この記事について
Linux Level 2 取得を目標としている筆者です。
先日 Level 1 を取得しましたが、短期詰め込みの暗記がしんどかったので、Level2はじっくり時間をかけていいから、ちゃんと理解してやっていきたい。
一方で、暗記も暗記で重要。
ということで、理解を深めるためにと、暗記しやすいように、両方の目的で、覚えたことを Qiita に整理してまとめながら受験対策することにしました。
この分野で覚えること
GRUB Legacy
設定ファイルとその中身
/boot/grub/menu.lst
、ディストリビューションによっては /boot/grub/grub.conf
が設定ファイルとなる。
default=0
timeout=5
title ubuntu(x.x.xx)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-x.x.x... ro
initrid /initrd-x.x.x...img
- root
- カーネルイメージしゃ初期RAMディスクの含まれているパーティションを指定
- kernel や initrd に記述したパスは、この配下のパスとみなされる
- kernel
- カーネルイメージファイルを指定する
- パスに続けて引数を指定できる
- initrd
- 初期RAMディスクを指定する
- パスに続けて引数を指定できる
GRUB2関連
GRUBメニュー表示中にEキーを押すことで、起動時に起動オプションを設定できる。
設定ファイルとその中身
- BIOS利用の場合
-
/boot/grub/grub.cfg
… 標準 -
/boot/grub2/grub.cfg
… CentOS7
-
- UEFI利用の場合
/boot/efi/EFI/ディストリビューション名/grub.cfg
GRUB Legacy では kernel
というタイトルだった項目は、GRUB2の linux
に相当。
(BIOS, UEFI共通)
systemctlコマンド
システム全体や特定のサービス・ユニットの起動・停止を実施したり、自動起動の設定・解除を行ったりする。
システム全体に関わる systemctl コマンド
systemctl サブコマンド
で指定する。
サブコマンド | 意味 |
---|---|
poweroff | 電源オフ |
emergency | 緊急モードに移行 |
rescue | レスキューモードに移行 |
default | 標準のモードに移行 |
reboot | 再起動 |
緊急モードとレスキューモードの違いについては、シングルユーザーモードであるレスキューモードよりも、さらに最小限なのが緊急モードという程度の理解。
詳細は⏬
特定のユニット・サービスに関する systemctl コマンド
systemctl サブコマンド [ユニット名|定義ファイル名]
で指定する。
特定のユニットや定義ファイルに関する起動・停止や、自動起動の設定・解除等を行う。
サブコマンド | 意味 |
---|---|
start | サービスを開始(即時) |
stop | サービスを停止(即時) |
isolate | 他のユニットを停止して対象のユニットを起動 |
enable | 自動起動を設定 |
disable | 自動起動を解除 |
get-default | デフォルトターゲットの名前を表示 |
set-default | デフォルトターゲットを設定 |
status | サービス等の状態を表示 |
list-units | ユニットの一覧を表示する--type=service サービスユニットを表示--type=target ターゲットユニットを表示 |
その他の暗記事項
暗記事項 | 意味 |
---|---|
UEFI | BIOSの代替となる、OSとファームウェアの間のインターフェース仕様 |
MBR | BIOSを使ったシステムで、第1段階のブートローダが通常格納される場所 |
UEFI shell | OSを起動せずにハードウエア周りの設定を行うことができ、デバイスドライバや、TCP/IPスタックも利用できるシェル |
efibootmgr | OS上からUEFIの起動エントリを表示、設定できるコマンド |
ESP | EFI System Partitionの略で、UEFIシステムパーティションにおいて、物理的なマシンを起動しファームウェアが読み込まれた後の起動シーケンスで最初にアクセスされるシステム領域 |
FAT16, FAT32 | ESPに使用できるファイルシステムフォーマット |
device.map | GRUBが認識した(hd0)と/dev/sdaのマッチング情報を記録するファイル |
/init | initramfsから最初に実行されるプログラム |
rdev | カーネルイメージにルートファイルシステムの位置を書き込むコマンド |
/proc/cmdline | システムを起動する際にブートローダで指定した起動オプションを格納しているファイル |
grub-install | GRUB Legacy または GRUB2 を MBR にインストールするコマンド |
systemd-delta | systemdにおいて、同じファイル名のユニット、ターゲットの定義ファイルが複数あり、デフォルトの定義ファイルを上書きしている場合に、どのファイルがどのように影響を受けているか確認するコマンド |
以上!
勉強が進んだら適宜追記・修正などしていきます。