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Imgur APIで学ぶOAuth2.0認証

Last updated at Posted at 2020-07-29

はじめに

概要

  • Imgurとは…オンライン画像共有と画像管理サービスです。
  • つまりは、画像をアップロードしオンラインに保存・共有することができるサービスです。
  • ImgurにはAPI(認証・アップロード・削除etc...)が用意されています。
  • 今回はこのImgur APIを使ってOAuth2.0認証および画像のアップロードを行います。

対象

  • OAuth2.0認証の実例を確認したい方
  • Imgur APIを使用したい方

OAuth2.0認証の流れ

概要

使用するパラメータ

  • 今回OAuth2.0認証で使用するパラメータは以下の4つです。
    • ※役割の記述は筆者の意訳のため不適切かもしれません。その際はご指摘下さい。
名称 役割 補足
Client ID ImgurAPIサービスから各アプリに割り振られたID
Client Secret ImgurAPIサービスから各アプリに割り振られたパスワード
Refresh Token Access Tokenを更新するためのキー
Access Token アプリがユーザの情報を使用できるよう要求するためのキー
意訳すると…アプリ内限定で有効な、ユーザIDとパスワードの代わりとなる認証キー
一定期間後に失効

OAuth2.0認証のフロー図

【凡例】
赤字:使用する情報
青字:更新された情報

1. ユーザ認証

  • Imgur APIサービスにアプリの利用登録は済んでいる段階から話を始めます。
  • アプリでユーザ情報を利用するため、認証用URLに飛ばして許可を求めます。

2. Access Tokenの更新

  • Access Tokenは使用期限があります。
  • そのため画像をアップロードする前にRefresh Tokenを使って更新します。
  • その際Refresh Tokenも新しいものが発行されます。

3. 画像のアップロード

  • Access Tokenを使って画像のアップロードを行います。

Imgur APIのユーザ登録

-w688

  • API登録後、ClientIDClient secretが表示されるので、書き留めておきます。
  • 画像の認証キー類は失効させているのでそのまま載せておきます。

-w742

  • Callback URLを下記より設定します。

  • 特に決まりはありませんが、今回は下記の形式で登録します。
    • {アプリ名}-{Client ID}://oauth-callback
    • 例: qiita-demo-a89ca891c652c84://oauth-callback
  • 本記事では扱いませんが、例えばMacアプリを作る場合、プロジェクト設定でこのコールバックURLを設定し、認証後のコールバックURLをアプリ側で受け取れるように設定します。

-w440

  • Web側の設定は以上で、ImgurAPIの使用準備が完了しました。

非認証の画像アップロード

  • 次に実際にターミナルからAPIを利用してみます。
  • ImgurAPIには非認証のアップロード機能も用意されています。
    • 非認証アップロードの場合、削除用のハッシュ値を忘れてしまうと、アップロードした画像の削除ができなくなるので注意が必要です。
  • 認証アップロードの場合、画像がユーザに紐づきます。
    • 例えばユーザ画面から過去にアップロードした画像の確認や削除が可能です。
  • OAuth2.0認証は一旦横に置いて、これを使用して画像をアップロードしてみましょう。
    • ここでリクエストのフォーマットや、レスポンスの形式の概要を掴みます。
  • まずはAPIのドキュメントを確認します。

-w1656

  • サンプルに沿ってターミナルで実行してみます。
  • まずは画像をbase64文字列化します
    • 数MBの画像を使用したところbase64文字列が長いとエラーになってしまいました。
    • なのでサイズの小さいスクリーンショットを撮ってこれを使用しました。

qiita_demo

my_image=`base64 "/Users/<UserName>/Desktop/images/qiita_demo.png"`
  • あとはこれをサンプル通り投げましょう。
curl --location --request POST 'https://api.imgur.com/3/image' \
--header 'Authorization: Client-ID a89ca891c652c84' \
--form "image=${my_image}"           
  • 成功すれば(ステータスが200)下記の通りのJSON文字列が返ってきます。
{
	"data": {
		"id": "r5ZYjPi",
		"title": null,
		"description": null,
		"datetime": 1595926930,
		"type": "image/png",
		"animated": false,
		"width": 200,
		"height": 60,
		"size": 9789,
		"views": 0,
		"bandwidth": 0,
		"vote": null,
		"favorite": false,
		"nsfw": null,
		"section": null,
		"account_url": null,
		"account_id": 0,
		"is_ad": false,
		"in_most_viral": false,
		"has_sound": false,
		"tags": [],
		"ad_type": 0,
		"ad_url": "",
		"edited": "0",
		"in_gallery": false,
		"deletehash": "fhZe90irhTZKfg6",
		"name": "",
		"link": "https://i.imgur.com/r5ZYjPi.png"
	},
	"success": true,
	"status": 200
}
  • URLにアクセスすると、実際にアップロードされていることが確認出来ます。
"link": "https://i.imgur.com/r5ZYjPi.png"
  • 返ってきたJSONを見てみましょう。
  • 下記のリンク先に、APIで返ってくるJSONの形式が確認できます。

-w324

-w682

  • 基本的にAPIの返り値は、下記のフォーマットで結果が返ってくるということですね
    • 前述の例ではdataに画像の詳細情報が入っていますね。
{
    "data"    : <mixed>,
    "status"  : 200,
    "success" : true
}
  • 以上が非認証の画像アップロードです。
  • イメージがつかめたでしょうか。

認証の画像アップロード

OAuth2.0認証

  • では本題のOAuth2.0認証です。
  • RefreshTokenAccessTokenを含んだコールバックURLを取得する所まで実装します。
  • まずはAPIのドキュメントを確認します。
https://api.imgur.com/oauth2/authorize?client_id=YOUR_CLIENT_ID&response_type=REQUESTED_RESPONSE_TYPE&state=APPLICATION_STATE
  • 上記のフォーマットのURLを作成して、ブラウザで開けば良さそうです。
    • stateはhogeをとりあえず入れています。この記事では特に使用しません。
  • では下記のURLをブラウザで開きます。
https://api.imgur.com/oauth2/authorize?client_id=a89ca891c652c84&response_type=token&state=hoge
  • ログインしているユーザに対して、APIを使用許可を求める画面が表示されます。

-w745

Google Chromeの「デベロッパーツール」を使えば簡単に確認できる。Windowsなら[F12]キー、Macなら[option]+[command]+[I]キーを押してデベロッパーツールを起動し、[Network]タブを選んでから対象のページを開く。すると、その読み込みの過程(ログ)が記録・表示される。

  • Allowを選択すると、Refresh TokenAccess Tokenなどのユーザ情報を含んだURLにリダイレクトされます。
    • スキーム・ホストはもちろんコールバックURLで指定したものです。

-w1683

qiita-imgur-api-demo-a89ca891c652c84://oauth-callback
?state=hoge
#access_token=188e32bbb697b7f5f8b00a8e9f81b3440571bdd0
&expires_in=315360000
&token_type=bearer
&refresh_token=7b8c109852078dce30b18333f93c222e0a1ca9a2
&account_username=IKEH1024
&account_id=104356397
  • 以上でRefresh TokenAccess Tokenが取得できました。
  • これで認証の画像アップロードが可能な状態になりました。

Access Tokenの更新

  • 先に話した通り、Access Tokenには利用期限があります。
  • そのためAPI使用前にRefresh Tokenを使ってAccess Tokenの更新が必要です。
  • APIのドキュメントを確認します。
  • 先程取得したRefresh Tokenを使ってAccess Tokenを更新します。
curl --location --request POST 'https://api.imgur.com/oauth2/token' \
--form 'refresh_token=7b8c109852078dce30b18333f93c222e0a1ca9a2' \
--form 'client_id=a89ca891c652c84' \
--form 'client_secret=602541ff9d75c7ca7bf79bc958ea834c80542ac2' \
--form 'grant_type=refresh_token'
  • 更新されたRefresh TokenAccess Tokenを含んだレスポンスが返ってきます。
{
	"access_token": "d4468f3948766331f2ef5137ccdd8ca1faf5831d",
	"expires_in": 315360000,
	"token_type": "bearer",
	"scope": null,
	"refresh_token": "59f96cacae28879354a788ab6eb02125d45e5f3a",
	"account_id": 104356397,
	"account_username": "IKEH1024"
}

画像のアップロード

  • 認証の画像アップロードは非認証のときとほとんど同じです。
  • ヘッダのClient IDの代わりにAccessTokenを指定するだけですね。
    • なぜかドキュメントにPOST Image Upload(Authed)が無いですが、他の箇所を参考にして発言しています。

-w347

my_image=`base64 "/Users/<UserName>/Desktop/images/qiita_demo.png"`
curl --location --request POST 'https://api.imgur.com/3/image' \
--header 'Authorization: Bearer d4468f3948766331f2ef5137ccdd8ca1faf5831d' \
--form "image=${my_image}"  
  • 返ってくるJSON文字列は以下の通りです。
{
	"data": {
		"id": "mL1yuNg",
		"title": null,
		"description": null,
		"datetime": 1595953444,
		"type": "image/png",
		"animated": false,
		"width": 200,
		"height": 60,
		"size": 9789,
		"views": 0,
		"bandwidth": 0,
		"vote": null,
		"favorite": false,
		"nsfw": null,
		"section": null,
		"account_url": null,
		"account_id": 104356397,
		"is_ad": false,
		"in_most_viral": false,
		"has_sound": false,
		"tags": [],
		"ad_type": 0,
		"ad_url": "",
		"edited": "0",
		"in_gallery": false,
		"deletehash": "USDnDO9hoGqZtt5",
		"name": "",
		"link": "https://i.imgur.com/mL1yuNg.png"
	},
	"success": true,
	"status": 200
}

おわりに

  • 私自身OAuth2.0認証仕組みの理解に苦しんだので、理解の一助になれば幸いです。
  • 私が他に使用したことがあるOAuth2.0認証を伴うサービスはGoogle Photoのみですが、基本的に同じ仕組みだったので、一度理解しておくと後々も役立ちそうです。
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