概要
SESを卒業し、今後おそらくSES企業に戻ることはないので色々と思うことをざっくり書きます。
自分はSESはなくなるべきというスタンスです。
SES企業に就職しようと考えている方は一度目を通してみてください。
また、ここに記載するのは絶対というわけではなく、そういう傾向があるということを認識いただければと思います。
SESはなぜ悪なのか
1.手を動かせない人間が生まれる
構造の問題だが、人売りなのでお客さんとの折衝業務が必ず発生する。
またBtoBなので細かく管理する必要があり、ひたすら調整業務ばかりやる実務に全く携わらない人間がうまれる。
なぜかそういう人間にかぎって手を動かすエンジニアを小馬鹿にしているのが残念。
個人的にはPMやPMO、PGはただの役割にすぎないので対等であるべきだと考えている。
この調整業務はお金を生み出さない削減されるべき業務だが、SESは人売り商売でその間にはかならず調整業務が必要になるため、SESは無限にこの生産性のない作業を生み出し続けている。
2.案件にどれだけ人をぶち込めるかが評価基準
プログラマーからプロジェクトの管理者になっていくと
SESでは最終的にどれだけ人を案件にぶち込めるかで評価される。
作業量をかさましたり、どうやったら契約を引き延ばせるかという無駄なことばっかりに注力し始めて、お客さんのために1ミリもなっていない。
そもそもすべてのシステム開発は業務の効率化をするためにおこなっているのでどんどん人手はいらなくなるはず。SESという業態はどんどん縮小されるべきものである。
3.コアな仕事はほとんどできない
製造工程だけのプロジェクトも多い。
たとえ設計工程から入れたとしてもやっぱりコアな部分はプロパーの人間がやるのが基本となり、コアな仕事はほとんどできないため成長機会がすくない。
4.性格の悪い人間ができあがる
人売りなので案件によっては下請けいじめのように圧を異常にかけてくるお客さんがいたり、孫請けの場合だと元請けの管理者が高圧的というのはよくあることです。
そんな中で働いていたら心もすさんでくるのは当たり前です。
SESのメリット
逆にSESのメリットについても少し記載しておきます。
1.未経験でも入りやすい
大量採用、大量離職がSESの基本なので、現時点での1番のメリットはこれだと思います。ただし業界からSESがなくなれば事業会社の未経験採用というのは増えてくるかと思います。
2.(会社によっては)給料を上げやすい
違うプロジェクトに参画するということは、ある意味転職するのと同義なので給料を上げてくれる会社なら上げやすいです。
実際に自分も3年ほどで100万以上は給料が上がりました。
スキルのある人間にとっては現在勤めている会社に対して「転職」が一番の給与UPの交渉材料ですが、今後もっと転職がしやすい世の中になればSESのこのメリットも次第になくなってくるかと思います。