この記事について
Linux Level 2 取得を目標としている筆者です。
先日 Level 1 を取得しましたが、短期詰め込みの暗記がしんどかったので、Level2はじっくり時間をかけていいから、ちゃんと理解してやっていきたい。
一方で、暗記も暗記で重要。
ということで、理解を深めるためにと、暗記しやすいように、両方の目的で、覚えたことを Qiita に整理してまとめながら受験対策することにしました。
ネットワークは苦手中の苦手なのでがんばりたい。
この分野で覚えること
/etc/networks
ネットワーク名とネットワークアドレスの対応関係を記述する設定ファイル。
ネットワーク名に対する名前解決設定を行う。
default 0.0.0.0
Bumon1 192.168.1.0
Bumon2 192.168.2.0
/etc/hosts
ホスト名と IP アドレスの対応関係を記述する設定ファイル。
# IPアドレス ホスト名 [ホスト名...]
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
192.168.1.1 s.localdomain s
ホスト名 [ホスト名...]
部分で指定されたホスト名を Web ブラウザのアドレスバーなどに入力すると、該当のIPアドレスに変換してくれる
/etc/nsswitch.conf
ホスト名とIPアドレスの名前解決の 方法や順番(優先順位) を定義するファイル。
nsswitch は Name Service Switch の略。
passwd: ldap db files
shadow: ldap db files
group: ldap db files
hosts: files dns
hosts: files dns
部分がIPアドレスの解決の順序。
まずローカルファイル(/etc/hostsなど)を見に行って解決を試み、失敗したらDNSを見に行く。
/etc/hosts.allow
httpd: 192.168.0.
xxx: 192.168.0.0/255.255.255.0
CIDR表記は使えないらしい!!!!!!!!
ディストリビューションに固有の設定ファイル
Red Hat 系
意味 | ファイルパス |
---|---|
全体設定 | /etc/sysconfig/network |
インターフェースごとの設定 | /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-インターフェース名[0-9] |
NETWORKING=yes
NETWORKING_IPV6_no # IPv6 の利用を有効化するか
HOSTNAME=localhost. localdomain
DOMAINNAME=localadmin
Debian系
意味 | ファイルパス |
---|---|
全体設定 | /etc/network/interfaces |
arp コマンド
ARPキャッシュ(IPアドレスとMACアドレスの対応関係を保持するテーブル)に関するコマンド。
オプション | 意味 |
---|---|
-a | 表示対象の ホスト名(IPアドレスなど) を指定 |
-d | 削除対象のホスト名を指定 |
-i | 表示対象の インターフェース(eth0など) を指定 |
-n | ホスト名をIPアドレスのまま表示 |
-s | IPとMACアドレスの対応を指定しキャッシュに追加 |
-f | -sの内容を記述したファイルを指定してキャッシュに追加 |
SSID と ESSID
SSID - WiFi の接続に必要な WiFi の ID
ESSID - Extended SSID - 無線LANのID
iwコマンド
iw オブジェクト コマンド
オブジェクトでデバイスやインターフェースを指定する。各オブジェクトに応じたコマンドがある。
dev インターフェース名
iw dev インターフェース名 コマンド
コマンド | 意味 |
---|---|
link | 無線の接続状況を表示 |
scan | 接続可能な無線アクセスポイントをスキャン |
connect | ESSIDを指定して接続 |
disconnect | ESSIDを指定して切断 |
phy デバイス
iw pny デバイス名 コマンド
iw pny#デバイス番号 コマンド
コマンド | 意味 |
---|---|
info | 使用可能なデバイスの情報等を表示 |
interface add | インターフェースを追加 |
interface del | インターフェースを削除 |
無線LANのリンク品質、信号強度の確認
iwconfig
または iwlist
コマンドで行う。
両コマンドの結果の一部である、以下の箇所で確認する。
Quality=xx/xx Signal level=-xx dBm
iwconfig コマンドのオプション
コマンド | 意味 |
---|---|
essid | ESSIDを指定 |
key | WEPキーを指定 (s: に続けてパスワードを指定することも可) |
セカンダリアドレスの設定方法
ifconfig eth:0 192.168.2.1/24
eth:0 部分がセカンダリのエイリアス
ip addr add 192.168.2.1/24 dev eth0 [label eth0:0]
エイリアスを指定したい場合は label 以下で指定する
netstat と ss
ss は netstat の後継。
共通のオプション
オプション | 意味 |
---|---|
-a | すべてのソケットを表示 |
-l | 接続待ちのソケットを表示 |
-n | 名前解決をせず数値で表示 (ホストをIPで表示するだけでなく、サービス名もポートで表示する) |
-t | TCPソケットを表示 |
-u | UDPソケットを表示 |
意味の異なるオプション
オプション | netstat | ss |
---|---|---|
-c | 情報を毎秒更新 | ー |
-i | インターフェースの統計を表示 | 内部TCPの情報を表示 |
-r | ルーティングテーブルを表示 | 名前解決を実行 |
-s | プロトコルごとにパケット送受信の情報を表示 | ソケットの使用状況のサマリーを表示 |
pingコマンド
ICMPパケットを送って疎通確認をするコマンド
オプション | 意味 |
---|---|
-c | 送信回数を指定 |
-i | 送信間隔を指定 |
-n | 名前解決を行わずIPアドレスのまま表示 |
-s | パケットデータのサイズを指定 |
routeコマンド
route del [-host|-net] 宛先アドレス [gw ゲートウェイのIPアドレス]
tcpdumpコマンド
オプション | 意味 |
---|---|
-i | 監視対象のインターフェースを指定 |
-n | 名前解決を行わずIPアドレスのまま表示 |
-X | 16進数+ASCIIの表でパケット内容を表示 |
hosts.allow ファイルの書式
# 書式
# サービス名:ホスト名 :ALLOW or DENY
ALL : 192.168.10.0/255.255.255.0 : ALLOW
ALL : ALL : DENY
nmap コマンド
ネットワークのスキャンを行う。
nmap [スキャンタイプ] [オプション] 対象
nmapのスキャンタイプ
スキャンタイプ | 意味 |
---|---|
-sT | TCPスキャン |
-sU | UDPスキャン |
-sP | Pingスキャン |
nmapのオプション
オプション | 意味 |
---|---|
-p | 対象ポート範囲を指定 |
ーF | 有名ポートを対象にした高速スキャン |
-0 | 対象ホストのOS識別を試みる |
nmapの対象
- ホスト名
- IPアドレス
- CIDR表記
- ハイフンを使った範囲表記
- 192.168.0.-255.1-254
その他の暗記事項
暗記事項 | 意味 |
---|---|
セカンダリアドレス | ネットワークインターフェースに割り当てられたアドレスのうち、プライマリ以外のもの(2つめだけでなく、3つめ、4つめ・・・もセカンダリ) |
以上!
勉強が進んだら適宜追記・修正などしていきます。