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SDK for Java 2.xでSLF4Jの警告を消す方法

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SDK for Java 2.xでSLF4Jの警告を消す方法

こんにちは!JavaでAWS SQSに接続する際に表示されるSLF4Jの警告に悩まされていませんか?この記事では、その原因と解決方法を解説します。

SLF4Jの警告内容

SDK for Java 2.xを使用してSQSに接続すると、以下のような警告メッセージがコンソールに表示されることがあります:

SLF4J: Failed to load class "org.slf4j.impl.StaticLoggerBinder".
SLF4J: Defaulting to no-operation (NOP) logger implementation
SLF4J: See http://www.slf4j.org/codes.html#StaticLoggerBinder for further details.

この警告はエラーではない

まず最初に理解しておくべき重要なポイントは、これらのメッセージは警告であってエラーではないということです。この警告が表示されても、SQSとの接続や処理自体は正常に行われています。アプリケーションの機能には影響しませんが、開発やデバッグ時に余計なノイズとなり、気になるものです。

警告が表示される理由

この警告が表示される理由は簡単です:

SLF4J(Simple Logging Facade for Java)は実装を持たないロギングのインターフェースであり、実際のロギング実装(Log4j、Logbackなど)が必要だからです。

AWS SDKはSLF4Jを利用してログを出力しようとしますが、プロジェクトに具体的なロギング実装がない場合、このような警告が表示されます。

解決方法

この警告を消すには、SLF4Jの実装を提供する必要があります。以下に主な解決方法を紹介します:

方法1: Logbackを追加する(推奨)

Logbackは、SLF4Jの作者によって作られたロギングライブラリで、SLF4Jとの相性が最も良いです。
実際に作成したjavaプロジェクトにロギングを実装していなくても参照することが重要。

Maven の場合

<dependency>
    <groupId>ch.qos.logback</groupId>
    <artifactId>logback-classic</artifactId>
    <version>1.4.11</version>
</dependency>

Gradle の場合

implementation 'ch.qos.logback:logback-classic:1.4.11'

方法2: Log4j 2を追加する

Log4j 2を使用したい場合は、以下の依存関係を追加します:

Maven の場合

<dependency>
    <groupId>org.apache.logging.log4j</groupId>
    <artifactId>log4j-api</artifactId>
    <version>2.20.0</version>
</dependency>
<dependency>
    <groupId>org.apache.logging.log4j</groupId>
    <artifactId>log4j-core</artifactId>
    <version>2.20.0</version>
</dependency>
<dependency>
    <groupId>org.apache.logging.log4j</groupId>
    <artifactId>log4j-slf4j2-impl</artifactId>
    <version>2.20.0</version>
</dependency>

Gradle の場合

implementation 'org.apache.logging.log4j:log4j-api:2.20.0'
implementation 'org.apache.logging.log4j:log4j-core:2.20.0'
implementation 'org.apache.logging.log4j:log4j-slf4j2-impl:2.20.0'

方法3: SLF4J Simple Loggerを使用する(最小限の実装)

単にSLF4Jの警告を消したいだけなら、SLF4J Simpleを使用できます。これは最小限のロギング実装で、すべてのログをコンソールに出力します:

Maven の場合

<dependency>
    <groupId>org.slf4j</groupId>
    <artifactId>slf4j-simple</artifactId>
    <version>2.0.9</version>
</dependency>

Gradle の場合

implementation 'org.slf4j:slf4j-simple:2.0.9'

方法4: SLF4J NOPを使用する(ログを完全に抑制)

ログを完全に抑制したい場合は、SLF4J NOPを使用できます:

Maven の場合

<dependency>
    <groupId>org.slf4j</groupId>
    <artifactId>slf4j-nop</artifactId>
    <version>2.0.9</version>
</dependency>

Gradle の場合

implementation 'org.slf4j:slf4j-nop:2.0.9'

重要な注意点

AWS SDK側のロギング処理のために、これらのロギングライブラリを完全に除外することはできません。AWS SDKはSLF4Jを使用してログを出力するため、何らかのSLF4J実装が必要です。

また、どの実装を選択するかは、アプリケーションのロギング要件によって異なります:

  • 詳細なログ設定が必要な場合は、LogbackまたはLog4j 2
  • シンプルなコンソールログが必要な場合は、SLF4J Simple
  • ログを完全に抑制したい場合は、SLF4J NOP

まとめ

AWS SDK for Java 2.xを使用する際のSLF4J警告は、ロギング実装がないことが原因です。この警告はアプリケーションの動作には影響しませんが、適切なロギングライブラリを追加することで解消できます。

私はlog4jを追加しました。aws側の警告なのでsl4j-nop-**.jarでは対応できないので厄介ですね。。。

参考リンク

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