#はじめに
これからRPAの開発を始めるみなさん、今の気持ちはいかがですか?
「RPAを使えば、業務がどんどん効率化できる!」と楽しみな気持ちもある一方、
「本当にできるのかな?」という不安もあるのではないでしょうか。
もちろん、同じようにRPAの開発を勉強していても、すぐに習得できる人もいれば、習得に時間がかかる人もいます。
その差を分ける大きなポイントが、実はマインドにあるとしたらどうでしょう?
要領の良さやIT知識は、一朝一夕には身に着けられませんが、マインドはすぐに変えられます。
みなさんもこの記事を読んで、今日から「開発が得意な人(得意になる人)のマインド」を手に(心に)入れましょう!
開発が得意な人・苦手な人の分かれ目:「エラーに対するマインド」
RPAの開発をしていると、Botが思い通りに動かない場面にはしょっちゅう遭遇します。
実はこうした状況に対するマインドこそが、Bot開発が得意な人と苦手な人の大きな分かれ目になります。
「エラー」という言葉は、正確には、Botから何らかのエラーメッセージが返ってくるような状況を言うのですが、ここでは
- Botが途中で止まってしまう
- Botが思っていたのと違う動きをする (データが更新できていない、想定外の更新をしているなど)
といった状況も広義の「エラー」に含めて解説したいと思います。
開発が苦手な人は、エラーを怖がる
開発がなかなか習得できない人は、作る前からエラーを怖がります。
「エラーが出たらどうしよう」と恐れるあまり、Botを作る手も自然と遅くなります。
そうして時間をかけ、ようやく出来上がったBotを動かし、エラーが出ると、そこで絶望してしまいます。
開発が得意な人は、「エラーは出て当たり前」と思っている
一方、開発が得意な人は、「エラーは出るのが当たり前」と思っています。
エラーかどうかは動かさないとわからないので、とにかく作ってみて、動かして、エラーを出そうとします。
エラーは出るのが当たり前なので、絶望することはなく、ただそのエラーを修正しようとします。
そのプロセスを何度も繰り返し、最終的にエラーのないBotを完成させます。
エラーを出している回数は、開発が苦手な人より得意な人の方が多い
上記の図を見比べてみるとわかりますが、実はエラーを出している回数は、開発が苦手な人より得意な人の方が多い傾向にあります。
**エラーは「出してはいけないもの」ではなく、「出して直すもの」**と知っているからですね。
開発中にたくさんのエラーを出して直すプロセスを繰り返すことで、結果的には様々な状況に対応できる、安定したBotを作れるというメリットもあります。
結論
これからBot開発を勉強していく中で、作ったBotが思い通りに動かない状況に、みなさんは何度も遭遇すると思います。
それは決して悪いことではなく、開発者がダメだから起こるわけでもなく、Bot開発のために必ず必要なプロセスです。
エラーが出て、「もういやだ!」「自分には才能がない」と絶望しそうになったら、どうかこの話を思い出してください。
「エラーや間違いは、出たら直せばいい1。怖がらず、どんどん作って動かしてみよう!」
#最後に
この記事は、「はじめてのAA」シリーズからリンクされています。
Automation Anywhere を初めて使っている方は、ぜひ以下のリンクもチェックしてみてください。
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細かいことを言えば、実際には起こしちゃいけない性質の間違いもあります。機密情報を"うっかり"全メールリストに一斉送信しちゃうとかですね。こういう本当にやばい間違いには、気をつけるというか、そういうやばい間違いが起きにくい仕組みを作っておくという考え方は必要です。やばい間違いのもうひとつの例として、会社にひとつしかない秘伝のエクセルデータを"うっかり"全消ししちゃうとかもありますね。この場合、"うっかり"を起こさないように注意するというよりは、"うっかり"はあり得るという認識に基づき、更新前に必ずバックアップをとるといった対策が必要になってきます。 ↩