方法のうち、この記事では「フローティング」について解説します。

フローティングによるマッピングとは

IQ Botは以下のように、ラベルを指定すると、それに紐づく値を自動で取得してきます。

値の学習_前半.gif

この、自動取得したマッピングを変えずにそのままにしておくのが「フローティング」のやりかたです。

動画の字幕には「値の場所が正しい場合は、このままでOK」と書いてありますが、フローティングの考え方をしっかり理解した上でないと、つまずく原因になるので注意が必要です><!

フローティングでマッピングすることの意味

フローティングでマッピングするということは、「どんな場合でも、IQ Botが自動取得してきた値の位置を信じます」という意味になります。

具体例

例えば、帳票の一部が以下のようになっている請求書があったとします。
01.JPG

IQ Botで読み取ると、以下のようなSIRが生成されました。

02.JPG

この中で、「送料」をラベルとして選択すると、おそらく以下のように、送料の右側の「1,000円」をIQ Botが送料に紐づく値として自動取得してくるはずです。

03.JPG

これをそのまま放っておけば、フローティングによるマッピングをしたということになります。

フローティングの注意点

フローティングによるマッピングは、一見すると楽ですが、注意が必要な場合もあります。

具体例1

先ほどと同じ請求書で、今度は送料の欄が空白になっている帳票が来ました。

04.JPG

するとIQ BotのSIRは以下のように生成されます。
05.JPG

IQ Botは送料のラベルに紐づく値を探しに行こうとしますが、最もそれらしい右側には値がありません。
そこで、下にある「合計」という文字を値として拾ってきてしまう場合があります。

06.JPG

フローティングによるマッピングは、「どんな場合でも、IQ Botが自動取得してきた値の位置を信じます」という意味ですが、このケースは、IQ Bot が自動取得した値の位置を信じてはいけませんよね。

なので、このケースはフローティングによるマッピングが適さないケースであるといえます。

具体例2

例えば手書きの帳票で、氏名欄が以下のように書かれてくるとします。
07.JPG

手書きの帳票は活字帳票と違って、値の書かれる位置が安定しません。
SIRの括られ方も、以下のように変わることがあります。
08.JPG

これをフローティングでマッピングすると、例えば以下のような問題が出てきてしまいます。

09.JPG

フローティングの問題点の回避策

以上のような、フローティングによるマッピングの問題点を回避するための方法が、「相対座標によるマッピング」です。

筆者が実際にIQ Bot を使うときは、フィールドのほぼ全項目を相対座標でマッピングしています。

ぜひ、上記のリンクをご参照ください。

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